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科目のねらい | | 秋学期は『沙石集』の禅宗の個所を読む。最初に禅宗の個所を予備購読し、その後禅宗の内容を概観する。禅学は他の科目でもあるので、ここでは無住が理解していた禅宗の教理を理解する。1246年、蘭渓道隆が来日し、鎌倉に建長寺を開く。禅はそれまでの天台や念仏との兼修ではなく、宋朝禅として独立した禅風を打ち出すようになった。ただ無住は禅密兼修の僧と言われている。当時の仏教文化の諸相を知ることが本科目のねらいである。 |
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到達目標 | | 禅の思想ばかりではなく、当時の日本仏教の概況を垣間見ることが出来るようになるのが目標である。従来禅は禅、浄土は浄土、密教は密教と、それぞれの宗派に分けて研究されてきたが、ある一時期を輪切りにして、各宗派がどういう関係になっているかを知ることも大切である。無住の生きた時代背景を通して当時の仏教の活動状況を知ることが今セミナーで学生諸君が到達できる目標である。 また学生諸君はディスカッションを通して、理論構築やプレゼンの仕方を学び、その技術の開発を実行することができるようになる。 |
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授業の内容・ 計画 | | 第1回: オリエンテーション 第2回: 『沙石集』の予備購読 第3回: 第3巻、門注ニ我と劣タル人事 第4回: 同 第5回: 同 第6回: 厳融房ト妹女房ト問答事 第7回: 同 第8回: 同 第9回: 小レポート 第10j回:禅師ノ問答是非事 第11回: 同 第12回:再度『沙石集』を読む 第13回: 同 第14回: 同 第15回:総括 |
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評価方法 (基準等) | | 授業時間内の積極性、小レポートの内容、学期末テストの点を総合艇に判定する。 |
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授業外の学修 (予習・復習) | | 授業は購読形式であるが、各宗の教理など予習をしないと授業についていけないことが多いので、予習はしっかりとやること。授業もディスカッション形式をとることもあり、予習は不可欠である。 また小レポートや学期末のテストなどのためにも復讐することが大切である。 |
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教科書・ 参考書 | | 岩波の『沙石集』(日本古典文学大系85 岩波書店 1000円)をテキストとして使用する。また小島孝之校注・訳『沙石集』(小学館 2001年 4657円+税)を参考書として用いる。 |
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参照URL | | |
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質疑応答 | | 質疑応答は原則として授業時間内に行う。必要に応じて予約して指導を行う。 |
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備考 | | 難しい内容になることもあるが、我慢して聞いてほしいと思います。また開放講座の学生の皆さんがどんどん内容に関する質問をするので、気後れしないようにしましょう。 |
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更新日付 | | 2016/02/16 12:47:01 |