開講年度2016
科目名生命に関する諸問題Ⅰ/総合科目Ⅲ-Ⅰ
(全)開講学科宗教文化学科 2014年度以降入学
宗教文化学科 2013年度入学
宗教文化学科 2008-2012年度入学
歴史学科 2015年度以降入学
歴史学科 2013-2014年度入学
歴史学科 2002-2012年度入学
国際文化学科 2013-2014年度入学
国際文化学科 2011-2012年度入学
英語英米文化学科 2015年度以降入学
日本文化学科 2013年度以降入学
日本文化学科 2004-2012年度入学
グローバル英語学科 2013年度以降入学
グローバル英語学科 2011-2012年度入学
法律学科 2013年度以降入学
法律学科 2007-2012年度入学
現代社会法学科 2013年度以降入学
現代社会法学科 2007-2012年度入学
総合政策学科 2013年度以降入学
総合政策学科 2008-2012年度入学
心理学科 2013年度以降入学
心理学科 2010-2012年度入学
健康科学科 2015年度以降入学
健康科学科 2013-2014年度入学
健康科学科 2010-2012年度入学
健康栄養学科 2013年度以降入学
健康栄養学科 2012年度入学
健康栄養学科 2008-2011年度入学
開講種別秋学期
対象学年2年
担当者小塚 哲司
単位数2
曜日・時限秋学期 火曜日 4時限
キャンパス日進キャンパス


サブタイトル
グローバル時代とジャーナリズムの役割
科目のねらい
〈秒刻みで世界を駆けめぐる国内、国際ニュース報道の現状と課題を、ジャーナリストの目から解説する〉新聞、テレビなどによって伝えられるニュースは、国内外で起きる日々の動きを映す鏡である。それは地球上で同じ今を生きる人間の営みである。IT革命により、グローバル化、スピード化する21世紀高度情報化社会。マスメディアは、そうした刻々と起きる地球レベルのニュースを、迅速に収集し、公正な価値判断をし、同時代を生きる国民の「知る権利」に答えるのが役割である。それは「報道の自由」が保証されて可能だが、逆に厳しい職業倫理も求められる。新聞記者、カイロ、パリの海外特派員の体験を踏まえ、主に新聞報道を素材として、日々、国内、海外で起きるニュースの理解を深めるよう、一緒に考えていきたい。
到達目標
フランスの首都パリなど、世界各地でテロが続発した2015年は、その背後でうごめく狂信的なイスラム過激組織「イスラム国」が、各国の集団と連携し、無防備な市民を襲撃するという、恐ろしき異次元段階に入ったことを示し、どう立ち向かうかを突き付けられた。背景には▽大義なき「イラク戦争」が生んだ憎しみ▽中東の民主革命「アラブの春」後の混乱▽失業、格差から疎外される欧州のイスラム教徒の移民2、3世▽大量難民の流入を拒絶する「極右」の台頭など、様々な要因が絡み合う。国内では東日本大震災からの復興の遅れ、尖閣諸島情勢、危うい北朝鮮体制などに伴う安全保障環境の変化、少年犯罪の低年齢化、少子高齢化の進展、そして18歳参政権が始まる。スマートフォン、パソコン、テレビ、新聞を通じ、日々伝えられる、これらの出来事は、同時代に生きる皆さんとは無関係なものではない。グローバル時代に生きていることを自覚し、ニュースに向き合わねばならない。新聞記者、カイロ、パリ特派員の体験を踏まえ、ニュース解説とジャーナリズムの役割を興味深く話していきたい。
授業の内容・
計画
 授業の内容
 講義形式。レジメのほか執筆したコラムなどを配布。講義に沿ったニュース記事などをOHCで
見せて進める。さらにDVDを使用し、視覚的なアプローチも加えて、認識を深める。
 
 授業計画
 1.マスコミとジャーナリズムの役割。パリ週刊誌銃撃事件で考える。
 2.「パリ同時多発テロ」-ホームグロウン(自国育ちの)・テロの背景と対応
 3.「ニュースとは何か」。福沢諭吉の新聞論(「西洋事情」から)。
 4.「アラブの春」-情報革命のSNS(ソーシャル・ネットワークシステム)が民衆の怒りを結集させ、
 独裁者を倒す奇跡の民主革命を成功させた。ただその後の混乱を克服したのはチュニジアだけ。
 5.表現、報道の自由と知る権利。三島由紀夫が被告となった日本最初のプライバシー裁判。
 6.「イスラム国」を生んだ背景。英仏の植民地支配と大義なき米国の「イラク戦争」が、アラブ人と
 イラク人に憎しみを生んだ。
 7.東日本大震災から5年。巨大地震、津波、原子力発電所のメカニズム。
 8.「シリア内戦」と大量難民の欧州流入。移民、難民排斥の「極右」が台頭。分断を図るテロに統
 合、団結が試される英仏など欧州連合。
 9.「少年法」。その精神と報道対応。
10.「少年法」。低年齢化、凶悪化に対し、少年法も厳罰化へ改正相次ぐ。
11.少年法。死刑の「永山基準」。被害者の裁判参加制度。
12.「戦争とジャーナリズム」。湾岸戦争を取材した体験から。山本美香さんの死。
13.「戦争とジャーナリズム」。エンベッド取材と米国人記者の愛国報道。
14.ウクライナ危機ーロシアの軍事力を使ったクリミア編入がもたらした新冷戦。
15.変わるメディア事情。スマホ時代に迫られる活字メディア・新聞。
評価方法
(基準等)
 授業の終わりに書いてもらう毎回のミニレポート、平常点で評価。テストはしない。
授業外の学修
(予習・復習)
毎日30分、図書館などで新聞を読む。復習を30分。
教科書・
参考書
参考文献・ジャーナリズムの思想(原寿雄著 岩波新書)、「コーランを知っていますか」(阿刀田高 新潮社)。「現代アラブの社会思想」(池内 恵、講談社現代新書)。「少年事件の実名報道は許されないのか」(松井茂記、日本評論社)
参照URL
質疑応答
授業の理解度を知るため、毎回、終わりに感想、疑問を書いてもらう。
備考
画像
ファイル
更新日付2016/02/24 18:49:00