開講年度2017
科目名書道文化2Ⅰ
科目ナンバー
開講種別春学期
対象学年2年
担当者明園 劉作勝
単位数1
曜日・時限春学期 金曜日 2時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
楷書の古典を学ぼう
授業の概要
 書道文化1では中学校の国語科書写の指導において、文字はその伝達性を第一義として、正しく読みやすく書く能力を身に付けさせることが重視され、楷書及び行書とこれに調和した仮名を書くことを中心として扱ってきました。本講義は書道文化1の延長として、楷書の古典学習をします。臨書を通して楷書表現の多様性を味わい、獲得した技法により各人の感性に基づく表現基礎を学んでいきます。
授業の到達
目標
1、古典のもつ歴史的な価値に関心を持ち、古典の種類とその特質について理解する
2、臨書を通じて、字形、点画や線質などの表現技法を身に付けることができる
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1「ガイダンス」:授業方針の説明
・本科目の概要と基本的な指導方法について
・用具・用材についての説明
・唐の楷書について
【予習】シラバスを読み本授業内容をあらかじめ把握する(20分)
【復習】・授業全体について確認(20分)
    ・用具・用材の準備と確認(20分)
2虞世南の楷書
孔子廟堂碑を学ぶ
・虞世南と孔子廟堂碑の歴史的位置
・字形の特徴
・筆使いの特徴
【予習】教科書の「孔子廟堂碑」をあらかじめ鑑賞し、字形などの特徴を確認する(20分)
【復習】授業で練習した部分・添削された部分を見直し、要点を再確認し、稽古しよう(40分)
3虞世南の楷書の臨書
 ・半紙に4~6文字を書く
 ・字形の「向勢」を理解する
・起筆の「蔵鋒」の打ち込みテクニックを身に付ける
【予習】教科書の「孔子廟堂碑」をあらかじめ観察し、字形・筆使いの特徴について把握する(20分)
【復習】授業で練習した部分・添削された部分を見直し、要点を再確認し、稽古しよう(40分)
4虞世南の楷書の集字と部分の組み合わせ練習
 ・半紙に4文字を配列
 ・作品としてまとまる経験を培う
【予習】教科書の「孔子廟堂碑」をあらかじめ観察し、字形・筆使いの特徴について把握する(20分)
【復習】授業で練習した部分を見直し、要点を再確認し、稽古しよう(40分)
5欧陽詢の楷書
九成宮醴泉銘を学ぶ
・欧陽詢と九成宮醴泉銘の歴史的位置
・字形の特徴
・筆使いの特徴
【予習】教科書の「九成宮醴泉銘」をあらかじめ鑑賞し、字形などの特徴を確認する(20分)
【復習】授業で練習した部分・添削された部分を見直し、要点を再確認し、稽古しよう(40分)
6欧陽詢の楷書の臨書
・半紙に4文字を書く
・字形の「背勢」を理解する
・縦画の反り気味を強調する
【予習】教科書の「九成宮醴泉銘」をあらかじめ観察し、欧陽詢の楷書の特徴をあらためて理解する(20分)
【復習】授業で練習した部分・添削された部分を見直し、要点を再確認し、稽古しよう(40分)
7欧陽詢の楷書の臨書
・半紙に4~6文字を書く
・字形の縦長を理解する
・横画の右上がり気味に把握できる
【予習】教科書の「九成宮醴泉銘」をあらかじめ観察し、字形・筆使いの特徴について把握する(20分)
【復習】授業で練習した部分・添削された部分を見直し、要点を再確認し、稽古しよう(40分)
8欧陽詢の楷書の集字と部分の組み合わせ練習
・半紙に4~6文字を配列
・作品としてまとまる経験を培う
【予習】教科書の「九成宮醴泉銘」をあらかじめ観察し、字形・筆使いの特徴について把握する(20分)
【復習】授業で練習した部分を見直し、要点を再確認し、稽古しよう(40分)
9褚遂良の楷書
・雁塔聖教序を学ぶ
・褚遂良と雁塔聖教序の歴史的位置
・字形の特徴
・筆使いの特徴
【予習】教科書の「雁塔聖教序」をあらかじめ鑑賞し、字形などの特徴を確認する(20分)
【復習】授業で練習した部分・添削された部分を見直し、要点を再確認し、稽古しよう(40分)
10褚遂良の楷書の臨書
・半紙に4文字を書く
・起筆は露鋒・蔵鋒があり、その角度の変化を把握する
・点画の躍動感を理解する
【予習】教科書の「雁塔聖教序」をあらかじめ観察し、褚遂良楷書の特徴をあらためて理解する(20分)
【復習】授業で練習した部分・添削された部分を見直し、要点を再確認し、稽古しよう(40分)
11褚遂良の楷書の臨書
・半紙に4~6文字を書く
・今までの臨書要点を確認
【予習】教科書の「雁塔聖教序」をあらかじめ観察し、今までの臨書要点を確認する(20分)
【復習】授業で練習した部分・添削された部分を見直し、要点を再確認し、稽古しよう(40分)
12褚遂良の楷書の集字と部分の組み合わせ練習
・半紙に4~6文字を配列
・作品としてまとまる経験を培う
 
【予習】教科書の「雁塔聖教序」をあらかじめ観察し、字形・筆使いの特徴について把握する(20分)
【復習】授業で練習した部分・添削された部分を見直し、要点を再確認し、稽古しよう(40分)
13 楷書の条幅書き
・各自の古典名を決める
・内容・字数を決める
・試書とその検討
【予習】教科書の古典をあらかじめ観察し、書きたい古典を決め、その理由を書く(20分)
【復習】授業で練習した部分・添削された部分を見直し、要点を再確認し、稽古しよう(40分)
14楷書の条幅書き
・前回の内容を再度試書とその検討
・中間まとめとその検討
・練習
・まとめ
【予習】前回の内容を再度確認とその検討(20分)
【復習】授業で練習した部分を見直し、要点を再確認し、稽古しよう(40分)
15授業のまとめ
・作品提出・品評
【予習】前回練習した部分・添削された部分を見直し、要点を再確認する(20分)
【復習】提出作品について、添削された部分の要点を再確認し、稽古しよう(40分)
    
評価方法・基
準(評価割合)
作品を提出、授業参加度を重視する
評価の配分は、出席状況40%、作品提出40%、作品評価20%
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『書道資料集』教育図書刊 教育図書447円
参考書
  ・
参考資料
参考URL
質疑応答
研究室:3441 毎週火曜日12:40~13:15
 書道教室:9311教室 毎週金曜日 12:40~13:00
備考
書道用具一式各自準備すること、但し下敷は不要。
 
 筆(小、大各1本)
 紙(半紙、半切)
 ★紙と墨汁は丸善(3号館1階)で購入できる。
画像
ファイル
更新日付2017/02/09 23:37:21