開講年度2016
科目名歯学入門セミナーⅡ
科目ナンバー
開講学科歯学部歯学科 2015年度以降入学
(全)開講学科歯学部歯学科 2015年度以降入学
部門専門  
開講種別春学期
対象学年1年
担当者金森 孝雄
実務経験教員
関連性が高いディプロマ・ポリシー
単位数1
曜日・時限春学期 金曜日 3時限 楠元図書館4階大教室


コーディネーター
金森孝雄教授(学部長)
担当講座
生化学講座(コーディネート:学部長)
担当者
歯学部担当教授、講師 および外部講師
授業の概要
(目的)
歯学部に入学したばかりの学生が、歯科医学および歯科医療とはどのようなものかについて、その概要を把握できるよう援助する。口腔はその構造や機能が多岐にわたることから、歯学は多くの分野に細分化されている。各々の分野について正しい知識をもち、人と会話することの楽しさや、食物を摂取することの重要さなどを早期に理解して、自己の専門分野となる歯科医学に対する関心を高めることを目的とする。
教材(教科書、
参考書等)
 教材は講義ごとに配布されたプリント等を使用する。
講義(実習)
の方法・形式
 パワーポイントやOHPあるいは板書を利用し、講義や実習を行う。
必要機器
課題
(定期試験・
レポート試験・
授業内試験)の
フィードバック方法
講義・実習
講義(実習)項目・一般目標(GIO)講義(実習)内容・到達目標(SBOs)・
予習・復習
担当者
【講義項目】
一泊研修/生涯学習Ⅰ-1

【一般目標(GIO)】
良き医療人として成長するため、理想とする歯科医師像を考察する。
【講義内容】
歯科医師のキャリアデザイン1

【到達目標(SBOs)】
学内講師の講演を聞き、参考となる事項を列挙するとともに、自らのキャリアデザインに適用できる。
金森孝雄
【講義項目】
一泊研修/生涯学習Ⅰ-2

【一般目標(GIO)】
良き医療人として成長するため、理想とする歯科医師像を考察する。
【講義内容】
歯科医師のキャリアデザイン2

【到達目標(SBOs)】
学外講師の講演を聞き、参考となる事項を列挙するとともに、自らのキャリアデザインに適用できる。
金森孝雄
【講義項目】
歯科治療の進め方

【一般目標(GIO)】
歯科医師の職業について把握するため、歯科の特殊性、専門性ならびに歯科治療の流れについて理解する。
【講義内容】
附属病院における各専門科の紹介と初診から始まる一般的な歯科治療の流れ

【到達目標(SBOs)】
・附属病院来院患者を想定して初診から歯科治療終了までの流れについて説明できる。
・歯科の専門性について説明できる。
・医療面接について説明できる。
・チーム医療について説明できる。

【コアカリ】
A-7−2)−①
A-7−3)−①
友田篤臣
【講義項目】
歯科学概論/解剖学講座紹介

ヒトのからだの構造と生命の形づくりの過程


【一般目標(GIO)】
・からだの構造を把握するために、細胞の基本的構造と機能の関係を理解する。C-1-3)
・生命のしくみを把握するために、個体の発生と人体諸器官の発生を理解する。C-2-2)
【講義内容】
ヒトのからだを細かく分けていくとどうなっているのだろうか。また、ヒトの生命の始まりはいつなのだろうか、からだはどのようにつくられていくのだろうか。ここでは、からだの構造の成り立ちとの生命の形づくりの過程について考えてみよう。

【到達目標(SBOs)】
・細胞膜、核および細胞内小器官の構造と機能を説明できる。
・個体発生と器官発生を概説できる。

【コアカリ】
C-1-3)-①
C-2-2)-①
池田やよい
【講義項目】
歯科学概論/生理学講座紹介

病気を理解するための基礎としての生理学

【一般目標(GIO)】
生理学を勉強する必要性を理解するために、総合病院での歯科と医科との関わりを認識する。
【到達目標(SBOs)】
歯科医に対しても、全身状態の維持管理(麻酔学)や病気に対する基本的知識(病理学、内科学)が求められることを説明できる。

