開講年度2016
科目名(◆:実務経験のある教員による
      授業科目)
環境衛生学
科目ナンバー
開講学科医療薬学科6年コース 2006-2010年度入学
(全)開講学科医療薬学科6年コース 2011-2014年度入学
医療薬学科6年コース 2006-2010年度入学
部門専門  
対象学年3年
開講種別春学期
曜日・時限・教室春学期 木曜日 1時限 204
単位数1
必修・選択必修
授業形態講義
担当者(所属講座)
使用言語
最も関連のあるディプロマポリシー
項目


授業の概要
環境衛生は、生活環境(室内環境、地域環境、地球環境など)における環境汚染問題に対して汚染の防止や除去などの保全対策を行うことによって、快適な生活環境を保持することを目的としている。ヒトの健康の維持・増進のためには、より良い生活環境の維持が要求されることから、環境汚染問題とその保全や環境汚染物質の人体への影響などについての基本的知識が必要とされる。本講義では、水や空気の衛生(水質汚濁や大気汚染を含む)を中心に、環境汚染物質の生体影響、公害とその防止対策、廃棄物、地球環境保全などについて学習する。さらに、本講義を通して、「環境とヒトの健康を衛る」薬剤師としての倫理観を身につける。
授業の到達目標
準備学習(予習・復習など)
授業計画
授業の内容SBOコード
1環境衛生学概論 〔佐藤〕
薬学における環境衛生学の意義について理解するとともに、「環境とヒトの健康を衛る」倫理観を身につける。
C12-1, C12-2
2化学物質の体内動態 〔李〕
化学物質の吸収・分布・代謝・排泄について修得するとともに、第一相反応および第二相反応が関わる代謝並びに代謝的活性化についても修得する。
C12-1
3化学物質の発がん機構 〔李〕
発がん物質の代謝的活性化、多段階発がん過程およびがん遺伝子の異常とがん化との関連について修得する。さらに、遺伝毒性試験についても修得する。
C12-1
4化学物質の毒性 〔佐藤〕
化学物質の安全性評価(量ー反応関係・無毒性量・化審法・毒性試験法)について修得する。さらに、代表的な化学物質の毒性および生体内防御因子について修得する。
C12-1
5化学物質の中毒と処置 〔佐藤〕
代表的な中毒原因物質の解毒処置法について修得する。さらに、非電離放射線の特徴と生体影響について修得する。
C12-1
6地球環境と生態系 〔佐藤〕
生態系の構成員の特徴と相互関係および地球環境問題(現状・原因・健康影響・対策)について修得する。さらに、食物連鎖を介した化学物質の生物濃縮についても修得する。
C12-2
7上下水道 〔徳本〕
上下水道の種類、浄水・下水処理法、水質基準および公共用水の種類について修得する。
C12-2
8水質汚濁 〔徳本〕
水質汚濁の動向・原因・健康影響・指標・対策について修得するとともに、富栄養化の原因・対策についても修得する。
C12-2
9大気汚染 〔佐藤〕
大気汚染の動向・原因(気象要因を含む)・健康影響・指標・対策(排煙処理を含む)について修得する。
C12-2
10室内空気 〔佐藤〕
空気の物理的・化学的性状および室内空気環境の指標・健康影響・対策について修得する。さらに、シックハウス症候群について修得する。
C12-2
11廃棄物 〔佐藤〕
廃棄物の種類とその処理方法を修得する。さらに、廃棄物処理の問題点とその対策やマニフェスト制度・PRTR法、並びに医療廃棄物についても修得する。
C12-2
12環境保全と法的規制 〔佐藤〕
四大公害病、典型7公害とその現状、環境基本法の理念、環境基準および環境汚染防止対策について修得する。
C12-2
13公害と倫理 〔佐藤〕
水俣病あるいはイタイイタイ病の映像を通して、被害者の苦悩や公害発生原因を理解することにより、「環境とヒトの健康」に関する倫理観を身につける。
C12-2
授業の方法・方略
教科書を中心にスライドやプリントを用いて環境衛生学に関する最新情報を提供しながら講義を行う。また、公害事例の実情を理解するために映像資料を活用する。
成績評価及び
フィードバック方法
定期試験(90%)、レポート(10%)
教科書
教科書:コンパス衛生薬学(南江堂)
参考書
オフィスアワー
参照ホーム
ページ
画像
ファイル
更新日付2016/03/04 13:32:57