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科目のねらい | | 「格差社会」という言葉が広まった日本も、かつては「一億総中流」と形容されていました。しかし、人類社会の歴史は常に格差と共にありました。この授業では、格差社会の特徴、日本や世界各地に存在する/した格差、格差縮小に向けた取り組みの歴史、社会的な格差が社会や個人にもたらす影響など、「格差」をキーワードにさまざまな社会のありかたについて学び、多角的な視点を身につけることをめざします。 |
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到達目標 | | 目標1.多様な社会のありかたについて学び、多角的なものの見方を身につける。 目標2.ディスカッションを通じ、「自分の考えを伝える能力」「他者の考えを聞き理解する能力」を身につける。 目標3.自らの意見に論理的な考え方を取り入れる。 |
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授業の内容・ 計画 | | 【授業形式】講義とグループ・ディスカッションを組み合わせたスタイルで授業を行います。グループ・ディスカッションでは4名の学生が意見や考えを交換し、それらをワークシートに記入して提出します。また、毎回の授業終了前に、新たな気づきや学び、意見や感想を受講票に記入して提出します。
【授業スケジュール】 1.イントロダクション―「格差社会」とは何か 2.身の回りの格差について考えよう (1)格差と教育 3.身の回りの格差について考えよう (2)格差と雇用・給与 4.格差は完全悪か? (1)機能主義による「格差の正当性」 5.格差は完全悪か? (2)許される格差と許されない格差~『正義論』 6.歴史や他文化に見る社会格差 (1)人類史における格差 7.歴史や他文化に見る社会格差 (2)カースト制度 8.歴史や他文化に見る社会格差 (3)イスラム社会 9.格差のない社会は目指せるか?(1)イスラエルのキブツ 10.格差のない社会は目指せるか?(2)社会主義はなぜ崩壊したか 11.格差のない社会は目指せるか?(3)社会保障制度の役割 12.社会格差の帰結 (1)社会格差と健康 13.社会格差の帰結 (2)社会格差と犯罪 14.社会格差の帰結 (3)『希望格差社会』 15.総論―社会における格差の現状と課題 |
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評価方法 (基準等) | | 1.受講票30%…毎回の授業内で記入して提出します。学びや気づきの深さ、授業外の学修、時事問題への認識等により評価します。 2.グループ・ディスカッション30%…毎回の授業で各グループ1枚のワークシートにディスカッション内容を記入して提出し、基本的にはグループ全員に同じ得点が与えられます。ディスカッションの深さや幅広さにより評価します。学期中に2回グループ替えを行います。 3.定期試験40%…授業で学んだ現代社会に関する基本的な知識の理解を問う試験です。 |
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授業外の学修 (予習・復習) | | 1.ニュースや新聞に目を通し、現代社会における格差への気づきや理解を深めること。 2.授業で学んだ内容について、新聞や書籍、インターネットで学習を深めること。 ※これらについて受講票上に記述した内容も評価対象となります。 |
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教科書・ 参考書 | | 【教科書】授業冒頭にレジュメや資料を配布します。
【参考書】レジュメの末尾に関連図書を提示します。各自復習・発展学習に利用してください。下記は比較的読みやすい文献ですので、特にお勧めします。 近藤克則『健康格差社会を生き抜く』朝日新書、2010年 橘木俊詔『格差社会―何が問題なのか』岩波新書、2006年 山田昌弘『「希望格差」社会―負け組の絶望感が日本を引き裂く』ちくま文庫、2007年 |
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参照URL | | |
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質疑応答 | | オフィスアワー(木曜昼休み・G609)に受け付けます。 |
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備考 | | 教員の事情により、第1週~第8週の木曜1・2限に、2講ずつ講義を行います。 |
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更新日付 | | 2016/02/09 20:38:27 |