開講年度2016
科目名日本仏教の思想Ⅱ
(全)開講学科宗教文化学科 2014年度以降入学
宗教文化学科 2013年度入学
宗教文化学科 2008-2012年度入学
開講種別秋学期
対象学年3年
担当者川口 高風
単位数2
曜日・時限秋学期 木曜日 3時限
キャンパス日進キャンパス


サブタイトル
禅宗の初心者の入門書『仏遺教経』を学ぶ
科目のねらい
中国や日本の禅宗において、『四十二章経』と『潙山警策』『仏遺教経』は初心者の入門書、必読書として流布してきた。その中、『仏遺教経』は釈尊が八十歳の生涯をもって入滅なされんとする時、残された弟子たちに説き示された遺言の教えである。そのため僧侶や在家の信者が亡くなった時の枕経には必ず読まれており、身近な経典である。多くの木版本が刊行されており、それを校訂すると多くの相違箇所がある。そこで、本経が日本で流布していった経緯や注釈されていった過程などをながめてみる。
到達目標
本講では日本で刊行された木版本により『仏遺教経』の諸注釈書や講義本を参照して注釈する。どうして日本で重視され、日常にも読誦されていったかなどの理由も明らかにしたい。さらに、現代を生き抜く我々の日常生活において、『仏遺教経』の教えが指針となっていることも学びたい。
授業の内容・
計画
1.はじめに
2.五苦根・心を制すること
3.食事の戒め
4.隋眠の戒め
5.少欲知足の教え
6.精進の教え
7.不忘念の教え
8.禅定の教え
9.知恵の教え
10.不戯論の教え
11.不放逸の教え
12.四諦の教え
13.冥土の旅について
14.末期に臨む
15.まとめ
評価方法
(基準等)
定期試験(70%)とDVD教材を視聴した時の小レポート、学習態度(30%)で評価する。
授業外の学修
(予習・復習)
(予習)テキストの授業内容にあたる章を読んでおき、読めない漢字や熟語の意味を調べておく。
(復習)テキストの学習した章を再読し、ノートを整理すること。
教科書・
参考書
(テキスト)『仏遺教経』及び注釈書のプリントを配布する。
(参考書)安藤嘉則『遺教経に学ぶ』(曹洞宗宗務庁 平成11年 800円)松原泰道『遺教経に学ぶ』(大法輪閣 平成19年 1900円)などをはじめ講義中に適宜紹介する。
参照URL
質疑応答
質問などは研究室(2415)へ来て下さい。オフィスアワー火曜日(16時50分~18時00分)水曜日(15時10分~16時40分)
備考
画像
ファイル
更新日付2016/02/15 11:37:35