開講年度2017
科目名サンスクリット語入門Ⅰ
科目ナンバー
開講種別春学期
対象学年2年
担当者引田 弘道
単位数2
曜日・時限春学期 月曜日 4時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
インド宗教文化の理解に向けて
授業の概要
日本語にある仏教の単語、たとえば「檀那」を理解するには、実はサンスクリット語の「与える」を意味する「ダーナ」を知らないといけない。サンスクリット語とは古代インドの聖典言語であり、仏教、中でも大乗仏教の経典の言語である。この言語を習得することによって、大乗経典をサンスクリット語原典、ならびに漢訳と比較しながら読むことができるようになり、それにによってより理解を深めることが可能となる。また現代インドの言葉であるヒンディー語の書体と同じ、デーヴァナーガリー文字を習得し、簡単な文法を学び、より幅広く言語の習得に自信を深める。
授業の到達
目標
まずはじめに現代日本語に取り入れられている仏教語理解には、サンスクリット語の理解が不可欠であることを認識する。そしてサンスクリット語原典を読むことがいかに仏教の理解を深めるために必要であるかを再認識するようになる。またこの言語の構造を知ることにより、世界には多種の言語が使用されていることを改めて実感できるようになる。さらに現代インドのヒンディー語と同じ書体であるデーヴァナーガリー文字を習得し、それによって文法を学んでいくので、未知の言語習得に対する自信を深めることができる。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1「ガイダンス」:授業方針の説明
○本科目の内容と基本的なスケジュールを説明します。
・サンスクリット語とは何か発表しよう
【予習】シラバスを読む。サンスクリット語とは何か、ネットで調べる。(60)
【復習】サンスクリット語の特徴を復習(30)
2「デーヴァナーガリー文字(1)」
○デーヴァナーガリー文字とサンスクリット語との関係 同文字とアジア各地域の文字との関係について学びます
・文字の特徴を学ぶ
【予習】文字の母音の読みと書き方を予習(60)
【復習】この文字の特徴を理解する(60)
3「デーヴァナーガリー文字(2)」
○同文字の子音の書き方を学びます
・文字の書き方、読み方を学ぶ
【予習】文字の子音の読み方、書き方を予習(60)
【復習】母音の読み方、書き方の復習(30)
4「デーヴァナーガリー文字(3)」
○同文字の子音の書き方を学びます
・文字の書き方、読み方を学ぶ
【予習】文字の子音の読み方、書き方を予習(60)
【復習】子音の読み方、書き方の復習(30)
5「デーヴァナーガリー文字(4)」
○練習問題を中心の同文字の読み方を学びます
・文字の読み方を学ぶ
【予習】練習問題を予習(60)
【復習】子練習問題の復習(30)
6「小テスト①」
・2,3,4、5回の内容についての試験
○仏教用語、ヒンドゥー教の用語に関しての説明
【予習】今までの内容を確認する(90)
【課題】仏教用語、ヒンドゥー教の基礎的な用語を調べる(60)
7「課題発表」
○各自が調べた課題を発表します
・サンスクリット語がインドの言語文化を解明するキーワードであることを再確認する
【復習】授業内容を確認する(30)
8「動詞の活用(1)」
○練習問題を中心に動詞の活用を学びます
・動詞・能動態の活用の基礎
【予習】練習問題を中心に動詞の活用を調べる(60)
【復習】練習問題の確認(30)
9「動詞の活用(2)」
○練習問題を中心に動詞の活用を学びます
・動詞・能動態の活用の基礎
【予習】練習問題を中心に動詞の活用を調べる(60)
【復習】練習問題の確認(30)
10「動詞の活用(3)」
○練習問題を中心に動詞の活用を学びます
・動詞・反射態の活用の基礎
【予習】練習問題を中心に動詞の活用を調べる(60)
【復習】練習問題の確認(30)
11「動詞の活用(4)」
○練習問題を中心に動詞の活用を学びます
・動詞・反射態の活用の基礎
【予習】練習問題を中心に動詞の活用を調べる(60)
【復習】練習問題の確認(30)
12「小テスト②」
・7、8、,9、10回の内容についての試験
○小テストの結果を互いにチェックし、間違った箇所を発見する。
【予習】今までの内容を確認すす(90)
【課題】テストの解答を参考に、自身の学習成果を検証する(30)
13「名詞の曲用(1)」
○練習問題を中心に名詞の曲用を学びます。特に主格と対格を中心に学びます
・名詞の曲用の基礎
【予習】練習問題を中心に名詞の曲用を調べる(60)
【復習】練習問題の確認(30)
14「名詞の曲用(2)」
○練習問題を中心に名詞の曲用を学びます。特に主格と対格を中心に学びます
・名詞の曲用の基礎
【予習】練習問題を中心に名詞の曲用を調べる(60)
【復習】練習問題の確認(30)
15授業のまとめ
○授業全体を振り返ります
・動詞と名詞の英語にはない使用方法の再認識
【予習】試験対策としてこれまでの学習内容の確認(120)
    
16定期試験【復習】定期試験問題の確認(30)
評価方法・基
準(評価割合)
毎回の予習、授業の発表(30%)
小テスト(20 %)
定期試験(50%)
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『サンスクリット語初等文法』J. ゴンダ春秋社2,427円4-393-10108-1
2.『A Rapid Sanskrit Method』G.L. HartMotilal Banarsidass81-208-0199-7
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『アジア文字入門』東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所編河出書房信社1,800円978-4-309-76212-8
参考URL
質疑応答
授業時間の後、あるいはオフィス・アワーで行います。なるべく授業中に質問して頂きたい。質問を核にして授業が展開していくことを望みます。
備考
見慣れない言語なので、最初は面食らうかもしれませんが、なるべく楽しく学べる環境作りを心がけています。
画像
ファイル
更新日付2017/02/13 12:27:53