開講年度2017
科目名考古学概説Ⅰ/考古学概説
科目ナンバー
開講種別春学期
対象学年1年
担当者白石 浩之
単位数2
曜日・時限春学期 火曜日 2時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
はじめての考古学への理解
授業の概要
 本科目ははじめて考古学を学ぶ学生が多いので、考古学の時代区分に沿って各時代の文化的な様相を把握することを目的としている。とりわけ文献史学との研究方法とは異なるので、時代毎のモノ(遺跡・遺構・遺物)を通して各時代どのような特徴を持っていたのか。またどのよう次の時代に変化していったのかその意義を学んでいきます。  
授業の到達
目標
 人類がこの地球上に登場して数百万年を経るが、人々は知恵が発達し、狩猟具や加工具などの道具をつくり、住まいを建て、集団でムラを形成することなど無文字の先史時代(旧石器時代・縄文時代・弥生時代)の生活や文化の特徴についてその歴史的変遷を理解することができる。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1「ガイダンス」:授業方針の説明
〇考古学とは何かという基本的な点についてパワーポイントを用いて説明します。
・考古学の定義について
[予習}シラバスをよく読んで本授業の内容を握しておく。(20)
[復習] 考古学の定義をから考古学とは何かについての確認(30)
2「人類の出現」知能の発達
〇地球上に人類が登場してどのように進化してきたのかを説明します。
・道具の発達、環境、世界各地の古人骨の特徴
[予習]世界でどのような古人骨が発見されてるか(30)
[復習] サルから人への進化を確認(30)
     道具の消長について(30)
3「世界の旧石器時代文化時期区分」
〇道具や住まいの変化を通してその共通性と異質性について説明します。
・石器・木器・骨角器、集落、住まいの分析
[予習] 前期・中期・後期旧石器時代の時期区分法をインターネットで検索してみる(30)

[復習] 道具の機能・用途(30)
4「日本旧石器時代文化の特徴」
〇相澤忠洋と岩宿遺跡をとおして遺跡事例の増加と体系化を説明します。
・層位的出土例、出土状態の観察
[予習]岩宿遺跡について概説書で調べる(30)
[復習]相澤忠洋の定説に対する挑戦(20)
    層位的出土例について(20)
5「日本旧石器時代の集落について」
〇はどのようなムラで構成されているのかを概観します。
・環状集落、弧状集落の分析、
[予習]旧石器時代の集落・住居をインターネットで検索してみる。(30)
[復習]日本の旧石器時代の遺構の特徴(20)
    環状集落の形態を復習する(30)
6「旧石器時代文化の特徴について」
〇モノからみた文化概要についてパワーポイントその様相を説明します。
・小テスト①
[予習] どんな種類の道具があるか。概説書調べる(30)
[復習]テストの問題と解答を確認し、誤りがれば、ノートで確認する(30)
7小テストの見直し
「土器の出現の様相について」
〇土器の特徴、土器に伴う石器群の特徴
・縄文時代の転換と文化変容について
[予習] 旧石器時代と新石器時代の違いを概説書で調べる(60)
[復習] 出現期の土器の特徴(30)、
     文化変容についての意味を確認(30)
8「貝塚形成と縄文文化について」
〇漁撈活動は縄文時代の生業活動に大きな変化をもたらしているので、その様相を捉えていきます。
・貝塚の規模と生業の分析、
[予習] 貝塚をインターネットで検索してみる(30)
[復習] 貝塚と集落の関係を捉える(30)
     海寄りの生業について(30)
9「縄文時代の集落について」
〇縄文時代中期の環状集落や馬蹄形集落、大形住居の用途について説明します
・馬蹄形集落、環状集落の分析
[予習]縄文時代の集落をインターネットで検索する(30)

[復習]集落の種類、貝塚と集落について確認
(30)、大形住居の共同使用(30)
10「縄文時代の信仰について」
〇祭祀の道具とはどのようなモノなのか。
・土偶や土版、石棒、石剣等の特徴
[予習] 縄文時代の信仰についてインターネットで検索する。(30)
[復習] 縄文時代の主要遺跡・遺構・遺物と関連事項をは把握しておく。(60)
  
11「まとめ:縄文時代文化の総論」
〇パワーポイントをもちいて内容や問題点を指摘します。
・小テスト②
[予習]縄文時代の環境を調べてみる(30)

[復習]テストの結果についてわからなかった点を確認する。(30)
12「弥生時代とは」
〇稲作と環濠集落について戦争を介在させて説明します。
・各地域の環濠・高地性集落・文献からみた倭国
[予習]弥生時代(文化)についてインターネットで検索する(30)

[復習]稲作の起源について確認(30)、環濠集落の分布と形態を確認する(60)
13「弥生時代のモノについて」
〇二大文化圏の概要から説明します。
・土器、農具、武器・祭具から説明します
[予習] 二大文化圏について青銅器の分布をとおして概説書で調べる(30)

[復習] 島根県荒神谷遺跡他の出土例とその意味を確認しておく。(30)
14「弥生時代文化の総論」
〇パワーポイントをもちいて紹介し、内容や問題点について指摘します。
・各種モノの性格
[予習]弥生時代文化論を概説書で調べる。(30)

[復習] 縄文時代の主要遺跡・遺構・遺物と関連事項を把握する。(60)
1515回の全体をとおして先史時代文化の特徴をパワーポイントで説明します。
小テスト③
[予習] 先史時代の流れと画期をノート、配布資料をとおして考える。(60)

[復習]テストでわからなかった問題を確認しておく(30)
    
評価方法・基
準(評価割合)
小テスト(30%)・定期試験(50%)・授業態度・(20%)
テキスト
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『考古学キーワード』安蒜政雄編有斐閣双書
参考URL
質疑応答
 オフイスアワーについては3号館4階歴史学科共同研究室の白石研究室にて木曜日1限に対応します。
備考
研究室は3号館4階歴史学科共同研究室内 内線3247です。
メールアドレスはhshira@dpc.agu.ac.jpです。
画像
ファイル
更新日付2017/02/04 16:55:50