開講年度2017
科目名発声発語障害学Ⅰ(音声障害)
科目ナンバー
開講種別春学期
対象学年3年
担当者田中 康博
単位数2
曜日・時限春学期 木曜日 1時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
音声障害と発声・発話障害(Dysarthria)の基礎と評価・治療法を学ぶ.
授業の概要
音声障害と発声・発話障害(Dysarthria)への理解と治療法を学ぶ.
実技を用いながら音声障害と発声・発話障害(Dysarthria)への理解を深め,評価ならびに治療技法を獲得する.
また,国内のみならず世界における最新治療や評価,考え方を学び,世界で対応できる臨床家を目指す.
授業の到達
目標
言語聴覚士になるためには、声に関する知識の習得は欠かせない。これまで学んできた発声器官の解剖、生理、疾病学的知識および音響音声学的知識をもとに、言語聴覚学的観点から発声機構(発声の仕組みとその調節)について説明できるようになることを目標とする。また、音声障害の定義,器質的音声障害,機能性音声障害などについて概説し、発声(音声)障害の各種原因疾患や音声症状についても理解を深める。また、さまざまな検査法や訓練法の基礎を身につけることを主たる目的として、音声の検査・評価法についての解説および検査・評価の実践練習を行い、音声障害の治療や喉頭摘出例における無喉頭音声や気管切開例へのアプローチ法なども学習する。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1音声障害とDysarthriaの基礎理論.
GRBAS尺度とAMSDの聴覚的評価.
事前に発声発語器官の解剖・生理について理解しておくと良い.
CD-ROMなどを活用して異常音声や発話特徴を理解する.
2AMSD(標準ディサースリア検査)の概要と発話の検査.AMSDを事前に閲覧しておくと良い.
3AMSD: 発話の検査/呼吸授業後に各自で評価法を再実施すると良い.
4AMSD: 発声機能授業後に各自で評価法を再実施すると良い.
5AMSD: 鼻咽腔閉鎖授業後に各自で評価法を再実施すると良い.
6AMSD: 口腔構音器官授業後に各自で評価法を再実施すると良い.
7AMSD: 交互反復/筋力発声機能の基礎授業後に各自で評価法を再実施すると良い.
8AMSD: 事例のまとめ方と問題点授業後に書籍『ケースで学ぶディサースリア』で復習すると良い.
9呼吸機能の評価と治療授業後に各自で治療法を再実施すると良い.
10発声機能の評価と治療.
 特に促進法(症状対処的アプローチ)について
授業後に各自で治療法を再実施すると良い
11発声機能の評価と治療.
 特に促進法(症状対処的アプローチ)について
授業後に各自で治療法を再実施すると良い
12発声機能の評価と治療.
 特に包括的アプローチについて
授業後に各自で治療法を再実施すると良い
13無喉頭音声
14顔面/舌へのアプローチ授業後に各自で治療法を再実施すると良い
15発話速度調節訓練について
AACについて
授業後に各自で治療法を再実施すると良い
    
16定期試験
評価方法・基
準(評価割合)
定期試験を基本的な軸として考えます(80-100%).
その他レポートの提出状況や出来,出席状況,授業への参加度も考慮します(10-20%).

 3分の1以上の欠席は失格,20分以上の遅刻,早退,退出は欠席とみなします.
また,遅刻・早退・退出は2回で欠席1回とみなします.私語は減点対象とします.
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『ディサースリアの基礎と臨床 第3巻 臨床実用編』西尾正輝インテルナ出版4752978-4-900637-27-6可能な限り購入することを薦めます
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『標準ディサースリア検査(AMSD)』西尾正輝インテルナ出版6156978-4-900637-17-7検査ではあるが授業のほぼ半分をこの説明に費やす.
2.『ケースで学ぶディサースリア』西尾正輝インテルナ出版3996978-4-900637-33-7
3.『ディサースリア 臨床標準テキスト』西尾正輝医歯薬出版4536978-4263213063
参考URL
質疑応答
できるだけ講義中に常に受け付ける(講義中に質疑する事で参加者全員で問題を共有できる).
個人的に聞きたい者は,講義前に学科事務局に来るか,講義直前/直後の時間を利用していただく.
備考
言語聴覚士国家試験受験資格を取得するうえで必修の科目です。
(授業中の携帯電話操作,録音/録画は禁止します)
画像
ファイル
更新日付2017/02/09 12:44:11