開講年度2017
科目名教養セミナーⅠ
科目ナンバー
開講種別春学期
対象学年1年
担当者糸井川 修
単位数1
曜日・時限春学期 木曜日 1時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
『ファウスト』を読む
授業の概要
  ドイツの文豪ゲーテが生涯をかけて完成させた世界的名作『ファウスト』を講読します。この物語は、医学、法学、哲学などあらゆる学問を究めた老ファウスト博士が、「この世界を動かしている根源の力とは何か」「この世界で最も美しいものは何なのか」「人間が心の底から感動できる瞬間はあるのか」等々の人生究極の問いに対する解答を見つけるため、悪魔メフィストフェレスと契約をかわし、若返った姿で世界を旅するものです。
  授業では、背景にあるヨーロッパの文化を学びながら、作品を通してゲーテが私達に投げかける一つひとつの問いかけに耳を傾け、じっくりと読み進めていきます。春学期には、『ファウスト』の第一部を扱います。
 また『ファウスト』の講読と並行して、教養セミナー・ハンドブックを用い、大学で学ぶための基本(スチューデントスキル&スタディスキル)についても学びます。
授業の到達
目標
 古典的名作を通じて、多様な文化と価値観を理解し、人間に対する洞察力を深め、豊かな人間性を養うことがこの授業の目標です。最終的にゲーテが『ファウスト』を通じて伝えたかったことは何かを思索し、それに対する自分の考えを期末のレポートにまとめます。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1ガイダンス:大学生活について【予習】シラバスの事前確認(10)。
【復習】教養セミナー・ハンドブックの再確認(10)。
2ファウスト伝説とゲーテの『ファウスト』の成立について【復習】配布した資料のまとめ(30)。
3ゲーテの生涯:ゲーテ街道など【予習】授業で講読する範囲を通読(30)。
4『ファウスト』(第一部)捧げる言葉、開演前、天上の序曲【予習】授業で講読する範囲を通読(30)。
5夜~町の門前【予習】授業で講読する範囲を通読(30)。
6書斎:学者悲劇、ファウスト博士の野望、悪魔メフィストフェレスとの契約【予習】授業で講読する範囲を通読(30)。
7アウエルバッハの地下酒場~魔女の厨:若返るファウスト【予習】授業で講読する範囲を通読(30)。
8往来~夕方:マルガレーテとの恋【予習】授業で講読する範囲を通読(30)。
9散歩~往来【予習】授業で講読する範囲を通読(30)。
10庭~グレートヒェンの部屋:歌曲「糸を紡ぐグレートヒェン」【予習】授業で講読する範囲を通読(30)。
11マルテの家の庭【予習】授業で講読する範囲を通読(30)。
12泉のそば~町外れ【予習】授業で講読する範囲を通読(30)。
13夜~聖堂【予習】授業で講読する範囲を通読(30)。
14ワルプルギスの夜~夜の広野【予習】授業で講読する範囲を通読(30)。
15牢獄――グレートヒェン(マルガレーテ)の悲劇レポート提出に向けて、作品の内容をまとめる。過去の配布資料の整理と確認(60)
    
16試験は行わず、レポート提出とする。引用、参考文献も明確にしたうえで、自分の考えをまとめる(180分)。
評価方法・基
準(評価割合)
期末のレポート(50%)、及び毎回授業後に提出する「感想」(50%)を評価の対象とします。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『ファウスト(第一部)』ゲーテ著、池内紀訳集英社745円
参考書
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参考資料
参考URL
質疑応答
研究室は2号館の4階にあります(部屋番号2417)。オフィスアワー以外でも在室していれば対応しますので、遠慮なく質問に来て下さい(連絡用のメールアドレス:itochan@dpc.agu.ac.jp)。
備考
<アドヴァイザーとして一言>
大学は、受身的に知識を身に付けつけるところではなく、自ら積極的に学問に取り組み、「知性」と「人格」を磨く場です。『ファウスト』の講読を通じて、私も皆さんとともに学びながら、「人間」について語っていきたい。そして学生の皆さんには、気軽に研究室を訪問していただき、その延長の話ができればと願っています。 
画像
ファイル
更新日付2017/02/02 14:15:27