開講年度2016
科目名薬理概論
(全)開講学科健康科学科 2015年度以降入学
健康科学科 2013-2014年度入学
健康科学科 2010-2012年度入学
開講種別秋学期
対象学年1年
担当者新井 通次
単位数2
曜日・時限秋学期 火曜日 1時限
キャンパス日進キャンパス


サブタイトル
薬はなぜ効くのか
科目のねらい
生活習慣病や社会ストレスを中心とした心身の病気の発症予防と心身の健康増進を考える上で、現代医療に使用されている薬物について理解しておくことは大切である。そのために、薬理学を中心に、薬物に関する基本的事項を学ぶ。
到達目標
薬理学とは、薬物が生体にどのように影響を及ぼすかを科学的に研究する学問であり、適正な薬物療法の基礎となっている。本講義では、服用した薬物がどのようにして疾患部位に到達し、どのようにして病気を治しているのか(薬物がなぜ効くのか)などの基本的な事柄を学習した後に、高血圧、脂質異常症、糖尿病、痛風・高尿酸血症などに用いられる薬物を具体的に学ぶ。本講義の目標は、薬物の生体への働きかけと生体の薬物への働きかけについて理解することである。
授業の内容・
計画
1)薬の歴史、薬理学とは、薬物の化学構造と生体の感受性
2)薬理作用の基本形式、薬理作用の分類、薬物療法、医薬品の定義
3)薬物の取り扱い、医薬品の法的規制
4)薬物の作用機序1(薬物受容体を介して働く薬物)
5)薬物の作用機序2(輸送系を介して働く薬物,酵素系を介して働く薬物)
6)自律神経系に作用する薬物
7)薬物動態学1(薬物の適用、吸収、生体内分布)
8)薬物動態学2(薬物の代謝、排泄、血中濃度変化)
9)薬理作用と用量(無効量、有効量、中毒量、致死量)、安全域(治療係数)
10)薬理作用に影響を与える因子
11)薬物の併用と相互作用(薬物の相互作用の仕組み)
12)薬物による有害作用、薬害
13)生活習慣病の薬1(高血圧の薬、脂質異常症の薬)
14)生活習慣病の薬2(糖尿病の薬、虚血性心疾患の薬)
15)総復習
評価方法
(基準等)
定期試験の成績により評価する。
授業外の学修
(予習・復習)
講義プリントを中心に復習する。
教科書・
参考書
毎回、講義内容をまとめたプリントを配布する。
参考書:超図解 薬はなぜ効くか(田中正敏;講談社)、薬の働きを知る やさしい薬理のメカニズム(中原保裕;学研)、疾病と成り立ちと回復の促進 薬理学(中島敏勝;医歯薬出版)、薬理学がわかる(鈴木正彦;技術評論社)
参照URL
質疑応答
講義中、随時質問を受けつける。
備考
画像
ファイル
更新日付2016/01/19 11:15:27