開講年度2016
科目名環境と法
(全)開講学科現代社会法学科 2013年度以降入学
現代社会法学科 2007-2012年度入学
開講種別秋学期
対象学年3年
担当者前田 太朗
単位数2
曜日・時限秋学期 水曜日 2時限
キャンパス日進キャンパス


サブタイトル
私法からみた環境法
科目のねらい
私法において形成されてきた環境に関するルールを具体的事例の検討を通じて深く理解することを目的とする。
到達目標
本講義では私法、特に民法を起点として環境をどう保護していくかを考えていく。大気汚染、水質汚濁、騒音、日照妨害、景観訴訟、原子力損害等を中心に取り扱っていく。とりわけ不法行為法と関係する(不法行為法特論的な位置づけが与えられよう)ため、損害賠償と法を履修していることを前提に授業が進められる。
授業の内容・
計画
第1回 ガイダンス
第2回 関連する民法の各ルールの復習
第3回 公害事件における人身損害の救済法理の展開(1)過失1
第4回 公害事件における人身損害の救済法理の展開(2)過失2
第5回 公害事件における人身損害の救済法理の展開(3)因果関係・損害
第6回 公害事件における人身損害の救済法理の展開(4)共同不法行為1
第7回 公害事件における人身損害の救済法理の展開(5)共同不法行為2
第8回 公害事件における人身損害の救済法理の展開(6)差止請求権1
第9回 公害事件における人身損害の救済法理の展開(7)差止請求権2
第10回 生活環境への妨害からの救済(1)日照権
第11回 生活環境への妨害からの救済(2)景観利益
第12回 原子力損害の賠償1 総論―責任の性質論、不可抗力
第13回 原子力損害の賠償2 各論/救済スキームの概観1
第14回 原子力損害の賠償3 各論/救済スキームの概観2
第15回 まとめ
評価方法
(基準等)
レポート10%+定期試験90%
講義期間中に一度、教員が設定したテーマに関してレポートを作成してもらう。
また学期末試験は、論述問題を中心として、環境における私法ルールの基本的な理解ができているかを確認する。
授業外の学修
(予習・復習)
講義の最後の時間に復習問題を出し、知識の確認・定着を図る。
また検討する裁判例を事前に配布しまたそれと合わせた質問項目を示した予習ペーパーを出す。
教科書・
参考書
淡路剛久ほか編『別冊ジュリスト・環境法判例百選』(有斐閣,2004年)
授業中使用するため、購入するのが望ましい。
参照URL
質疑応答
講義終了時及びオフィスアワーにて受け付ける。
備考
・本講義では、適宜レジュメを配付する。
・六法は必携である。
画像
ファイル
更新日付2016/02/10 23:17:39