サブタイトル | | |
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科目のねらい | | 私たちの健康を食生活の面から支える専門家としての管理栄養士・栄養士、更には食品衛生監視員としての食品成分分析に必要な基礎から応用までを理解してもらう。 |
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到達目標 | | 食品分析に必要な基礎的な化学知識や分析化学(定性分析、定量分析、機器分析)の原理と方法、分析を行う際に必要となる物質量や数値の取り扱いなどについて学び、学習した化学的知識や分析化学の基礎を食品化学や栄養化学に応用して、食品衛生に関わる実際の場で活用できるようになる。分析化学の基礎として、物質の成り立ちや状態、元素の特性と分析、水溶液の性質など。重量分析・容量分析として、元素分析法、重量分析法、中和滴定、酸化還元滴定、キレート滴定など。機器分析として、比色分析、赤外分光分析法などを知る。上記内容は、講義だけでは理解できない場合が有るため、一部ビデオ使用による学生に優しい授業にしていく。 |
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授業の内容・ 計画 | | 以下の手順で、食品衛生管理者としての分析化学を習得する。 第1週目 分析化学の基礎と勉強方法について説明する。 第2週目 「安全な化学実験室のために」のビデオを視聴し化学実験の危険性と安全な化学実験手法を習得する。「安全度チェック」試験で理解の程度を各自が確認し、化学実験を安全に行う手法や準備法を習得する。「計量器の取り扱い方」と「ガラス細工」のビデオを視聴し分析化学実験の基本操作を学ぶ。 第3週目 高校・教養教育(分析化学)内容の復習と確認。「周期表と周期律」、「反応の速さと化学平衡」、「イオンと分子」のビデオ視聴し、分析化学の基本項目の再確認と理解。 第4週目 分析化学と化学反応(化学反応の意味するもの)のビデオ視聴と講義。 第5週目 分析化学と溶液(重量%、容量%、モル濃度と規定、ファクター:力価と滴定濃度)について講義。 第6週目 定性分析と定量分析(化学の基礎、単位、化学分析の分類、化学反応の基礎、定性分析の実際)の講義と演習を通じて分析化学の基礎項目の習得。 第7週目 重量分析(重量分析の原理と質量測定、沈殿生成と分離)の講義と演習。 第8週目 容量分析(容量分析の原理、標準物質と標準溶液)の講義と演習。 第9週目 酸化還元平衡と電位差滴定(酸化と還元、酸化還元平衡、酸化還元滴定の実際)の講義と演習。 第10週目 酸塩基平衡とpH(酸と塩基、水溶液中の酸塩基平衡、pH、緩衝溶液)の講義。 第11週目 「溶液―イオンと分子―」、「酸・塩基・塩」のビデオ視聴と講義を行い、酸と塩基の基礎概念の理解。 第12週目 酸・塩基と中和滴定(中和滴定の基礎、当量点と終点、終点誤差とpH指示薬、中和滴定の実際、劇薬の取り扱い方―酸、塩基―)のビデオ視聴により中和滴定の実際と劇薬の取り扱い方を理解。講義により理解を深める。 第13週目 錯形成平衡とキレート滴定(錯形成平衡、キレート滴定の論理、マスキングと補助錯化剤、水の硬度測定の実際)の講義と演習を通じて理解を深める。 第14週目 機器分析I(分光分析)の講義とビデオ視聴により比色分析、赤外分光分析の原理と実際を理解する。 第15週目 機器分析II(クロマトグラフィー)のビデオ視聴と講義により原理と実際を理解する。 |
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評価方法 (基準等) | | 授業の2/3以上出席した者に対し以下の評価を行う。 期末テスト(70 %)、レポート(20 %)、参加度(10 %)を総合的に判定する。 |
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授業外の学修 (予習・復習) | | 1)次回の授業用プリントは、事前に毎回配布しておくので、そのプリント(演習問題)を自分自身で解答しておき、理解できない部分は授業時の質問に備えること。 2)毎回の授業内容を精査し、ノートにきちんと整理しておくこと。理解できない内容や項目が出てきた場合は、参考書等で調べ、ノートに書き込んでおくこと。 3)毎時間、演習問題を数多くこなしてもらうので、友達間でお互いに解答仕合い、理解を深めること。 |
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教科書・ 参考書 | | 【テキスト】授業の初めに教科書仕様印刷物を提供する。 【参考書】綿貫邦彦著「分析化学(改訂版)」サイエンス社 2007.1 ¥1500、井村久則他著「基礎から学ぶ分析化学」化学同人 2015.3 ¥2400 |
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参照URL | | |
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質疑応答 | | 日常生活の中で、食品や食品成分分析について興味がある内容は事前にまとめておき、授業時質問し、理解を深めること。 |
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備考 | | |
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更新日付 | | 2016/01/15 16:18:31 |