開講年度2017
科目名日本文化史Ⅰ
科目ナンバー
開講種別春学期
対象学年1年
担当者下川 玲子
単位数2
曜日・時限春学期 金曜日 3時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
国家神道の思想と反戦平和の思想
授業の概要
 神道思想は、近代日本の天皇制国家の成立とともに変容し、いわゆる国家神道思想が形成された。国家神道は天皇を神聖視し、国民に天皇への絶対的服従を求めるものであり、これまでの神道のあり方と大きく異なるものであった。この授業では、「教育勅語」や「戦陣訓」などから国家神道の思想構造を分析し、それが戦争遂行の論理となっていたことを検証する。近代日本は、絶え間なく戦争を続けていたが、その中で戦争に反対する思想もまた形成されていた。この授業では、同時に日本における反戦・平和の思想をも概観する。
授業の到達
目標
 近代日本の戦争と平和の思想を同時に読み解き、その思想的意義を各人が考えることができる。
同時に、この授業で扱った内容を踏まえて、今後の私たちの社会がどう進むべきかを考察し、独自の意見を持つことができるようになる。
 また、近代の思想的文献を読みこなす読解力を獲得することができる。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1 日本神道史における国家神道の位置。 授業の復習60分
2 教育を利用した統制と国家神道。 授業の復習60分
3 「大日本帝国憲法」の成立。 授業の復習60分
4 「教育勅語」と国家神道 授業の復習60分
5 戦争と国家神道-「戦陣訓」の思想- 授業の復習60分
6 戦争と国家神道-靖国神社とは何か- 授業の復習60分
7 『三酔人経綸問答』における絶対的平和主義 授業の復習60分
8 幸徳秋水の帝国主義批判 授業の復習60分
9 与謝野晶子と反戦主義 授業の復習60分
10 治安維持法と反戦・平和の思想 授業の復習60分
11 敗戦と憲法9条の成立 授業の復習60分
12 戦後の国家神道
-靖国神社の解体と靖国問題-
 授業の復習60分
13 戦後の反戦・平和の思想(1)
-ベトナム戦争と反戦平和の思想-
 授業の復習60分
学期末レポート試験のための文献読解15時間
14 戦後の反戦・平和の思想(2)
-現代の反戦思想-
 授業の復習60分
学期末レポート試験のための文献読解15時間
15 まとめ
近現代の日本における国家神道と反戦・平和の思想
 授業の復習60分
 学期末レポートの作成15時間
    
評価方法・基
準(評価割合)
 学期末レポート70%、授業態度30%の割合で評価する。
 毎回出席を取り、出席状況も参考にする。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『プリントを配布する』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『国家神道』村上重良岩波新書
2.『教育の体系』岩波書店近代思想大系
3.『靖国問題』高橋哲哉筑摩新書
4.『三酔人経綸問答』中江兆民岩波文庫
参考URL
質疑応答
 授業中、授業の前後、その他研究室(3433)で随時受け付ける。
備考
 火・水・金曜日は研究室(3433)にいることが多い。
画像
ファイル
更新日付2017/02/15 11:05:38