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科目のねらい | | 本年の講義テーマは「イギリスと近代世界」を予定している。本講義では、ヨーロッパによる「世界の一体化」を手掛かりにして、近代ヨーロッパ史及び近代イギリス史の基礎知識の習得を目指す。 尚、秋学期は、春学期の講義を前提として、「世界の一体化」とイギリスとの関係を理解したい。 |
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到達目標 | | イギリスとは何か、私たち日本人にとって、かつては明瞭で疑う余地は無かった。近代のイギリスは、市民革命と産業革命、議会主義と立憲君主制、大英帝国とジェントルマンの国、最後に福祉国家であった。幕末維新から常に近代市民社会の指標として、見習うべき「模範」であった。第二次大戦の敗戦によって、憧れの対象はアメリカに変わり、イギリス像も、王室と貴族社会を温存し伝統を大切にする保守的な国へと逆転した。とはいえ、ビートルズとブリティッシュロックを経て、最近の紅茶、ガーデニング、ケルト音楽の流行に見るように、相も変わらず、イギリスは、私たちの側の一方的な憧れと思い入れの対象であり続けている。私たちは実像のイギリスをどれだけ理解しているであろうか。近年、七つの海を支配した大英帝国の存在抜きに、イギリス人の生活は無かったと考えられている。そこで、本講義では、帝国がイギリスの人々に与えた影響を、政治、経済、文化、生活等多面的に考察する予定である。 |
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授業の内容・ 計画 | | 1.はじめに―ヨーロッパ世界の拡大 2.イギリスと近代世界―「世界システム」の中のイギリス 3.新興海洋国家の割り込み① オランダ 4.新興海洋国家の割り込み② イングランド 5.新興海洋国家の割り込み③ フランス 6.英仏植民地争奪戦と大英帝国の形成 7.ヨーロッパの生活革命① キャラコと産業革命 8.ヨーロッパの生活革命② コーヒーハウス 9.ヨーロッパの生活革命③ 紅茶とイギリス風ライフスタイル 10. 奴隷貿易と産業革命 11. 「二重革命」の時代―産業革命とフランス革命 12. ポテト飢饉と「移民の世紀」 13. パクス・ブリタニカの時代 14. ロンドン―文化・民族的多元主義 15. 総括
尚、便宜的に春秋に分けてあるが、テーマの性格上年間を通じて、一つのテーマを講義するので、受講希望者は、春秋両学期通して受講する事が望ましい。従って、秋学期の講義は、春学期の講義内容を前提として行うので、秋学期受講者は、そのつもりで受講する事。 |
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評価方法 (基準等) | | 講義内容の理解度が第一の評価基準。講義内容を徹底的に理解すること。それを定期試験における筆記テストで確認する。出席も評価の対象である。 定期試験90% 状況に応じて、平常点(授業参加度)10% |
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授業外の学修 (予習・復習) | | 受講者は、必要最小限、前回までの講義内容を復習しておくことが望ましい。 |
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教科書・ 参考書 | | 参考文献として、川北稔・木畑洋一共編『イギリスの歴史―帝国=コモンウェルスのあゆみ』(有斐閣、2000年、1900円)、指 昭博『図説 イギリスの歴史』(河出書房新社、2002年、1800円)を挙げる。それ以外の参考文献については、授業中、必要に応じて適宜紹介する予定である。 |
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参照URL | | |
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質疑応答 | | |
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備考 | | グローバル英語学科の学生は、3年次で履修すること。 |
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更新日付 | | 2016/02/19 01:29:03 |