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科目のねらい | | 教育というと、学校で教えることと学ぶことだと思うかもしれません。しかし、教育は何も学校の中だけのものではないのです。学校はたかだか百数十年ほどの歴史を持つ制度でしかありません。この授業では、教育がなぜ学校の中(だけ)のことだと考えられることになったのかということを、この社会の成り立ちから考えるとともに、そこで忘れられている、人が人として生きるためにこそ教育が必要であることを考えていきます。それはまた、受講者の皆さん自身がこれからどう生きていったらよいのかを自分で問い返すことにもなるのではないかと思います。 教育学Ⅰ・Ⅱはともに「人として生きるための教育学」をテーマとしていますが、教育学Ⅱでは主として「子ども」を切り口に、子どもが今現在、直面しているさまざまな問題を取りあげ、そこから教育について考えていきます。 |
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到達目標 | | 社会における子どもの存在の意味の変遷と、子どもが直面しているさまざまな問題との関連を知ることで、今もとめられる教育について自分なりに考える。 |
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授業の内容・ 計画 | | 〈第1回〉 introduction 〈第2回〉 いのちは誰のもの?(1):出生前診断 〈第3回〉 いのちは誰のもの?(2):出生前診断をめぐるさまざまな事例から 〈第4回〉 科学に委ねられるいのち 〈第5回〉 おとな-子ども関係の変化(1):「授かる」から「作る」へ 〈第6回〉 おとな-子ども関係の変化(2):子どもはおとなの所有物? 〈第7回〉 公共的存在としての子どもの喪失 〈第8回〉 漂流する子ども(1):映画『誰も知らない』から 〈第9回〉 漂流する子ども(2):映画『誰も知らない』における子ども 〈第10回〉 子どもをとりまく無縁社会 〈第11回〉 親と子の絆とは? 〈第12回〉 自立について 〈第13回〉 できること、できないこと、できなくなってできること 〈第14回〉 独立 independence と相互依存 interdependence 〈第15回〉 まとめ |
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評価方法 (基準等) | | 定期試験 試験は論述形式です。授業内容をしっかりと習得したうえで、論旨の通った文章を作成することを求めます。 |
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授業外の学修 (予習・復習) | | 授業では多くのレジュメ・資料が配付されるので、授業後に読み返し、理解を深めること。 |
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教科書・ 参考書 | | 参考文献: 本田和子『変貌する子ども世界』中公新書、1999年 石川結貴『ルポ 子どもの無縁社会』中公新書ラクレ、2011年 鷲田清一『わかりやすいはわかりにくい?』ちくま新書、2010年 牧口一二『何が不自由で、どちらが自由か』(河合ブックレット)河合文化教育研究所、1995年 その他随時紹介 |
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参照URL | | |
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質疑応答 | | 授業期間中の毎週水・金の昼休みに、2号館2階講師控室にて対応します。 |
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備考 | | 授業では出席をとります。 2/3以上の出席がない場合は失格します(公欠は出席扱いしません)。 |
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更新日付 | | 2016/02/22 14:03:24 |