開講年度2016
科目名東西交渉史Ⅱ
(全)開講学科歴史学科 2015年度以降入学
歴史学科 2013-2014年度入学
歴史学科 2002-2012年度入学
開講種別秋学期
対象学年3年
担当者松井 真子
単位数2
曜日・時限秋学期 水曜日 2時限
キャンパス日進キャンパス


サブタイトル
オスマン帝国とヨーロッパ
科目のねらい
オスマン帝国とヨーロッパ諸国との国際関係の歴史的展開を論じる。近代ヨーロッパと隣接し、その誕生、発展に直接間接の影響を与えたオスマン帝国の歴史は、他の非ヨーロッパ諸国、とりわけ日本を含む東アジア地域とヨーロッパの関係との比較の観点からも重要である。本講義ではオスマン帝国とヨーロッパとの外交や通商、戦争と講和といった歴史的関係およびその通時的変容を帝国の「条約」文書を手がかりとして検討する。分析にあたっては実際に「条約」文書をいくつかをとりあげて読み、両地域の交渉を具体的に理解することを目指したい。
到達目標
オスマン帝国をめぐる国際関係史を、条約を手がかりとして学ぶ。
オスマン帝国の事例を通じて(できれば東アジアなどの他の文明圏と対比しつつ)、近代国際体系の拡大過程と現代中東地域の成立ちを理解する。
授業の内容・
計画
授業計画
第1回 ガイダンス
第2回 国際法の歴史とイスラムの世界秩序観(1):
複数の文明圏における「世界秩序」と近代国際体系
第3回 国際法の歴史とイスラムの世界秩序観(2):伝統的国際法と現代国際法
第4回 イスラム国際法の理論と歴史的条件
第5回 中世地中海世界の国際関係とオスマン帝国の誕生
第6回 オスマン帝国の対外関係:「条約の書」アフドナーメとは?
第7回 オスマン帝国の国際通商秩序:カピチュレーション
第8回 カピチュレーションを読む
第9回 オスマン帝国の国際商業都市にみる東西交流:非ムスリムの活躍
第10回 オスマン帝国の講和条約
第11回 講和条約を読む
第12回 オスマン国際秩序の変容
第13回 オスマン帝国の統治機構と外政/オスマン外交の担い手たち
第14回 東方問題とオスマン帝国
第15回 第一次世界大戦とオスマン帝国の解体
評価方法
(基準等)
平常点(受講態度):10%、学期末試験:90%
授業外の学修
(予習・復習)
予習:講義中に紹介する参考文献を予習。
復習:講義中に配布するハンドアウトや資料を復習。
教科書・
参考書
教科書は指定しない。ハンドアウトや資料を配布する。参考文献は講義中に適宜紹介する。
参照URL
質疑応答
講義終了後に受けつける。
備考
画像
ファイル
更新日付2016/02/12 15:24:28