開講年度2016
科目名マクロ経済学Ⅰ
(全)開講学科経済学科 2013年度以降入学
開講種別春学期
対象学年1年
担当者河合 伸
単位数2
曜日・時限春学期 水曜日 5時限
キャンパス名城公園キャンパス


サブタイトル
国民所得決定の理論
科目のねらい
本講義では、一国の経済活動について分析するマクロ経済学において、その基礎となる次の3つの項目を学びます。
1.経済指標、2.財市場、3.貨幣市場
 パート1の経済指標では、主要なマクロ経済指標である、GDPやGNI、三面等価の原則といった国民経済計算の諸概念と、GDPデフレーターや消費者物価指数の計算方法、産業連関分析を学びます。
 パート2の財市場では、パート1で学んだ三面等価jの原則から、一国の総需要と総供給についてGDPの関数として捉え、均衡GDPの決定や、乗数効果、財政政策の効果について学びます。また、消費関数論争から消費の三大仮説について学び、投資の決定について学習します。
 パート3の貨幣市場では、貨幣の機能や定義、信用創造メカニズムや貨幣場数について学んだのち、日本銀行の役割や金融政策の手段とその歴史的変遷、最近の金融政策について学びます。また債権価格の決定や貨幣需要関数、均衡利子率の決定について学びます。
到達目標
1.経済指標
与えられたデータからGDPの大きさや、物価指数の大きさを計算できるようになることを目標とします。
2.財市場
財市場のマクロモデルを用いて、GDPの計算や、財政政策の効果について政府支出乗数や租税場数を用いた計算、デフレ・ギャップ、GDPギャップの計算ができることを目標とします。
3.貨幣市場
信用創造の計算、貨幣場数の計算、金融政策の手段について理解していることを目標とします。
授業の内容・
計画
1.イントロダクション
2.経済指標(1) GDPの諸概念
3.経済指標(2) 三面等価の原則
4.経済指標(3) 物価指数
5.経済指標(4) 産業連関表
6.財市場(1) 均衡GDPの決定
7.財市場(2) 乗数効果
8.財市場(3) 政府の導入、財政政策
9.財市場(4) 乗数の応用
10.財市場(5) インフレギャップ・デフレギャップ
11.貨幣市場(1) 貨幣の定義、信用創造
12.貨幣市場(2) 貨幣乗数、金利政策
13.貨幣市場(3) 金融政策
14.貨幣市場(4) 債権価格の決定
15.まとめ
評価方法
(基準等)
試験100%
原則試験にて評価しますが、受講態度などを考慮することもあります。
授業外の学修
(予習・復習)
講義ノートをしっかりとって、その内容を復習するようにしてください。
教科書・
参考書
テキスト:指定なし
参考文献:
多和田眞・近藤健児著、『経済学のエッセンス100』(第2版)、、中央経済社、\2,600+税
家森信善著、『基礎からわかるマクロ経済学』(第3版)、中央経済社、\2,000+税
参照URL
質疑応答
講義の後などに気軽に質問してください。
備考
数学は極力用いないようにして講義しますが、関数とグラフについての知識があると望ましいです。
画像
ファイル
更新日付2016/01/20 16:01:46