【コアカリ】
C-2-3)-(3)
C-2-3)-(8)
平場勝成
【講義項目】
歯科学概論/生化学講座紹介

生命の分子レベルでのとらえ方

【一般目標(GIO)】
歯科学の概要を把握するため、その一部として、生命を分子レベルでとらえる意義を理解する。
【到達目標(SBOs)】
1)歯科医学を学ぶ上で、生命の分子的基盤を理解することの意義を概説できる。
2)生命の分子的基盤の解明に使われてきた主な方法を概説できる。
3)生命の分子的基盤を理解するという観点から第1学年における授業科目をとらえ、第1学年における学習上の留意点を抽出して口頭で発表し、自分の考えを説明できる。

【コアカリ】
A-6-1)①
A-6-2)①
金森孝雄
【講義項目】
歯科学概論/口腔病理学講座紹介

病気のなりたち

【一般目標(GIO)】
適確な病理診断を行なうために、病気の成り立ちを理解する。
【講義内容】
病理学とは、病気を起こさせているものが何であるのか、病気がどのようにして生じたのか、病気の状態が時間の経過とともにどのように移り変わるのか、病気が最終的にどのように終結するのか、などについて病気のもつ本質について考え、理解していくための学問である。

【到達目標(SBOs)】
・病気の原因を説明できる。
・病気の経過について説明できる。

【コアカリ】
C-4
前田初彦
【講義項目】
歯科学概論/微生物学講座紹介

病気を起こす“小動物”
1.微生物とは
2.歯学部で微生物学を学ぶ意味
3.微生物学の「小歴史」
4.人類は感染症を克服したのか

【一般目標(GIO)】
微生物学の概要を把握するために、肉眼で見えない微生物の顕微鏡による発見は感染症の病原体の同定には結びつかなかった事を理解する。
【講義内容】
目に見えない微生物(microbes)、ちまたでは、黴(ばい)菌と呼ばれる生きものはどのような生物か。この微生物を歯学部では何のために学ぶのか。他の分野、例えば、理学部や農学部では、微生物はどのように扱われ、学ばれているのか。
初めて顕微鏡を工夫して、微生物を見た人、オランダのレーウェンフックは、これを“小動物”と呼んで、克明に記録した。その後、この“小動物”が病気(伝染病・感染症)を引き起こす原因(病原菌)であることが分かり、現在に至っている。微生物学の歴史を人類の歴史の中から考え、人類はどのように伝染病・感染症を克服しようとしてきたのか考えていきたい。

【到達目標(SBOs)】
①微生物の種類を列挙できる。
②人類と微生物の関わりを説明できる。

【コアカリ】
C-3-1)-①
吉村文信
【講義項目】
歯科学概論/口腔衛生学講座紹介

歯の健康とヘルスプロモーション

【一般目標(GIO)】
口腔衛生の概要について知るために、国民の健康づくりにおける歯科医師の役割について理解する。
【到達目標(SBOs)】
8020運動など国民の健康づくりと歯科医師の役割をのべることができる。

【コアカリ】
B-3-1)
B-3-2)
嶋﨑義浩
10【講義項目】
歯科学概論/薬理学講座紹介

薬立つ話

【一般目標(GIO)】
歯科における薬物の有用性を認識するために、歯科薬物療法の現状を理解する。
【講義内容】
歯科医療では歯科治療に用いる薬のみならず、疾患をもつ患者さんが服用している薬についても、その作用様式や安全使用について、根拠に基づいた理解を必要としている。薬理学の序章として、①歯科治療における薬の安全な使い方、②その根拠となる学問的裏付けの大切さを理解し、③具体的に薬を水で飲む根拠について学ぶ。

【到達目標(SBOs)】
①薬物の安全使用における留意点を説明できる。

【コアカリ】
C-5-2)-⑥
C-5-4)-①
戸苅彰史
11【講義項目】
歯科学概論/歯科理工学講座紹介

歯科材料―人類の叡智の結晶―
1.歯科材料の種類とその多様性
2.未来へ繋がる歯科材料

【一般目標(GIO)】
歯科材料器機とは何かの概要を理解するために、以下の項目を説明する。
【到達目標(SBOs)】
歯科で使用する材料はきわめて多岐にわたり、その素材と種類を吟味すると、人類が有する知識の殆ど全てを駆使して開発されたものばかりであることを知る。近未来の歯科材料は、生物分野の知識と物理化学分野の知識の癒合から生まれ、遺伝子操作技術を基盤とした新しい複合材料が歯科医療の新生面を切り開いていく事を理解する。

