開講年度2016
科目名(◆:実務経験のある教員による
      授業科目)
薬品物理化学Ⅰ
科目ナンバー
開講学科医療薬学科6年コース 2006-2010年度入学
(全)開講学科医療薬学科6年コース 2015年度以降入学
医療薬学科6年コース 2011-2014年度入学
医療薬学科6年コース 2006-2010年度入学
部門専門  
対象学年2年
開講種別春学期
曜日・時限・教室春学期 水曜日 2時限 203
単位数1
必修・選択必修
授業形態講義
担当者(所属講座)
使用言語
最も関連のあるディプロマポリシー
項目


授業の概要
物理化学は化学物質の構造、物性、反応の相互関係・作用を対象とする学問である。薬物が体内に吸収され、生理的活性作用を示すときにも、上記物理化学的性質が深く関わっている。したがって、物質の物理化学的性質の基本的知識を習得することは、物理系薬学、生物系薬学、有機系薬学をはじめとする基礎薬学全般にわたって極めて重要である。基礎熱力学とエネルギー、化学平衡と自由エネルギーとの関係、自発過程と自発変化の方向、温度、圧力変化に伴う物質の状態変化等について学ぶ。また、注射剤など医薬品製剤とも関連する浸透圧、注射剤と体液の浸透圧を合わせる等張化の意義とその手法などを物理化学的観点から理解する。
授業の到達目標
準備学習(予習・復習など)
授業計画
授業の内容SBOコード
1物理化学は、物質の性質、反応、構造の相互間の関係を包括的に理解するために重要な分野であり、その考え方を説明できる。物理化学を受講するにあたって必要となる基礎知識を身につける。C1-2-1
2気体の分子運動論、ニュートンの運動方程式、分子の運動速度の分布について理解する。C1-2-1
3熱力学の基本的概念、系について、また運動エネルギーとポテンシャルエネルギーについて理解する。C1-2-2
4内部エネルギーとエンタルピー、エントロピーの定義、熱力学第一法則を理解し、説明できる。C1-2-2
5エントロピーの概念を把握するとともに、エントロピーの定量的表現方法を学ぶ。自発的変化の方向を熱力学第二法則で説明できる。
熱力学第三法則について説明できる。
C1-2-3
6自由エネルギーと化学ポテンシャルの概念、反応の自発変化の方向を説明できる。C1-2-3
7ギブズ自由エネルギーの観点から化学平衡について学ぶ。また、平衡定数と温度の関係について説明できる。C1-2-4
8分子間相互作用の種類を列挙し、説明できる。C1-1-2, C4-3-2
91成分系での気相、液相、固相間の平衡について理解し、説明できる。
相変化に伴う熱の移動について説明できる。
C1-2-5
101成分系での気相、液相、固相間の平衡について理解し、説明できる。2相律について説明できる。C1-2-5
11溶液の性質:理想溶液・非理想溶液について説明できる。ラウールの法則、ヘンリーの法則が説明できる。C1-2-6
12束一的性質1:希薄溶液における束一性とはどのような性質か、また、蒸気圧降下、沸点上昇、蒸気圧降下が生じる理由を説明できる。C1-2-6
13束一的性質2:束一性のうち、浸透圧が生じる理由を説明できる。等張化の意味等について説明できる。C1-2-6
授業の方法・方略
口述講義に加え、実際に起こる諸現象を学生の前でデモンストレーションしながら講義を行い学生に理解しやすくする。デモンストレーションが難しい場合は動画などのコンテンツを利用しながら、理解力を高める講義を行う。また適宜、学生への問いかけを行い、思考能力を形成させる。
成績評価及び
フィードバック方法
定期試験(90%) 平常点(10%)
教科書
教科書:Innovated 物理化学大義(京都廣川書店) 
参考書:エピソード物理化学(京都廣川書店)、最新 薬剤学(廣川書店)、薬剤学(丸善)
適宜、関連ハンドアウトを配布
参考書
オフィスアワー
参照ホーム
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更新日付2016/03/07 12:45:23