開講年度2016
科目名生命の分子的基盤 (春)
科目ナンバー
開講学科歯学部歯学科 2015年度以降入学
(全)開講学科歯学部歯学科 2015年度以降入学
歯学部歯学科 2002-2014年度入学
部門専門  
開講種別通年
対象学年2年
担当者金森 孝雄
実務経験教員
関連性が高いディプロマ・ポリシー
単位数3.5
曜日・時限通年 水曜日 1時限 楠元図書館4階大教室
通年 木曜日 1時限 楠元図書館4階大教室


コーディネーター
担当講座
生化学講座
担当者
主任教授:金森孝雄、准教授:鈴木崇弘、講師:橋本洋子
授業の概要
(目的)
 生化学的研究方法を駆使して得られた分子レベルの生命像を学ぶ。具体的には、生物がどのような分子から構成され、生命のない分子がどのように集合して生命ある生体を形成し、自己を維持・複製するかを理解する。
教材(教科書、
参考書等)
『教科書』
 多種類の文献を部分的に使用するため、配布するプリントで代用する。

『参考書』
◎「リッター生化学」(第1版)須藤和夫他訳 東京化学同人
◎「ヴォート生化学」上、下(第3版)田宮信雄他訳 東京化学同人
◎「ホートン生化学」(第4版)鈴木紘一他訳 東京化学同人
講義(実習)
の方法・形式
 講義内容を記録し整理するためにプリントを配布し、パソコンを利用した教材提示によって講義を進める。
必要機器
課題
(定期試験・
レポート試験・
授業内試験)の
フィードバック方法
講義・実習
講義(実習)項目・一般目標(GIO)講義(実習)内容・到達目標(SBOs)・
予習・復習
担当者
1【講義項目】
オリエンテーション

【一般目標(GIO)】
包括的な歯学の理解を可能とするために、授業に参加して、生命の分子的基盤を効率よく学習する方法を修得する。
【講義内容】
講義概要と受講ルール

【到達目標(SBOs)】
1)既習科目、本授業科目および今後学ぶ科目との関係を説明できる。
2)出席確認と成績評価のルールを説明できる。
3)講義の受講とともに、能動的な学習の必要性を説明できる。
金森 孝雄
2-6【講義項目】
生体物質の構造と機能

【一般目標(GIO)】
分子・原子の基本的な知識を基盤として生命を理解するために、生命を構成する基本物質の構造と機能を理解し、生命現象を分子・原子レベルで正確に記述し、また、記述されたものを正しく理解する能力を身につける(既に第1学年で修得している知識を有効に利用し、不必要な重複を避けながら、必要事項を修得する)。
【講義内容】
A. 糖質
◎リッター生化学、p.182-211

【到達目標(SBOs)】
1)単糖の構造と機能を説明できる。
2)単糖の命名法を説明できる。
3)単糖の誘導体の構造と機能を説明できる。
4)オリゴ糖の構造と機能を説明できる。
5)オリゴ糖の構造を短縮表示できる。
6)ホモ多糖の構造と機能を説明できる。
7)グリコサミノグリカンの構造と機能を説明できる。

【コアカリ】
C-1-1)-②
金森 孝雄
7【講義項目】
生体物質の構造と機能

【一般目標(GIO)】
2-6回に同じ
【講義内容】
B. ヌクレオシド・ヌクレオチド・核酸
◎リッター生化学、p.213-223、p.506-513、p.517-518

【到達目標(SBOs)】
1)プリン塩基とピリミジン塩基の構造と機能を説明できる。
2)ヌクレオシドとヌクレオチドの構造と機能を説明できる。
3)糖ヌクレオチドの構造と機能を説明できる。
4)RNAの基本構造を説明できる。
5)DNAの基本構造を説明できる。
金森 孝雄
8【講義項目】
生体物質の構造と機能

【一般目標(GIO)】
2-6回に同じ
【講義内容】
C. アミノ酸・ペプチド・タンパク質
◎リッター生化学、p.47-131
D. プロテオグリカン
◎ヴォート生化学 上 p.286-288

【到達目標(SBOs)】
1)アミノ酸の構造と機能を説明できる。
2)ペプチド・タンパク質の構造と機能を説明できる。
3)プロテオグリカンの構造と機能を説明できる。

