サブタイトル | | |
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科目のねらい | | 本講義では、春学期に引き続き、11・12世紀頃から13世紀頃までの中世ヨーロッパ盛期について、中世ヨーロッパ社会の仕組みとキリスト教に関わるいくつかのトピックをとりあげて考察する。今学期もおもにブリテン島とフランスを対象とするが、ヨーロッパ全体、あるいは世界史的視点を意識しながら考えていく。政教分離が浸透し、統治機構の整った現代日本とは異なる中世ヨーロッパ国家の構造とキリスト教との関係、そして当時の文化と心性について理解を深めたい。 |
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到達目標 | | 中世社会におけるキリスト教の意義、中世国家の統治機構、当時の世界に生きた人々の心の仕組みの特徴を学び、現代社会の仕組みとの相違点や類似点を理解することで、現代社会を相対化して考察することができるようになる。 |
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授業の内容・ 計画 | | (1)イントロダクション(講義の目的/中世ヨーロッパ史概観/トピック紹介/授業の進め方) (2)キリスト教世界の成立と発展(ヨーロッパのキリスト教化) (3)キリスト教世界の成立と発展(カトリック教会の発展) (4)キリスト教世界の成立と発展(修道制の展開) (5)キリスト教世界の成立と発展(グレゴリウス改革/キリスト教と民衆の信仰) (6)中世ヨーロッパ国家の仕組み(イングランドとフランスにおける中世社会の成立) (7)中世ヨーロッパ国家の仕組み(イングランドとフランスにおける中世社会の発展) (8)中世ヨーロッパ国家の仕組み(支配層と権力) (9)中世ヨーロッパ国家の仕組み(中世社会と紛争) (10)中世ヨーロッパ国家の仕組み(紛争とその解決) (11)文化と心性(中世の文化とその理解) (12)文化と心性(騎士道文化) (13)文化と心性(騎士道文化) (14)文化と心性(世界観と歴史意識) (15)まとめ |
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評価方法 (基準等) | | 定期試験70%、授業態度(参加度、ミニ・ペーパー等)30%で総合的に評価する。 |
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授業外の学修 (予習・復習) | | ヨーロッパ史の基本的知識を前提に研究の先端的学説や議論を紹介するので、各自概説書等を参照すること。また、講義の中で、史料を読んだり、ミニ・ペーパーを実施し、中世ヨーロッパ史の諸問題を具体的に考える機会を設ける予定なので、授業で配布するプリント資料にしっかり目を通すこと。 |
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教科書・ 参考書 | | 教科書は使用しない。参考書として、服部良久他編著『大学で学ぶ西洋史[古代・中世]』(ミネルヴァ書房、2006年、3024円)が、概説だが研究にも役立つ。朝治啓三編『西洋の歴史 基本用語集〔古代・中世編〕』(ミネルヴァ書房、2008年、2376円)は、古代・中世に特化した辞典。堀越宏一・甚野尚志編著『15のテーマで学ぶ中世ヨーロッパ史』(ミネルヴァ書房、2013年、3780円)が関連するトピックを解説。朝治啓三他編著『中世英仏関係史1066-1500 ノルマン征服から百年戦争終結まで』(創元社、2012年、3024円)が、本講義に関わり、年表・史料等も充実。その他、授業中に紹介する。 |
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参照URL | | |
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質疑応答 | | |
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備考 | | 授業中の私語・携帯電話の操作は厳禁する。かばんは机上におかない。真剣な態度で受講し、積極的に学んでほしい。春学期に引き続き、ヨーロッパ史の基本的知識を前提に、研究の先端的学説や議論を紹介する。講義の中で、史料を読んだり、ミニ・ペーパーを実施し、中世ヨーロッパ史の諸問題を具体的に考える機会を設ける予定である。真剣な態度で受講し、積極的に学んでほしい。 |
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更新日付 | | 2016/02/10 15:21:08 |