開講年度2016
科目名日本史専門講読A-Ⅱ
(全)開講学科歴史学科 2015年度以降入学
歴史学科 2013-2014年度入学
歴史学科 2002-2012年度入学
開講種別秋学期
対象学年3年
担当者福島 金治
単位数2
曜日・時限秋学期 月曜日 2時限
キャンパス日進キャンパス


サブタイトル
織田信長の尾張国支配の様子を知る。
科目のねらい
 中世文書や記録を読むことで
 資料読解の能力を高め、
 戦国期の領主や地域の様相を知り、当時の社会を知るための基礎的知識を身につける。
 特に、織田信長関係という身近な素材を読むことで、地域のなりたちや戦国大名の支配のありかたを理解する。
到達目標
 織田信長の弘治3(1557)年から永禄4(1561)年までの文書や資料を読む。この時期は、永禄3年の桶狭間の合戦が著名である。現在、桶狭間の合戦は、『信長公記』を丁寧に読みなおすことで、従来の戦史の理解とはずいぶんと異なってきた。
 桶狭間の観戦前後の信長の関係資料を冷静にみることで、当時の尾張の地域社会の様相を考えてみよう。
授業の内容・
計画
 1 「織田氏関係文書」について(レクチュア)
 2 弘治3年、織田信長、熱田社hrの敵味方の預け者を保護する
 3 永禄元年、信長、岩倉織田家を攻め城を奪う
 4 信長、前野長康らの領地を安堵する
 5 信長、弟織田信成を殺害する
 6 永禄2年、信長、上洛する
 7 桶狭間の戦い-『信長公記』の合戦記述(1)-
 8 桶狭間の戦い-『信長公記』の合戦記述(2)-
 9 桶狭間の戦い-『三河物語』の合戦記述(1)-
 10 桶狭間の戦い-『三河物語』の合戦記述(2)-
 11 桶狭間合戦の織田・今川両家の文書
 12 今川氏真の桶狭間合戦での戦死した家臣への恩賞
 13 織田広良らの領内寺院への禁制
 14 永禄4年、織田信長、三河国梅坪へ進撃する
 15 信長、尾張国小口城を攻める
評価方法
(基準等)
 テスト75%、小テスト25%。期間内には小テストを行い、筆記試験を行う。なお、出席は当然のことである。
授業外の学修
(予習・復習)
1、文書・資料の形式や言葉は
 『織田信長家臣人名辞典』などで不明なことは調べてみよう。
2、人名など
柴裕之編『尾張織田氏』、神田千里『織田信長』(ちくま新書)などを読んで勉強してみよう。
教科書・
参考書
 教材は『愛知県史 資料編10 中世3』『愛知県史 資料編11 織豊1』に収録されている文書をプリントで配布する。
参照URL
1.東京大学史料編纂所
質疑応答
 いつでも研究室にどうぞ。
備考
高校時代に使った国語辞書・古語辞書・電子辞書を毎回持参する。
妙興寺や津島社など関連する場所に出向いてみよう。きっと、面白いことに気づくだろう。
画像
ファイル
更新日付2016/01/28 16:38:57