開講年度2017
科目名英語の歴史a
科目ナンバー
開講種別春学期
対象学年2年
担当者前田 満
単位数2
曜日・時限春学期 木曜日 4時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
英語の成立過程を探る
授業の概要
 現在、英語を母語とする人は4億人近くいるといわれ、世界の共通語に近い存在となっています。しかし、1500年ほど時代を遡ると、「英語」と言えることばはまだ存在しませんでした。つまり、英語は日本語よりも若いことばなのです。また、イギリス人と言えば「アングロ・サクソン人」ですが、もともとは現在のドイツの周辺に住んでいた文明とはほど遠い野蛮民族でした。また、Englishの語源は「アングル人のことば」で、かなりローカルな言葉でした。その当時の「英語」はほとんど現在の英語とは似ても似つかないものです。つまり、英語はここ1000年のうちに劇的に変化したのです。それと同時に英語は野蛮人のローカルなことばから世界語へと大発展をとげました。この授業では、英語のロマンあふれる激動の歴史を学ぶのと同時に、現代英語の「なぜ」を歴史的な観点から解決します。おりにふれて英語そのものの理解を深める工夫もする予定です。
授業の到達
目標
 英語の発達史、イギリスの歴史のおおまかなアウトライン、またイギリス人の民族性について深く理解し、日ごろ学ぶ英語を新たな視点で眺めるメンタリティーを身につけることができる。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1導入: 授業についての説明と英語発達史の全体像を概説する。【予習】 とくにありません。
【復習】 授業中に配布したプリントを見直し、授業
      の内容を十分に把握する (120)。
2英語前史 (1): インド・ヨーロッパ語族の発見、インド・ヨーロッパ祖語、インド・ヨーロッパ民族の民族の分裂とゲルマン民族の誕生まで。【予習】 インド・ヨーロッパ語族についてwebなどで
調べる (120)。
【復習】 授業中に配布したプリントを見直し、授業
      の内容を把握する (120)。
3英語前史 (2): ゲルマン民族の誕生からゲルマン民族の分裂、ゲルマン民族の風俗、ゲルマン民族の大移動を経てゲルマン諸部族のブリテン来寇まで。【予習】 ゲルマン民族についてwebなどで調べる
      (120)。
【復習】 授業中に配布したプリントを見直し、授業
      の内容を十分に把握する (120)。
4英語前史 (3): 巨石文明、ケルト人のブリテン移住、カエサルのガリア征服とブリテン遠征、ローマ帝国によるブリテン支配、ローマ帝国の崩壊からゲルマン諸部族のブリテン来寇まで。

アングロ・サクソン人の誕生
【予習】 カエサルについてwebなどで調べる
(120)。
【復習】 授業中に配布したプリントを見直し、授業
      の内容を把握する (120)。
5英語前史 (4): ゲルマン諸部族のブリテン来寇からゲルマン諸部族のブリテン来寇、アングロ・サクソン人と英語の誕生まで。比較言語学とその方法論グリムの法則について概説する。【予習】 アングロ・サクソン人についてwebなどで
      調べる (120)。
【復習】 授業中に配布したプリントを見直し、授業
      の内容を十分に把握する (120)。
6英語の誕生: ブリテンに来寇したゲルマン諸部族のことばの融合と英語の誕生、アングロ・サクソン七王国の成立、キリスト教の伝来、ローマン・アルファベットの採用。古代の英語について概説する。【予習】 アングロ・サクソン七王国についてwebなど      で調べる (120)。
【復習】 授業中に配布したプリントを見直し、授業
      の内容を十分に把握する (120)。
7アングロサクソン人の盛衰: アングロ・サクソン七王国の繁栄、ヴァイキングのイングランド侵攻と定住、イングランドの危機、アルフレッド大王の活躍、ヴァイキングとの闘いまで【予習】 ヴァイキングについてwebなどで調べる
      (120)。
【復習】 授業中に配布したプリントを見直し、授業
      の内容を十分に把握する (120)。
8デーンローと北欧語の英語への影響: デーンロー成立の背景と、デーンロー地域におけるヴァイキングとアングロサクソン人の共存、古ノルド語の英語への影響、古ノルド語からの借入語。【予習】 デーンローについてwebなどで調べる
      (120)。
【復習】 授業中に配布したプリントを見直し、授業
      の内容を十分に把握する (120)。
9ノルマン征服 (1): デーンロー成立後のイングランド、ノルマン人の起源とノルマン文化、ノルマン征服の背景と経緯、ノルマンディー公ウィリアムについて。【予習】 ノルマン人についてwebなどで調べる
      (120)。
【復習】 授業中に配布したプリントを見直し、授業
      の内容を十分に把握する (120)。
10ノルマン征服 (2): ノルマン征服後のイングランド社会、ノルマン人のイングランド支配、支配下のアングロ・サクソン人、フランス語の英語への影響。【予習】 ノルマン人についてwebなどで調べる
      (120)。
【復習】 授業中に配布したプリントを見直し、授業
      の内容を十分に把握する (120)。
11英語の復権: ノルマン征服後のイングランド社会における英語の地位、ジョン王の失政とフランスとイギリスの関係断絶、公の場における英語の復活。十字軍と十字軍を通じてもたらされた借入語。チョーサーの活躍。【予習】 ジョン王についてwebなどで調べる (120)。
【復習】 授業中に配布したプリントを見直し、授業
      の内容を把握する (120)。
12ルネサンス期の英語: ルネサンスとルネサンスのイングランド上陸、ラテン語とギリシア語の知識人への影響、ラテン語・ギリシア語からの借入語。【予習】 ルネサンスについてwebなどで調べる
      (120)。
【復習】 授業中に配布したプリントを見直し、授業
      の内容を十分に把握する (120)。
13近代期の英語 (1): 大航海時代の始まりとイギリスの海外進出まで。航海にかかわる語の借入、活版印刷の導入、シェークスピアと欽定訳聖書の英語への影響。【予習】 大航海時代についてwebなどで調べる
      (120)。
【復習】 授業中に配布したプリントを見直し、授業
      の内容を十分に把握する (120)。
14近代期の英語 (2): イギリスの植民地政策と、植民地の拡大、グローバルな借入。【予習】 イギリスの植民地政策についてwebなど
      で調べる (120)。
【復習】 授業中に配布したプリントを見直し、授業
      の内容を十分に把握する (120)。
15まとめ【予習】 授業中に配布したプリントを見直し、春
      学期の授業の内容を把握する (240)。
【復習】 興味のある講義テーマ について調べる
(120)
    
16定期試験
評価方法・基
準(評価割合)
授業への取り組み(約40%)と試験(約60%)で評価します。試験は定期試験を実施します。詳しくは最初の授業で説明します。
テキスト
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『英語の歴史』寺澤 盾中央公論社
参考URL
質疑応答
授業終了前の数分間やオフィスアワーで質問に答えます。
備考
 授業の妨げになる私語やエスケープ、スマートフォンの使用厳禁。2度エスケープが発覚すると単位無効。
画像
ファイル
更新日付2017/02/16 14:15:22