開講年度2017
科目名母性看護学
科目ナンバー
開講種別春学期
対象学年3年
担当者城戸 裕子
単位数2
曜日・時限春学期 木曜日 3時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
「いのち」のなりたち、誕生の過程から、母性の果たす役割と「いのち」について考える
授業の概要
妊娠、出産に至る過程、女性の性と生殖にかかわる解剖学的学習に加え、母体の変化についての学び、子どもの育ちについて学ぶことにより、家族形成期にある母子と家族についての役割を理解する。
また、母子の健康状態の国際比較や、ライフサイクル、法制度、生殖医療などの倫理的問題等を取り上げ、女性と家族の健康支援に関する包括的学びを深める。
授業の到達
目標
女性として、妊娠~出産までの過程を学び、妊娠、分娩期の母子の生理的変化とセルフケア支援の必要性について理解し、説明ができる。
リプロダクティブ・ヘルス、ライフサイクルを通じての健康問題と援助について説明ができる。
母子の健康についての動向、母子保健施策、国際比較の現状と課題について説明できる。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1リプロダクティブ・ヘルスとは【予習】リプロダクティブ・ヘルスの語句の意味を調べること。(30分)
【復習】性と生殖に関連する健康課題、倫理的課題
を考える基盤となる概念や対象について理解する。(60分)
2女性の性と生殖の解剖学【予習】性と生殖に関連する人体の構造を解剖学のテキスト等で予習をしてくること。(60分)
【復習】性と生殖に関連する健康課題に関する保健について、女性の生殖に関する人体の構造を理解できる。(90分)
3女性のライフサイクルを考える【予習】身近な成人女性のライフヒストリーをヒヤリングし、レポートにまとめる。(90分)
【復習】。思春期、妊娠・出産期、更年期、高齢期など女性の生涯を通じた健康保持について理解できる。(60分)
4母子の健康状態の動向と法制度【予習】母子保健法の目的を確認し、少子化社会対策白書を閲覧し、母子保健の特徴をまとめる。(60分)
【復習】出生率、周産期死亡率、新生児死亡率等、母子保健に関する語句の理解ができる。(60分)
5妊娠の概念【予習】妊娠に必要な解剖学的要素について学習すること。(60分)
【復習】講義内で作成した子宮モデル(予定)から、妊娠と心身の変化を理解できる。(60分)
6妊婦の理解【予習】妊娠に伴う身体的、精神的変化を経産婦からヒヤリングし、レポートにまとめる。(60分)
【復習】妊婦体験を行った際の感想をまとめること。(90分)
7胎児の理解①~あなたはどのように大きくなったのか~【予習】母子手帳から出生時の体重、身長などの身体的数値を確認してくること。(60分)
【復習】胎児モデルの作成(予定)から胎児の経時的変化を表にまとめる。(90分)
8胎児の理解②~あなたはどのように大きくなったのか~【予習】胎児モデルの作成(予定)から胎児の経時的変化を表にまとめる。(90分)。
【復習】胎児モデルを完成させる。(120分)
9分娩について~概念と要素~【予習】分娩の仕組みについて解剖学のテキストの中で振り返り、確認を行うこと。(60分)
【復習】分娩の3要素について理解できること。(60分)
10分娩の経過について【予習】自身の出生時の分娩経過をヒヤリングし、レポートにまとめる。(60分)
【復習】分娩期における母児の心身の変化を理解
し、分娩経過をアセスメントできる。(60分)
11分娩期における異常と正常から逸脱した妊婦の理解【予習】「胞状奇胎」、「多胎妊娠」、「前置胎盤」について語句の意味を調べること。(60分)
【復習】異常分娩、妊娠高血圧症候群等、分娩における異常について理解ができる。(60分)
12特別な配慮が必要な母子の支援 ~NICU(新生児集中治療室)を学ぶ~【予習】新生児の体重について正常値を確認し、逸脱した値の割合の出生数を調べる。(60分)
【復習】DVDの視聴を振り返り、医療が必要な母子について理解する。(60分)
13性感染症と避妊、出生前診断を考える【予習】性感染症といわれる疾患を調べ、レポート提出をする。(90分)
【復習】女性の健康60に甚大な影響をもたらすエイズや性感染症について正しい理解ができる(60分)
14性同一性障害を考える【予習】性同一性障害について行政機関の「パートナーシップ制度」についての取り組みについて出身県の現状を調べる。(60分)
【復習】性同一性障害について自身の考えをレポートにまとめる。(120分)
15まとめ~生涯を通じた女性の健康のために~【予習】これまでの学習内容を配布資料などで振り返る。(60分)
【復習】生涯を通じ、自己の健康を適切に管理、改善するための教育について考え、理解できる。(90分)
    
16レポート試験※(評価方法参照)
評価方法・基
準(評価割合)
評価基準は、指示した単元でのレポート(概ね5回分)を試験と位置づけ、内容を総合的に評価を80%とし、受講態度・参加度20%とする。レポートについては、原則、図書館やテキストなどの文献からの検索としたものを評価対象とする。インターネットからのコピーペーストは認めず、それらについては、提出をしても評価はしない。
講義中の携帯電話、スマートフォン操作なども厳禁とし、私語・居眠りは受講態度として評価する。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『使用しない(教員作成資料を使用する)』
参考書
  ・
参考資料
参考URL
1.内閣府男女共同参画局女性の健康支援の制度政策の参考HP
質疑応答
オフィスアワー(木曜日2限 城戸研究室14605)を利用すること。
備考
本講義は、養護教諭養成課程の学生を対象とした講義である。
母子手帳を講義内で使用することがあるため、準備しておくこと。
レポートの提出期日については、講義内で指示をする。
画像
ファイル
更新日付2017/02/01 17:22:00