開講年度2017
科目名宗教と民俗文化Ⅰ
科目ナンバー
開講種別春学期
対象学年3年
担当者脊古 真哉
単位数2
曜日・時限春学期 水曜日 3時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
日本民俗学から見た民俗宗教の世界
授業の概要
 民俗資料、絵画資料、文字資料などから、日本における宗教と民俗文化との関係を探る。
 はじめに各種の民俗資料のあり方、性質等について述べ、日本における民俗学の創始者である柳田國男の事績を概観する。続いて、柳田以降の戦後の民俗宗教研究(仏教民俗学、宗教民俗学)の歩みを五来重、櫻井德太郎などの業績を中心に回顧する。さらに具体的な民族宗教に関する事例について紹介する。このようにして、日本における宗教と民俗文化との多様なかかわりを理解できるようにする。
授業の到達
目標
 現代の日本社会をしっかりと認識・理解するするためには、日本の歴史や文化についての基礎的な知識が必要なものとなる。この講義では、現在のわれわれの思考や行動、社会の成り立ちに大きな影響を与えている宗教や民俗文化についての基礎的な知識・理解を得ることを目標とする。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1開講にあたって。授業の概要・進め方評価方法等の説明。【予習】シラバスを通読し、この授業の内容を把握しておく。(20)
【復習】授業の全体についての確認する。(20)
2民俗資料の世界①-民俗資料・伝承とは-【予習】民俗や民俗学という言葉について、辞書等で一般的な意味を探っておく。(20)
【復習】配布された資料を再読し、授業の内容を確認しておく。(30)
3民俗資料の世界②-民俗資料の分類-【予習】民俗や民俗学という言葉について、辞書等で一般的な意味を探っておく。(20)
【復習】配布された資料を再読し、授業の内容を確認しておく。(30)
4民俗資料の世界③-民俗資料と文字資料-【予習】歴史学(文献史学)で扱われる文字資料について、なぜ、我われは過去の出来事を知っているのかという視点から考えてみる。(30)
【復習】配布された資料を再読し、授業の内容を確認しておく。(30)
5民俗資料の世界④-民俗資料と有形資料-【予習】考古資料や絵画・彫刻・建造物といった有形の資料と民俗資料とのちがいについて考えてみる。(30)
【復習】配布された資料を再読し、授業の内容を確認しておく。(30)
6日本民俗学の創始者柳田國男①-柳田國男のライフヒストリー-【予習】柳田國男について、辞典等で一般的な知識を得ておく。(20)
【復習】配布された資料を再読し、柳田國男の生きた時代についての知識を整理しておく。(30)
7日本民俗学の創始者柳田國男②-戦後の柳田國男-【予習】第二次世界大戦後のさまざまな社会の変革についての概括的な知識を得ておく。(30)
【復習】【復習】配布された資料を再読し、戦後の柳田國男と日本民俗学のあり方を整理しておく。(30)
8戦後の民俗宗教研究①-歴史民俗学と民俗宗教研究-【予習】これまでの授業の上に立って、民俗学の立場から、宗教を扱うことを考えてみる。(30)
【復習】配布された資料を再読し、戦後の民俗学民俗宗教研究に傾いて行った状況を考えてみる(30)
9戦後の民俗宗教研究②-日本宗教史と民俗宗教研究-【予習】前回の授業で取り上げた戦後の民俗宗教研究について知識を整理しておく。(20)
【復習】事例として取り上げた愛知・長野・静岡県境地域についての地理的な理解をまとめておく(30)
10仏教と民俗宗教①-日本仏教の概要-【予習】これまでに他の授業・読書等で得た仏教についての知識を確認しておく。(30)
【復習】配布された資料を再読し、インドに発祥した仏教がどのように日本で受容されたかを確認しておく。(30)
11仏教と民俗宗教②-神仏習合と民俗宗教-【予習】参考書に挙げた書物などを通じて、神仏習合・神仏分離についての概括的な知識を得ておく。(60)
【復習】配布された資料を再読し、民俗宗教に見られる仏教的な要素について確認しておく。(30)
12東海地方の民俗宗教の事例①-新春行事-【予習】東海地方についての地理的な知識を確認しておく。(20)
【復習】配布された資料を再読し、授業で触れた東海地方の新春行事の諸相についての知識を整理しておく。(30)
13東海地方の民俗宗教の事例②-盆行事-【予習】自らの周辺などの身近な盆行事について、これまでに得ている知識を整理しておく。(30)
【復習】配布された資料を再読し、授業で触れた東海地方の盆行事の諸相についての知識を整理しておく。(30)
14東海地方の民俗宗教の事例③-秋から冬の行事-【予習】自らの周辺など身近な秋祭りなどについて、これまでに得ている知識を整理しておく。(30)
【復習】授業で触れた東海地方の秋から冬の行事についての知識を整理しておく。(30)
15まとめと展望【予習】15回の授業で配布された資料を再読し、授業全体の内容を再確認しておく。(60)
【復習】試験に備えて、これまでの学習内容を確認しておく。(60)
    
16期末試験
評価方法・基
準(評価割合)
期末試験70%、授業内での発言など授業への参加態度30%
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『テキストは用いない。毎回資料を配布する。』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『祭りと信仰』桜井徳太郎講談社学術文庫
2.『日本の民俗宗教』宮家準講談社学術文庫
3.『花祭』早川孝太郎講談社学術文庫
参考URL
質疑応答
 授業終了後の時間などに、直接質問を受け付ける。また、場合によっては、次回以降の授業の際に、質問内容を取り上げる。
備考
 (1)この授業は、秋学期の「宗教と民俗文化Ⅱ」と内容的に連動しているので、できれば「宗教と民俗文化Ⅰ」と「宗教と民俗文化Ⅱ」を継続して受講されたい。
 (2)授業中の飲食等は禁止する。また、授業中の無断退出は認めない。
画像
ファイル
更新日付2017/02/13 14:25:36