開講年度2016
科目名法学Ⅱ
(全)開講学科国際文化学科 2013-2014年度入学
国際文化学科 2011-2012年度入学
英語英米文化学科 2015年度以降入学
日本文化学科 2013年度以降入学
日本文化学科 2004-2012年度入学
グローバル英語学科 2013年度以降入学
グローバル英語学科 2011-2012年度入学
商学科 2013年度以降入学
心理学科 2013年度以降入学
心理学科 2010-2012年度入学
健康科学科 2015年度以降入学
健康科学科 2013-2014年度入学
健康科学科 2010-2012年度入学
開講種別秋学期
対象学年1年
担当者武林 悦子
単位数2
曜日・時限秋学期 金曜日 3時限
キャンパス日進キャンパス


サブタイトル
生活の中で役立つ法律知識を身につける
科目のねらい
 社会の変化に伴って生じる法律問題について法的に見る目を養う。そして、日常生活で遭遇する答えのわからない問題に対して、自分で考えて答えを作り出し、論理的に説明できることを目標とする。
到達目標
 私たちの日常生活では、法律の知識が必要とされる場面も少なくありません。私たち自身がトラブルや紛争に巻き込まれる場合は勿論のこと、不動産を購入する、お金や物を借りる、親が死亡して相続人となる、交通事故にあった場合などの個人的な問題や、原発、年金、少子化、高齢化などといった社会問題も法律問題として扱われます。何が正しいのかわからない問題もある中で、法によって解決することが合理的であるとされています。
 法学Ⅱでは、法律について興味や親しみが持てるように、人生の中で1度は体験するであろう婚姻をする、家族ができる、相続が発生した、マイホームを購入する、そのマイホームが自分の物であると主張する、お金を借りる、あるいは自分が貸したお金を確実に回収するなど生活に関連する身近な場面で法律がどのように適用されるのか、法律の要件を満たしている場合と満たしていない場合ではその効果にどのような違いが生ずるのかなど、テーマごとに取り上げていきます。実際にトラブルに巻き込まれた、あるいは自分の身分関係に変化が生じたなどの場合に、法律の基礎知識を身につけているのといないのでは、明らかに対応に違いが生ずると思われます。クイズのように問題に対する答えが用意されていればいいのですが、何が正しいのかわからない問題に対して、感情的に答えを導き出すより、法律を使って論理的に自分の考えを説明すれば相手を説得することができます。講義では、日常生活の中で生じる法律問題に対して事前の知識を持って備えておくこと、自分の頭で考えて、自分の価値観で判断して答えを創り出すことができるようになることを目標とします。
授業の内容・
計画
 1週目  講義の進め方について説明
       法とは何か? 法の概念について
 2週目  婚約と婚姻
       婚約とは? 結納、婚姻の成立要件
 3週目  婚姻の効果
       夫婦の地位に関する効果、財産上の効果、氏と戸籍、親族の種類と範囲
 4週目  内縁
       内縁の成立要件、法律婚と事実婚の相違、事実婚の法的保護
 5週目  離婚
       婚姻の解消、民法で定める離婚の方式、家庭紛争と家庭裁判所
       離婚の効果
 6週目  親子 (1)
       親子関係とは? 親子関係の分類(実子と養子、嫡出子と非嫡出子)
       親子関係存在・不存在の確認
 7週目  親子 (2)
       認知(任意認知と強制認知)、養子制度の変遷、普通養子縁組とは?
       特別養子縁組とは? 生殖技術の発展と親子法
 8週目  相続 (1)
       相続開始の時期、相続人の範囲と順位、代襲相続、失踪宣告
 9週目  相続 (2)
       相続財産の範囲、相続分、遺産分割、相続の承認・放棄、相続人の不存在
10週目  遺言
       遺言制度の意義、遺言能力
       遺言の方式(自筆証書遺言、公正証書遺言、秘密証書遺言)、遺留分
11週目  契約
       契約の成立と効力、契約の種類(売買契約、貸借契約、労働契約など)
12週目  売買
       売買と所有権の移転、不動産の登記、不動産と動産
13週目  財産
       物権と債権の違い、所有権とは? 権利侵害の救済
14週目  相隣関係
       境界線をどのように定めるのか? 隣地使用権、境界線付近における権利
15週目  担保とは?
       金銭貸借と担保、抵当権とは? 質権とは?
評価方法
(基準等)
主として定期試験の結果を基準とします。
  定期試験70%、小テスト20%、授業態度10%
授業外の学修
(予習・復習)
 講義では、身の回りに起こる法律問題を扱っていきますから、新聞やテレビで報じられている事件や出来事に関心を持つようにこころがけてください。
1回目の講義で説明します。
教科書・
参考書
伊藤正己・加藤一郎編「現代法学入門(第4版)」有斐閣双書   2008. 12 \ 1200 +税
川崎政司「法律学の基礎技法〔第2版〕」法学書院    2013. 9 \ 2600+税
生田勝義・大平祐一・倉田玲・河野恵一・佐藤敬二・徳川信治・松本克美 共著
  「法学ことはじめ」法律文化社     2015. 3 \ 2300 +税 など

 「教科書」の指定はありません。
講義時に六法を持参すること。

 講義の進め方、「参考文献」、「六法」については、1回目の講義で説明します。
参照URL
質疑応答
水曜日2限、金曜日3限、4限に出講しています。
備考
板書しながら、講義を進めていきます。毎回、プリントの配布を行います。
画像
ファイル
更新日付2016/02/10 17:24:26