開講年度2016
科目名農業経済学A
(全)開講学科経済学科 2013年度以降入学
開講種別春学期
対象学年2年
担当者関根 佳恵
単位数2
曜日・時限春学期 月曜日 3時限
キャンパス名城公園キャンパス


サブタイトル
グローバル化時代の食料・農業・農村問題
科目のねらい
 現代社会における農業は食料の生産のみではなく、環境保全、農村地域の振興、持続的な国土開発等における多面的機能の発揮が期待されている。しかし、グローバル資本主義の下で、食料安全保障、環境保全、エネルギー問題、都市と農村の乖離、過疎化等、農業を取り巻く課題は山積している。本講義では、受講生がこうした諸課題について理解するとともに、課題解決のための政策の変遷を学び、その有効性について考察する力を養うことを目的とする。
到達目標
 本科目では、教科書をもとにしながら配布資料で適宜情報を補い、下記のスケジュールにしたがって講義を行う。また、視聴覚教材の鑑賞や農林水産省東海農政局による特別講義を取り入れ、教科書には載っていない知識や情報の習得および問題意識の形成を目指す。視聴覚教材の鑑賞と特別講義の後には、当該テーマに関するレポートの作成が求められる。
 半年間の講義を通じて、受講生は、(1)現代の食料・農業・農村問題に関する基礎的なキーワードを理解する、(2)現代の主要な食料・農業・農村関連政策について、その概要を理解する、(3)現代の食料・農業・農村における諸問題とその解決策に対して、自分の意見を表明できるようになることを到達目標とする。
授業の内容・
計画
第1回 講義の狙いと概要     ガイダンス・視聴覚教材の鑑賞
第2回 日本経済と農業(1)    日本経済における農業の位置、高度経済成長と農業
第3回 日本経済と農業(2)    農業基本法から食料・農業・農村基本法へ
第4回 国際化時代の農業(1)   世界の農産物需給と食料安全保障
第5回 国際化時代の農業(2)   貿易自由化と日本農業
第6回 国際化時代の農業(3)   世界の中の北東アジアと日本農業
第7回 視聴覚教材の鑑賞     現代の食と私たちの生活
第8回 海外の農業(1)       主要国の農業と農業政策
第9回 海外の農業(2)       途上国経済と農業、貧困対策
第10回 資本主義社会と農民   世界のアグリビジネスと農民運動・市民運動
第11回 東海農政局特別講義   わが国の食料事情
第12回 世界と日本の森林産業  森林資源と木材産業、林業政策の展開
第13回 世界と日本の水産業   水産資源と水産業、漁業政策の展開
第14回 環境保全と農林業     農林業の多面的機能、循環型農業の展開と環境保全政策
第15回 農村地域と持続性     農村社会の構造問題、都市農村交流
評価方法
(基準等)
講義への参加姿勢(30%)、レポート(30%)、定期試験の成績(40%)により総合的に評価する。
授業外の学修
(予習・復習)
予習:次回講義の範囲の教科書を事前に読んで講義にのぞむこと。
復習:講義で配布された資料を復習すること。
レポート:視聴覚教材の鑑賞および東海農政局特別講義の翌週の講義の際に、レポートを提出すること(計3回)。字数や書式は講義の際に指定する。
この他に、定期試験に備えた自宅学習が求められる。
教科書・
参考書
教科書:小池恒男・新山陽子・秋津元輝編『キーワードで読みとく現代農業と食料・環境』昭和堂、2011年(受講者必携)。
参考書:岡田知弘・岩佐和幸編著『入門 現代日本の経済政策』法律文化社、2016年(農業政策や環境政策を含む経済政策についての入門書。講義の理解の手助けになる)。
参照URL
質疑応答
講義の終わりにリアクションペーパーを配布します。そこに質問を記入して提出して下さい。次回講義の冒頭に回答します。講義の開始前・終了後にも、随時質問を受け付けます。
備考
(1)当科目の履修は、秋学期の農業経済学Bの理解を助けるものとなる。
(2)授業中の私語・携帯電話の操作・居眠り・飲食は厳禁とする。
(3)オフィスアワー:月曜・昼休み(事前にメールで連絡することが望ましい。kaesekin@dpc.agu.ac.jp
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ファイル
更新日付2016/02/09 15:46:23