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科目のねらい | | 従来、仏教の研究は経典や論書、あるいは祖師の語録等に記録された教義の分析と、その変遷の究明を中心に行われてきた。 けれども、そのような「教義仏教」の研究とは別に、近年ではもう一つの仏教研究の重要性が指摘されている。それは、必ずしも高尚な教義とは結び付いていないけれども、一般の民衆の生活に溶け込みながら、彼らの生活と文化を様々な側面から支えてきた「生活仏教」の研究である。そして、この「生活仏教」こそが、人々の仏教信仰に活力とダイナミズムを与えてきたと言っても過言ではない。この授業義では、春学期の「講読(思想と芸術)Ⅰ」に引き続き、関連する諸論文の講読をとおして、「生活仏教」の様々な側面を考察することにしたい。 |
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到達目標 | | この授業では、春学期の「講読(思想と芸術)Ⅰ」と同様に、毎時間、関連する諸論文を参照しながら「生活仏教」の様々な側面の考察を進めていく。使用する論文は、あらかじめ全受講生に配布する。受講生は、その日に参照する論文を事前に講読しておくことが出席の条件である。 また、それぞれの時間毎に、あらかじめ担当者を決めておく。この担当者には、その日の授業で扱う論文の紹介と、問題点の指摘等をまとめたレポートを作成しておいてもらい、授業時間の始めに発表してもらう。一方、他の出席者も、事前にその論文の中から疑問点等を探しておき、それを授業の際に発表してもらう。担当者、もしくは出席者から提起された問題点をめぐって議論を行い、その論文の理解を深めるとともに、「生活仏教」についての理解を深めていきたい。上記がこの授業の目標である。 |
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授業の内容・ 計画 | | 1.授業の目的と方針 2.祟りと鎮魂儀礼に関する論文の講読(1) 3.祟りと鎮魂儀礼に関する論文の講読(2) 4.祟りと鎮魂儀礼に関する論文の講読(3) 5.祟りと鎮魂儀礼に関する論文の講読(4) 6.祟りと鎮魂儀礼に関する論文の講読(5) 7.祟りと鎮魂儀礼に関する論文の講読(6) 8.祟りと鎮魂儀礼に関する論文の講読(7) 9.神仏習合思想に関する論文の講読(1) 10.神仏習合思想に関する論文の講読(2) 11.神仏習合思想に関する論文の講読(3) 12.神仏習合思想に関する論文の講読(4) 13.神仏習合思想に関する論文の講読(5) 14.神仏習合思想に関する論文の講読(6) 15.総括
ただし、受講者の関心内容により、講読の対象論文は変更になる可能性がある。 |
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評価方法 (基準等) | | レポートによる評価(70%)、受講態度・発言回数・学習意欲等(30%)を総合して評価を行う。 |
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授業外の学修 (予習・復習) | | 受講者は、当該時間に講読予定のテキストの箇所を、事前に予習しておくことが必要である。また、授業後には復習として、それぞれの授業時間の内容を自ら確認しておくこと。学期末には、講読テキストの理解にもとづくレポートの提出を課す。 |
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教科書・ 参考書 | | テキスト・参考文献のいずれに関しても、授業の中で必要に応じて随時紹介する。 なお、資料代(コピー代または書籍代)として約3000円必要となる予定である。 |
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参照URL | | |
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質疑応答 | | ・質問や相談等は随時受け付けます。禅研究所、または研究室(3431)まで連絡してください。木曜日昼休みはオフィスアワーとして、禅研究所にいます。 |
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備考 | | ・この授業では、受講生自身の主体的な参加が不可欠である。また、受講生の関心事項や学習意欲によっては、授業の内容や進め方を修正する可能性がある。 |
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更新日付 | | 2016/02/07 14:39:20 |