サブタイトル | | 映画作品を若者の知るべき教養と位置づけた文化論・比較文化論 |
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科目のねらい | | 今や古典と目されるに至った20世紀映画表現を新たな「教養」と捉えた授業。BFI(British Film Institute)の映画監督が選ぶ史上最高の映画トップ10を材料に、ほとんど作品名も監督名も知らない人が増えた世界の名画を紹介し、どこが面白いのか、何を読み取るべきなのかを具体的に解説しつつ、なぜそれらの作品を「史上最高」と世界の映画監督たちが考えたのかを考察する。そのうえで、過去一度もトップ10に顔を出したことのなかった『東京物語』が、何故突然2012年に登場することになったのか、その理由及び社会的意義について考察する。 |
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到達目標 | | 最大の目標は、名画を丹念に見ることで、その良さを自らの言葉で語れるようになること。それこそが教養である。そのためには、15講終了時点で、①表象文化なる用語が登場することになった文化的経緯を理解できる、②写真・映画が生まれた歴史的経緯を説明できる、③20世紀映画表現を教養として理解し説明できるようになることを具体的な目標とする。そして、最後の『東京物語』をめぐる話題から、④グローバリゼーションのもうひとつの歴史的意味に気づくことができれば極上。 |
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授業の内容・ 計画 | | 第1講:「表象文化とは」「これからの授業の進め方」「写真・映画の始まり」 第2講:そして「進化」、大事な「テレビとの違い」 第3講:ビットリオ・デ・シーカ『自転車泥棒』(Bycycle Thieves, 1949) 第4講:アンドレイ・タルコフスキー『鏡』(Mirror, 1974) 第5講:アルフレッド・ヒッチコック『めまい』(Vertigo, 1958) 第6講:フランシス・フォード・コッポラ『ゴッドファーザー』(The Godfather, 1972) 第7~8講:小テスト・解答説明 第9講:フランシス・フォード・コッポラ『地獄の黙示録』(Apocalypse Now, 1979) 10講:マーティン・スコセッシ『タクシードライバー』(Taxi Driver, 1976) 第11講:フェデリコ・フェリーニ『8 1/2』(1963) 第12講:オーソン・ウェルズ『市民ケーン』(Citizen Kane, 1941) 第13講:スタンリー・キューブリック『2001年宇宙の旅』(2001: A Space Odyssey, 1968) 第14講:小津安二郎『東京物語』(Tokyo Story, 1953) 第15講:文化的グローバリゼーションについて考える――「東西」再考 |
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評価方法 (基準等) | | 定期試験(40%)、小テスト(30%)、コメント・ペーパー(30%) 比率の変更あり |
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授業外の学修 (予習・復習) | | 黒澤和子『黒澤明が選んだ100本の映画』(文春新書)、四方田犬彦『日本映画史110年』(集英社新書)を読んで自学習。内容を小テストする。 |
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教科書・ 参考書 | | |
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参照URL | | |
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質疑応答 | | |
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備考 | | |
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更新日付 | | 2016/02/11 21:41:36 |