開講年度2016
科目名企画論
(全)開講学科経営学科 2013年度以降入学
経営学科 2007-2012年度入学
現代企業学科 2008年度以降入学
開講種別春学期
対象学年2年
担当者鵜飼 宏成
単位数2
曜日・時限春学期 金曜日 5時限
キャンパス名城公園キャンパス


サブタイトル
情報の編集術とプランニングの基礎を学ぶ
科目のねらい
経営学部が掲げる4つのディプロマ・ポリシーの中で、特に、「自ら新たな事業を企画し、運営するアントレプレナーシップ(起業家精神)」を涵養することに主眼を置いている。
到達目標
◆今、ビジネスの世界では「従来のやり方にとらわれない発想」が求められている。これは事実であろう。しかし、今だからではなくいつの時代にもこの考え方は欠かせない基本姿勢である。ところが、この言葉をそのままに受け取ると大きな間違いを犯す。つまり、従来のやり方や情報を忘れ、無(ゼロ)から出発することをしてはいけない。なぜなら、独創的なアイデアは、様々な情報の連鎖の中から生まれるからだ。鍵は、「意味」の拡張の仕方にあり、それを理解しなければ独創的な発想はありえない。
◆本講義「企画論」は、意味の拡張の仕方を中心に各人の編集力を高め、今まで気がつかなかった観点から情報を組み替え、そして読み替え新しいアイデアを創発するプログラムである。自分自身が得意とすることに意味の拡張を施し、企画として提案することを最終的な目標とする。
◆授業時間は、ペアインタビューによる全員での発表が中心となる。それに向け、課外活動(事前作業)と毎回の課題提出を義務付ける。春学期を通じ、やり切る経験をしてほしい。(留意事項:個別の指導を行うため、必要に応じ、授業時間以外に1対1の個別カウンセリングを行う場合もある)
◆社会人基礎力12の能力のうち「主体性」「課題発見力」「計画力」「創造力」「発信力」「傾聴力」「柔軟性」「状況把握力」の向上が期待できる。意識して受講してほしい。
授業の内容・
計画
1.オリエンテーション:企画論の全体像と自分の好きなこと探し
2.プランニング編集の基礎①
3.プランニング編集の基礎②
4.プランニング編集の基礎③
5.プランニング編集の基礎④
6.未来デザイン・理念設定①
7.未来デザイン・理念設定②(ペアインタビュー)
8.未来デザイン・素材抽出局面①
9.未来デザイン・素材抽出局面②(ペアインタビュー)
10.未来デザイン・コンセプト抽出とグランドデザイン①
11.未来デザイン・コンセプト抽出とグランドデザイン②(ペアインタビュー)
12.未来デザイン・方策立案①
13.未来デザイン・方策立案②(ペアインタビュー)
14.未来デザイン・実施計画・チャート図・パート図
15.まとめと振返り
評価方法
(基準等)
平常点(50%)、定期試験の結果(50%)で評価する。平常点は、課題の提出状況により評価する。なお、然るべき理由無く、出席が3分の2に達しない者(即ち、5回以上授業を欠席した者)には単位を与えないので、注意のこと。
授業外の学修
(予習・復習)
(予習)自分自身のアイデアをワークシートを用い整理・統合・編集し、オリジナルな考えを抽出する。
(復習)授業では、予習ワークシートに基づきインタビューを繰り返し、他者の考えから新たなアイデアを得るが、授業後にそのアイデアに基づき、内容をブラッシュアップする。
教科書・
参考書
テキストは適宜ワークシートを配布する。参考文献の一例としては松岡正剛著「知の編集工学」(朝日文庫)、ISIS編集学校著「プランニング編集術」(東洋経済新報社)等。
参照URL
1.起業家教育ビジネスメンター鵜飼の教育思想と方法の解説
2.鵜飼宏成の「BizMentor」教えない起業家教育の今をレポート
質疑応答
講義内で適宜質疑応答の時間をとるが、オフィスアワーを利用し、個別にカウンセリングの時間をとる。
備考
1.ワークシート作業の事前準備、講義での気づきを改善に活かす復習が欠かせない。この連続といってもいい。自宅学習の比重が大きい。
2.企画やプランニングはいかなる職業に就こうが必要になる基本的な能力用件である。プレゼンテーション技術をいかに極めようとも、報告する内容が陳腐であればクライアント等の評価を得ることはできない。本講義で身に付けた企画力をより発展させるためにも「事業計画論」(秋セメスター)を受講することを推奨する。
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更新日付2016/02/10 13:55:13