【コアカリ】
D-1-①②③④
河合達志
12【講義項目】
歯科学概論/口腔解剖学講座紹介

歯の構造と機能

【一般目標(GIO)】
歯科医学を学ぶ上で必要となる基礎的知識を理解するために、歯の形・歯の構造・歯の形成過程を理解する。
【到達目標(SBOs)】
歯の形、歯の構造、歯の形成過程を説明できる。
・歯は単なる硬い塊ではなく、極めて高度に構築されている。歯の構造を正しく理解するために、口腔解剖学では歯の外形とその表面構造を理解し、口腔組織学では歯の内部がどのような仕組みで、どのような組織と細胞によって作られているのかを理解する。
・歯は顎骨の中に植立しているので、歯を顎に支える構造がそこにはある。その支える仕組みがどのような組織と細胞によって作られているのかを理解する。
・歯や歯を支える仕組みの形成過程は時間とともに劇的に変化するので、その形成過程を理解する。

【コアカリ】
E-3-1)-③-⑤
本田雅規
13【講義項目】
歯科学概論/保存修復学講座紹介

歯を削ることと修復

【一般目標(GIO)】
歯学部生として保存修復学を修得するために、歯の硬組織疾患の病態や様々な治療法について概要を理解する。
【到達目標(SBOs)】
歯の硬組織のさまざまな疾患の病巣を取り除き、また修復治療を行うための硬組織切削(歯を“削る”こと)の概要を知る。さらに硬組織疾患の予防、治療後のメンテナンスを含めたさまざまな治療の概要を知る。

【コアカリ】
A-6-1)-③
E-3-3)-①
千田 彰
14【講義項目】
歯科学概論/歯内治療学講座紹介
 
歯の神経(歯髄:しずい)と痛み

【一般目標(GIO)】 
歯学部学生として歯内治療学を習得するために、必要な歯髄と根尖歯周組織の常態と歯痛を生じる疾患の概要を理解する。
【到達目標(SBOs)】
1)歯髄の構造と機能を説明できる。

2)歯髄・根尖歯周組織疾患の病因と病態を説明できる。

3)歯髄・根尖歯周組織疾患の症状、診断および治療法を説明できる。


【コアカリ】
E-3-1)-④
E-3-2)-③
E-3-3)-(2)-①
中田和彦
15【講義項目】
歯科学概論/歯周病学講座紹介

歯周病ってどんな病気

【一般目標(GIO)】
歯学部学生として歯周病学を習得するために、歯周病についての基本的な知識を習得する。
【講義内容】
・歯周組織の構造及び歯周病の病因・病態の基礎知識
・歯周治療の基本的概念
・全身疾患と歯周病の関係についての概説

【到達目標(SBOs)】
・歯周組織の構造・歯周病の病因と病態について、簡単な問いに回答できる。
・歯周病治療におけるブラッシング(プラークコントロール)について概説できる。
・歯周病と関連が疑われる全身疾患を列挙できる。

【コアカリ】
E-3-1) ⑤
E-3-2) ④, ⑤
E-3-3) -(3)

〇「慢性疾患としての歯周病へのアプローチ  患者さんの生涯にわたるQOLに貢献するために」
三谷章雄
留意事項
授業日時の変更について
本授業は金曜日午後の開講のため、楠元祭などの関係で一部の回で日時及び場所が変更になることがある。
授業以外の
学習方法
1回の授業について、授業時間に等しい時間の予習と復習が必要である。
セミナーIIで受講した講義の中で最も興味を覚えた講義について、レポートを作成し提出してください。レポートは、「1.授業概要(400字程度)」、「2.授業内容に対する感想(400字程度)」、「3.該当する領域について6年生までの間にどのように学習すればよいか(200字程度)」について書いて下さい。内容は具体的に記述し、「3」については実行性のあることを求めます。上記の文字数は目安であり、超えても構いません。

レポートは6月17日(金)17時までに楠元キャンパスの歯学部事務室に提出して下さい。
成績評価方法
提出されたレポートをルーブリック評価法により評価します。ルーブリックの基準は以下の通りです。

ルーブリック基準による成績評価
優:
講義の内容を自身の将来像と関連づけながら、自身の卒業までの学生生活と歯科医師としての生涯学習について、具体的に実現可能な実行目標を書く。
良:
講義の内容を自身の将来像と関連づけながら、自身の卒業までの学生生活について、具体的に実現可能な実行目標を書く。
可:
講義の内容を取り上げ、自身の学生生活について具体的に実現可能な実行目標を書く。
不可:
講義の内容のみの羅列で、自分の考えが具体的に明示されていない。
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更新日付2016/02/15 13:36:21