開講年度2017
科目名組織社会学Ⅰ
科目ナンバー
開講種別春学期
対象学年1年
担当者今井 隆太
単位数2
曜日・時限春学期 火曜日 5時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
人間生活に欠かせない組織と集団のあり方について学ぶ。
授業の概要
現代社会を構成する組織集団の行動と思想について書かれた文献を購読し、知識と意識を深めていく。進行方法は、文献を共読しレジュメを作成し内容について口頭発表する。さらに自分の意見と興味関心を加えてレポートを作成、全員で回読する。レジュメ作成、口頭発表、プレゼンソフトの活用等は大学生活の基礎である。少し高度な文献に挑む気持ちを持って教室に臨んでほしい。
授業の到達
目標
このクラ文献の内容を理解したうえでレジュメを作成し内容を口頭発表する。レジュメとは要約のことだが、その目的は文献の内容を出席者相互に共有し、議論の土台を築くことである。ついで得られた知見を元に、自分の興味関心に従って解釈、意見を付け加え展開したレポートを作成する。これも同様に教室で内容を共有すべくプレゼンテーションをおこなう。これらのことを学生として真摯に取り組み、理解し実行するのが到達目標である。また毎回提出するレスポンスシートには、「分かったこと、疑問に思ったこと、連想したこと」を一言ずつコメントすること。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1ガイダンス、担当決め『新編 現代と戦略』から次週分を読んでおくこと。1時間ぐらいかけて、メモを取りながら読むこと。
2『新編 現代と戦略』から「Ⅰ 防衛戦争の座標軸」今井担当『新編 現代と戦略』から次週分を読んでおくこと。1時間ぐらいかけて、メモを取りながら読むこと。
3Ⅱ 安全保障と国民経済『新編 現代と戦略』から次週分を読んでおくこと。1時間ぐらいかけて、メモを取りながら読むこと。
4Ⅲ ソ連の脅威『新編 現代と戦略』から次週分を読んでおくこと。1時間ぐらいかけて、メモを取りながら読むこと。
5Ⅳ 有事『新編 現代と戦略』から次週分を読んでおくこと。1時間ぐらいかけて、メモを取りながら読むこと。
6Ⅴ 戦略的思考『新編 現代と戦略』から次週分を読んでおくこと。1時間ぐらいかけて、メモを取りながら読むこと。
7Ⅶ 摩擦と危機管理『歴史と戦略』から次週分を読んでおくこと。1時間ぐらいかけて、メモを取りながら読むこと。
8『歴史と戦略』から「戦略論入門」と「Ⅰ 奇襲」『歴史と戦略』から次週分を読んでおくこと。1時間ぐらいかけて、メモを取りながら読むこと。
9Ⅱ 抑止と挑発『歴史と戦略』から次週分を読んでおくこと。1時間ぐらいかけて、メモを取りながら読むこと。
10Ⅲ 情報とタイミング『歴史と戦略』から次週分を読んでおくこと。1時間ぐらいかけて、メモを取りながら読むこと。
11Ⅳ 戦争と革命『歴史と戦略』から次週分を読んでおくこと。1時間ぐらいかけて、メモを取りながら読むこと。
12Ⅴ 攻勢と防御『歴史と戦略』から次週分を読んでおくこと。1時間ぐらいかけて、メモを取りながら読むこと。
13Ⅵ 目的と手段『新編 現代と戦略』から次週分を読んでおくこと。1時間ぐらいかけて、メモを取りながら読むこと。
14『新編 現代と戦略』より、岡崎久彦の「反論」および両書のインタビュー二冊のテキストおよび配布した資料等を1時間ほどかけて読み返し、気がついたことをメモしておくこと
15レポートを読み合うみんなの意見を聞いて自分にも有効だと思ったことを加えて、自分のレポートを1時間ぐらいかけて書き直してみること。
    
16レジュメ発表、レポートのプレゼンが終了していない者がいた場合、予備日を使って全員がおわるまでクラスを閉じないこともあり得る。
評価方法・基
準(評価割合)
毎回の出席カードの記入「分かったこと、疑問に思ったこと、連想したこと」がそれぞれ記入されているかをチェックする。これは評価の20%を占める。レジュメ作成&口頭発表は40%、レポート作成および二回目の口頭発表で40%である。それぞれがきちんと揃って、はじめて評価の対象となる。試験はしない代わりに、毎回の教室での学びが大切である。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『歴史と戦略』永井陽之助中公文庫8809784122063389
2.『新編 現代と戦略』永井陽之助中公文庫8809784122063372初回までに入手しておくこと
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『戦争論(上・下)』クラウゼヴィッツ中公文庫教室で指示する
2.『戦略的思考』岡崎久彦教室で指示する
3.『吉田茂とその時代』ジョン・ダワー中公文庫
参考URL
質疑応答
教室での質疑に応じる。出席カードを利用した質問にも応じる。
備考
テキストは永井陽之助の二作品を選んだ。「戦略」という概念は現代の社会学にも国際関係論にも欠かせなくなっているが、永井の着目は早かった。クラウゼヴィッツに着目している。日米同盟の傘に隠れて、日本が平和呆けの道を歩んでいるときに、戦争はまた政治の一手段であるという名言を思い出させてくれたのは永井の功績である。戦時は決して異常事態ではない。平時と隣り合わせである。教え子を戦場に送らないために「戦略」を語る必要はある。
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更新日付2017/02/14 14:44:16