【コアカリ】
C-1-1)-①
金森 孝雄
9【講義項目】
生体物質の構造と機能

【一般目標(GIO)】
2-6回に同じ
【講義内容】
E. 糖タンパク質
◎リッター生化学、p.200-201
◎ヴォート生化学 上 p.290-293

【到達目標(SBOs)】
1)糖タンパク質の構造と機能を説明できる。

【コアカリ】
C-1-1)-①
金森 孝雄
10【講義項目】
生体物質の構造と機能

【一般目標(GIO)】
2-6回に同じ
【講義内容】
F. ペプチドグリカンとリポ多糖
◎ヴォート生化学 上 p.288-290

【到達目標(SBOs)】
1)ペプチドグリカンの構造と生物活性を説明できる。
2)リポ多糖の構造と生物活性を説明できる。
金森 孝雄
11-12【講義項目】
生体物質の構造と機能

【一般目標(GIO)】
2-6回に同じ
【講義内容】
G. 脂質・生体膜・膜タンパク質
◎リッター生化学、p.252-268、 p.274-284

【到達目標(SBOs)】
1)脂質の構造と機能を説明できる。
2)脂質由来の生理活性物質の構造と機能を説明できる。
3)細胞膜の構造を説明できる。
4)膜タンパク質の構造を説明できる。

【コアカリ】
C-1-1) -③
C-1-3) -①
C-1-1) -①
金森 孝雄
13-15【講義項目】
生体物質の構造と機能

【一般目標(GIO)】
2-6回に同じ
【講義内容】
H. 酵素
◎リッター生化学、p.132-159

【到達目標(SBOs)】
1)酵素と補因子の関係を説明できる。
2)補酵素とビタミンの関係を説明できる。
3)酵素の命名法を説明できる。
4)酵素反応速度と酵素量の測定法を説明できる。
5)酵素反応機構を説明できる。
6)酵素阻害剤の阻害様式を説明できる。

【コアカリ】
C-1-1)-⑤
金森 孝雄
16-17【講義項目】
代謝

【一般目標(GIO)】
歯学を理解する上で必須となる基本的な分子機構について包括的な知識を得るために、生体物質の合成と分解の過程をエネルギーの流れを含めて理解する。
【講義内容】
A. 生体エネルギー論
◎リッター生化学、p.224-251

【到達目標(SBOs)】
1)標準自由エネルギー変化と化学平衡の関係を説明できる。
2)高エネルギー化合物を説明できる。
3)標準自由エネルギー変化と酸化還元電位の関係を説明できる。
4)生体内におけるエネルギーの流れを説明できる。

【コアカリ】
C-1-1)-④
鈴木 崇弘
18【講義項目】
代謝

【一般目標(GIO)】
16-17回に同じ
【講義内容】
B. 解糖
◎リッター生化学、p.336-354

【到達目標(SBOs)】
1)解糖を説明できる。

【コアカリ】
C-1-1)-②
鈴木 崇弘
19【講義項目】
代謝

【一般目標(GIO)】
16-17回に同じ
【講義内容】
C. クエン酸回路
◎リッター生化学、p.355-361

【到達目標(SBOs)】
1)クエン酸回路を説明できる。

【コアカリ】
C-1-1)-②
鈴木 崇弘
20【講義項目】
代謝

【一般目標(GIO)】
16-17回に同じ
【講義内容】
D. 電子伝達系と酸化的リン酸化
◎リッター生化学、p.361-370

【到達目標(SBOs)】
1)電子伝達系を説明できる。
2)酸化的リン酸化を説明できる。

【コアカリ】
C-1-1)-④
鈴木 崇弘
21【講義項目】
代謝

【一般目標(GIO)】
16-17回に同じ
【講義内容】
E. 糖の相互変換とペントースリン酸経路
◎リッター生化学、p.383-388
F. 糖新生
◎リッター生化学、p.424-432

