開講年度2017
科目名教育学Ⅰ
科目ナンバー
開講種別春学期
対象学年１年
担当者井上　知則
単位数2
曜日・時限春学期 月曜日 ２時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
＜教えること・学ぶこと＞の基本原理を理解する
授業の概要
　教育という営みは人間が〈人間らしく生きること〉や人間として〈幸福に生きること〉を願い、それを援助する行為であると、私は考えます。実際、親や教師たちをはじめ多くの大人たちは、子どもや若者が〈人間らしく生きること〉、〈幸福に生きること〉を願いながら、次世代を担う子どもたちが一人前の人間として成長していく、人間形成という営みに携わっています。また、子どもや若者をはじめとする多くの学習者が、自らの人生を人間らしく、より幸福に生きるために学びの場にいると思います。　本講義では、様々な教育・学習のあり方をとおして、①＜教えること・学ぶこと＞に関する本質、目的、思想などの基礎的・基本的事項を理解していくとともに、②現代日本の教育の現状に即して、＜教えること・学ぶこと＞のあり方を考える力をはぐくんでいきたいと思います。
授業の到達
目標
　上記のように、本講義のねらいは、教育の本質、目的、思想など基礎的・基本的事項を理解し、現代日本の教育の現状に即して、＜教えること・学ぶこと＞の在り方を考える力をはぐくむことです。そこで本講義の到達目標は、教育に関する基礎的・基本的事項を理解し、自身のまわりの具体的な教育事象を論理的に考察し、主体的に問題解決しようとする態度や能力を形成することにあります。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1教育学Ⅰを学ぶにあたって～序論～
　・講義概要、講義の目標等について説明する。
　・教育学の基本的用語について概説する。		【予習】講義概要を読み、本講義の全体的な流れを予め把握しておく。(20)
最近の教育に関する情報を収集しておく。（40）
【復習】本講義の授業内容の概略を確認しておく。(30)
2教育の対象としての人間～人間の特種（殊）性と教育～
　・人間と他の動物の基本的な違いを説明する。
　・人間と教育の関係性について考察する。		【予習】教科書の「人間形成と教育」を読み、人間と動物との基本な違いを理解しておく。(30)
【復習】本時の授業内容を確認し、理解を深める。(30)
【課題】講義中に提示する。(30)
3教育の目的・目標～教育目的の類型～
　・何のために教え、学ぶかについての諸説を概説する。		【予習】教科書の「教育の目的」を読み、何のために教育し、学習するかの基本的理解をする。(30)
【復習】本時の授業内容を確認し、理解を深める。(30)
【課題】講義中に提示する。(30)
4人間の発達と教育①～人間の発達の諸特徴～
　・人間の発達の特徴を教育学の観点から考察する。		【予習】教科書の「人間の発達と教育」を読み、人間の発達の諸特徴の基本事項を理解しておく。(30)
【復習】本時の授業内容を確認し、理解を深める。(30)
【課題】講義中に提示する。(30)
5人間の発達と教育②～発達観の変遷～
　・発達に関する考え方の変遷を、相互作用説を軸に考察する。		【予習】教科書の「人間の発達と教育」を読み、発達観の相違を基本的に理解しておく。(30)
【復習】本時の授業内容を確認し、理解を深める。(30)
【課題】次回の確認テストに向けての学習。(30)
6　・1～5回までの確認テスト
子どもの生活と教育～子育てと親育ち～
　・現代家庭の変容と人間形成の困難さについて考察する。		【予習】教科書の「子どもの生活」を読み、家庭生活の変容について基本的理解をする。(30)
子どもの生活に関する情報を収集する。（30）
【復習】本時の授業内容を確認し、理解を深める。(30)
7近代公教育思想の系譜①～コメニウス、ロック、ルソー～
　・近代公教育思想の基本的な考え方を概説する。		【予習】教科書の「近代教育の思想」を読み、「私教育」と「公教育」の違いを理解しておく。(30)
【復習】本時の授業内容を確認し、理解を深める。(30)
【課題】講義中に提示する。(30)
8近代公教育思想の系譜②～ペスタロッチ、フレーベル
　・「私教育」から「公教育」への過渡期における教育実践を紹介する。		【予習】教科書の「近代教育の思想」を読み、教育実践家たちの活動を基本的に理解する。(30)
【復習】本時の授業内容を確認し、理解を深める。(30)
【課題】講義中に提示する。(30)
9近代公教育と義務教育制度～日本における義務教育制度の確立過程～
　・近代日本の学校教育の普及過程を概説する。		【予習】教科書の「近代公教育と義務教育制度」を読み、義務教育制度の基本的な要件を理解しておく。(30)
【復習】本時の授業内容を確認し、理解を深める。(30)
【課題】講義中に提示する。(30)
10現代教育の思想①～デュ－イ
　・児童中心主義、経験主義などデュ－イの教育思想を学びます。		【予習】教科書の「現代教育の思想」を読み、デュ－イの教育思想の基本に理解しておく。(30)
【復習】本時の授業内容を確認し、理解を深める。(30)
【課題】講義中に提示する。(30)
11現代教育の思想②～イリッチ、ロングラン
　・イリッチの脱学校論、ロングランの生涯教育学習論を学びます。		【予習】教科書の「現代教育の思想」を読み、両者の教育思想の基本に理解しておく。(30)
【復習】本時の授業内容を確認し、理解を深める。(30)
【課題】次回の確認テストに向けての学習。(30)
12・６～１１回までの確認テスト
現代教育と教育費負担～私費負担と公費負担～
　・義務教育費国庫負担制度を軸に教育費負担のあり方を考察します。		【予習】教科書の「義務教育費国庫負担制度」を読み、義務教育費国庫負担制度を基本的に理解する。(30)
【復習】本時の授業内容を確認し、理解を深める。(30)
【課題】講義中に提示する。(30)
13教育課程の編成～カリキュラムの類型～
　・経験主義、科学主義といったカリキュラムの類型について概説する。		【予習】教科書の「教育課程の編成」を読み、カリキュラムとは何かを基本的に理解する。(30)
【復習】本時の授業内容を確認し、理解を深める。(30)
【課題】講義中に提示する。(30)
14家庭の教育機能～教育基本法家庭教育条項～
　・家庭のもつ機能とは？
　・新教育基本法の家庭教育条項についての解説。		【予習】事前配付資料「家庭の教育機能」を精読し、家庭と学校の役割を基本な違いを理解する。(30)
【復習】本時の授業内容を確認し、理解を深める。(30)
【課題】講義中に提示する。(30)
1515．地域社会と教育～学校・地域社会の連携～
　・平成27年12月の中教審答申を素材に、学社連携について解説する。		【予習】事前配付資料「地域社会と教育」を精読し、学社連携の基本的な理解をする。(30)
【課題】1～15回の授業内容の確認。(60)
　　　　
1616．試験～この講義での学習内容の確認～【復習及び課題】定期試験に向けて、１～15回の授業内容の理解を深める。
評価方法・基
準(評価割合)
定期試験（７０％）、小テスト並びに授業参加への積極性（３０％）で評価します。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『『資料でみる教育学』』篠田弘編福村出版2700円+税教育学Ⅱと共通テキストです。
参考書
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参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『随時、授業で提示します。』
参考ＵＲＬ
質疑応答
月曜日１２：４０～１３：３０。ＷｅｂＣａｍｐｕｓⅢ等を利用して、井上まで連絡ください。
備考
（※各回の授業内容はあくまでも計画であり、授業状況等により変更する場合があります。）
画像
ファイル
更新日付2017/02/19 11:37:36