開講年度2017
科目名日本文化特講6(方言研究Ⅰ)
科目ナンバー
開講種別春学期
対象学年3年
担当者下野 雅昭
単位数2
曜日・時限春学期 木曜日 2時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
方言研究のための研究方法・調査手法を理解するとともに、データ分析のしかたを学ぶ。
授業の概要
方言を研究するための基本的な用語およびこれまで開発されてきたさまざまな研究方法・調査手法を、公表されている研究成果と合わせて解説・紹介します。
授業の到達
目標
研究成果をその結果だけでなく、背後にある研究方法・調査手法・分析のしかたを含めて理解し、さらに批評できる能力を身につけられるよう期待します。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1前期授業のオリエンテーション(授業のテーマ・概要・目標、評価、テキスト、参考書、質問について、その他)を行います。講義のテーマ・概要・目標を確認し、受講しようとした動機を分析して、書き出しましょう。(30分)
2方言研究における基本的な用語(言語、国語、方言、標準語、言語の系統、そのほか)を解説します。講義中に出てきた用語をノートに整理しましょう。(60分)
3言語の構造・体系と言語の研究を解説し、それと方言の関係にふれます。講義中に出てきた用語を整理し、自分が興味を抱くきっかけとなった用例が言語のどこだったか確認しましょう。(30分)
4方言研究の歴史(一) を言語研究の方法という観点から概説します。言語研究における「方法」を概括的に説明したのち、そのうちの書誌的研究・記述的研究を解説します。講義中に出てきた方法のちがいを整理しましょう。(30分)
5方言研究の歴史(二) 前時に続き、地理的研究・社会的研究を解説します。講義中に出てきた方法のちがいを前時の分とあわせて整理しましょう。(30分)
6方言の音韻 記述的研究の立場から音韻分野に限定して詳説します。「音声」「音韻」の概念を確認し、テキスト・資料を熟読しましょう。(30分)
7方言のアクセント 記述的研究の立場からアクセント分野に限定して詳説します。テキストの該当部分を熟読して、講義時のデータを再確認しましょう。(30分)
8方言の語彙・意味 記述的研究の立場から語彙・意味の分野に限定して詳説します。用語の意味を整理し、テキストの該当部分を再確認しましょう。(30分)
9方言の文法 記述的研究の立場から文法分野に限定して詳説します。テキストの該当部分を熟読して、講義時の自分のデータを追跡・再確認しましょう。(60分)
10方言の待遇表現 記述的研究の立場から待遇表現に限定して詳説します。テキストの該当部分と講義内容を整理し、講義時の自分のデータを追跡しましょう。(60分)
11授業中の課題について、データ点検・調査の再検討・質問の時間にあてます。第6時~前時までの講義および自分のデータを見つめ直し、自分の興味を再度書き出しましょう。(60分)
12方言調査法(一) 現実の方言調査における調査の方法を解説します。講義中に出てきた方法のちがいを項目に分けて整理しましょう。(30分)
13方言調査法(二) 前時に続き、方言調査における調査の方法を解説します。講義中に出てきた方法のちがいを項目に分けて整理しましょう。(30分)
14全国方言概観(一) 方言の音韻・アクセント・文法につき、日本全国を概観します。分布の様相を分野ごとに整理して書き出しましょう。(60分)
15全国方言概観(二) 方言の語彙・敬語につき、日本全国を概観します。分布の様相を分野ごとに整理して書き出しましょう。(60分)
    
16今期のまとめ今期に学習したことを振り返り、方言調査の構想をまとめてみましょう。(180分)
評価方法・基
準(評価割合)
出席を含む授業姿勢(10点)と提出物および学期末試験または提出物(90点)による
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『ガイドブック方言研究』小林・篠崎編ひつじ書房1800
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『ガイドブック方言調査』小林・篠崎編ひつじ書房1800
2.『展望現代の方言』真田信治編白帝社2200
3.『方言学(日本語ライブラリー)』真田信治編朝倉書店3500
参考URL
質疑応答
授業時または授業後に適宜
備考
画像
ファイル
更新日付2017/02/16 14:09:02