開講年度2016
科目名中小企業経営論
(全)開講学科経営学科 2013年度以降入学
経営学科 2007-2012年度入学
現代企業学科 2008年度以降入学
開講種別春学期
対象学年3年
担当者林 伸彦
単位数2
曜日・時限春学期 火曜日 2時限
キャンパス名城公園キャンパス


サブタイトル
中小企業とは何か?中小企業の経営は大企業と何が違うのか?
科目のねらい
 経営学はもともと大規模化した企業の事業や組織を効率よく管理するために生まれた学問である。つまり、経営学が対象としているのはいわゆる大企業である。しかし現実の経済には大企業も中小企業も存在し、中小企業とは言え経営・管理がしっかりとできなければ生き残ることさえ困難となる。そこで経営学の一部分として中小企業を対象とした「中小企業経営論」が必要となる。
 日本の企業のなかで中小企業は99%を占めている。経営学部で学ぶからには、中小企業にも関心を寄せてほしい。本講義では、他の科目ではあまり意識されていないであろう中小企業およびその経営について、正しく理解することをねらいとしている。
到達目標
 そもそも中小企業とはどのような企業なのだろうか?中小企業の経営は、これまで主に経営学部の他の専門科目で学んできたこととはどのように異なっているのだろうか?
 本講義では、中小企業およびその経営を学ぶにあたって必要となる基礎的な知識の修得を目指す。そして大企業と中小企業の違いについて、明確に述べることができるようになることが、本講義の目標である。
授業の内容・
計画
 授業はパワーポイントを使いながらの講義形式を基本とするが、テレビ番組(ニュースや経済番組など)の録画ビデオなども併用することによって、知識として中小企業を理解する(理論的理解)とともに、現実の中小企業の実態的な理解を促すような構成となっている。授業の最後には、授業で学んだ内容を自分自身で再確認あるいは定着させるために、授業の感想や質問を書いてもらったり、時には小テストを行うこともある。
 授業の内容およびスケジュールは概ね以下のようになっている。
   1.授業ガイダンス-教科としての中小企業論-
   2.~3.なぜ中小企業を学ぶのか 
      (1)日本経済における中小企業の位置づけ (2)中小企業と経営学
   4.中小企業とは-中小企業の定義-
   5.~7.中小企業の諸類型 
     (1)下請企業 (2)地場産業 (3)ベンチャー企業
   8.~9.中小企業の経営的特徴 
      (1)小規模性 (2)ワンマン経営
10.~11.中小企業の経営者 
      (1)経営者の重要性 (2)求められる資質・能力
12.事例:ホンダはなぜ大企業になることができたのか
13.創業・起業するということ
14.成功する中小企業の経営戦略
15.事例研究の方法-秋学期に向けて-
評価方法
(基準等)
 期末試験50%、平常点50%の割合で評価する。
  期末試験:単なる知識の記憶ではなく、知識に基づいて考える力を問う。
  平常点:毎回の提出物、受講態度(大幅な遅刻や途中退出、居眠り、私語などは減点)、小テスト       の結果をもとに評価する
 なお、公欠を含む5回以上の欠席は失格(欠席は4回まで)とするので、特に4年生や部活で欠席が見込まれる学生は注意してほしい。
授業外の学修
(予習・復習)
 まず授業の復習は必要である。授業中では完全に理解することは難しいことも多い。分からないことがあれば、授業後または次週にでも質問に来てほしい。
 平常から新聞・雑誌やテレビ等で、中小企業に関するニュースや事例を、意識してチェックすること。現実社会のなかで中小企業が置かれた状況を、リアルタイムで把握をすることは、日本経済の動きを理解するうえでも役に立つ。授業では時間の関係で十分に取り上げることができないが知っておいてほしいことはたくさんある。それらについて豊かな知識を蓄えておいてもらいたい。
教科書・
参考書
 教科書は使用しない。参考となる文献等は、適宜授業中に紹介する。
 なお、自分でも中小企業を勉強したい学生には、とりあえずはつぎのものが参考になろう。
小川英次他編『中小企業のマネジメント』中央経済社、2011年、3,600円(税別)。図書館情報センター請求記号【335.3/01003】 
 内藤勲編『はじめて出会う経営学』中央経済社、2016年(2016年度からの「経営入門」のテキスト)
  本書のなかの特に第22章「大企業と中小企業」および第23章「中小企業のマネジメント」
参照URL
質疑応答
 本講義に関する授業時間外での質問等は、担当者(林伸彦)の研究室(2814)まで。オフィスアワー以外でも在室していれば可能な限り対応するので、遠慮なく積極的に来てもらいたい。
備考
 朝早い授業ではないので、遅刻は厳禁とする。入室後は脱帽し、机上には携帯電話や飲み物等、授業に関係のないものは置かないこと。もちろん授業中の私語や教室の出入りも禁止する。
 できれば座席指定を行いたいので、第1回目の授業には必ず出席してほしい。
画像
ファイル
更新日付2016/02/01 13:36:18