【到達目標(SBOs)】
1)ペントースリン酸経路を説明できる。
2)非炭水化物からグルコースの合成を説明できる。

【コアカリ】
C-1-1)-②
鈴木 崇弘
22-23【講義項目】
代謝

【一般目標(GIO)】

16-17回に同じ
【講義内容】
G. 脂質代謝
◎リッター生化学、p.393-406、p.437-449

【到達目標(SBOs)】
1)脂質の消化と吸収を説明できる。
2)β酸化を説明できる。
3)ケトン体の生成を説明できる。
4)脂肪酸の生合成を説明できる。

【コアカリ】
C-1-1)-③
橋本 洋子
24【講義項目】
代謝

【一般目標(GIO)】
16-17回に同じ
【講義内容】
H. タンパク質とアミノ酸の代謝
◎リッター生化学、p.406-418

【到達目標(SBOs)】
1)タンパク質の分解過程を説明できる。
2)アミノ酸の代謝を説明できる。
3)尿素回路を説明できる。

【コアカリ】
[C-1-1)-①
金森 孝雄
25【講義項目】
遺伝情報発現の分子機構

【一般目標(GIO)】
歯学を理解する上で必須となる基本的な分子機構について包括的な知識を得るために、遺伝子の構造と機能ならびに遺伝情報発現の分子機構を理解する。
【講義内容】
A. 遺伝子の構造と発現の基本過程
◎リッター生化学、p.507-513

【到達目標(SBOs)】
1)原核細胞と真核細胞の遺伝子(染色体)の構造を説明し、違いを列挙できる。
2)遺伝情報の流れ(セントラルドグマ)を説明できる。
3)DNAとタンパク質の相互作用ならびにその機構と役割を概説できる。

【コアカリ】
C-1-2)-①
鈴木 崇弘
26【講義項目】
遺伝情報発現の分子機構

【一般目標(GIO)】
25回に同じ
【講義内容】
B. DNA複製と修復
◎リッター生化学、p.563-574

【到達目標(SBOs)】
1)DNA複製の機序を説明できる。
2)DNA損傷の要因を説明できる。
3)DNA修復の機序を説明できる。
4)DNA複製・修復と発がんの関係を説明できる。

【コアカリ】
C-1-2)-②
鈴木 崇弘
27【講義項目】
遺伝情報発現の分子機構

【一般目標(GIO)】
25回に同じ
【講義内容】
C. 転写とその調節
◎リッター生化学、p.544-563

【到達目標(SBOs)】
1)転写と転写調節の機序を説明できる。
2)逆転写を説明できる。
3)転写調節に係わる細胞内シグナル伝達系を概説できる。
4)RNAの種類と役割を概説できる。

【コアカリ】
C-1-2)-③
C-1-4)-②
鈴木 崇弘
28【講義項目】
遺伝情報発現の分子機構

【一般目標(GIO)】
25回に同じ
【講義内容】
D. 翻訳
◎リッター生化学、p.587-609

【到達目標(SBOs)】
1)翻訳の機序を説明できる。
2)遺伝暗号とタンパク質のアミノ酸配列の対応を説明できる。
3)翻訳と転写の調節機構の共役が説明できる。
3)翻訳後修飾が概説できる。

【コアカリ】
C-1-2)-④
鈴木 崇弘
29-30【講義項目】
遺伝情報発現の分子機構

【一般目標(GIO)】
25回に同じ
【講義内容】
E. 遺伝子工学の基礎
◎リッター生化学、p.627-645

【到達目標(SBOs)】
1)生命科学研究と医療への遺伝子工学の応用を概説できる。
2)PCRによるDNAの増幅原理とその応用を説明できる。
3)遺伝子クローニング、組換えDNA、ベクターによる遺伝子発現法の原理を概説できる。
鈴木 崇弘
留意事項
 配布されたプリント等を利用して各回の講義内容を整理し、自主学習した内容を含めた個性的で参照しやすい講義ノートを作ることが望ましい。
授業以外の
学習方法
 十分理解できない事項や興味を持った事項を足がかりとして、参考書などを利用した、より能動的な学習を開始する。必要に応じて、教員とも連絡を取り、援助を受ける。また、他の授業科目の内容と本授業科目の内容との関連を見いだし、整理して包括的に理解するよう努めることが望ましい。
 1回の授業について、授業時間に等しい時間の予習と復習が必要である。
成績評価方法
レポート30%、筆記試験70%
参照ホーム
ページ
1.GQuery: Global Cross-database NCBI searchあらゆる生化学データベースへの入口となる。
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更新日付2017/01/31 22:12:19