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科目のねらい | | 政治を動かしているのは人間です。したがって政治的な問題を決める場合、政治にかかわる人間のパーソナリティや、対人関係といった心理的要素、社会的要素は政治的決定にも大きな影響を与えます。マスメディア報道の世論への影響、政治や社会に対する国民の不満、選挙における有権者の投票や政治家のメディア戦術…いずれも心理学の知識や手法、アプローチを用いた「政治心理学」という分野の研究が進んでいます。 複雑な社会を読み解くため、これまで政治学は心理学、経済学、社会学、情報計学といった他分野の研究成果やアプローチを積極的に取り入れ、分析に必要なレンズを手にしてきました。その意味では、「政治と行政」クラスター以外の分野を選択する学生にも関心が持てる科目だと思います。 |
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到達目標 | | 政治心理学という学問分野を通じて、個人や集団の心理的な側面と政治現象との間にどのような関係があるのか、理解を深めることに目的を置きます。 公務員試験「政治学」「社会学」内容とも関連するので、公務員志望の学生にとっても有益と考えます。 |
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授業の内容・ 計画 | | 1.ガイダンス:この講義の目的・進め方について
2~6.政治的コミュニケーション (1)マスメディアとは何か? マスコミュニケーションとは何か? (2)“劇場化”する政治 (3)メディア選挙の攻防 (4)新たなメディアの登場は政治をどう変えるか? (5)マスメディアはどんな影響力を持つのか?
7~10.政治的パーソナリティ (1)子どもはどのように政治的な意識を身につけるか?:政治的社会化 (2)硬い心、柔らかい心:権威主義的パーソナリティ (3)社会に対する不安、いらだち:疎外・アノミー・政治不信 (4)何を首相に求めるか?:政治的リーダーシップ
11~14.投票行動 (1)選挙に行く人はヘンな人か?:投票参加のモデル (2)社会のしがらみで決める?:社会的属性モデル (3)政党で決める?:政党支持モデル (4)政策で決める?:争点態度モデル
15.政治心理学の意義と課題 |
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評価方法 (基準等) | | ・定期試験(80%)および小テスト・小レポート(20%) ・出席そのものは評価対象としません。 |
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授業外の学修 (予習・復習) | | ・毎日、必ず新聞やテレビのニュースを読み、見る習慣をつけること。 ・講義内容の理解度を測るために、各単元の終了時に小テスト、小レポートを実施し、知識の定着を目指します。 |
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教科書・ 参考書 | | (参考書) 堀江 湛・富田 信男・上条 末夫(編)『政治心理学』北樹出版、1980年 【311.1/09】 池田 謙一『政治行動の社会心理学』北大路書房、2001年 【361.5/0523/6】 オフェル,フェルドマン,『政治心理学』ミネルヴァ書房、2006年 【311.1/0200】 蒲島 郁夫・竹下 俊郎・芹川 洋一『メディアと政治』有斐閣アルマ、2007年 【070.1/075】 小林 良彰『選挙・投票行動』東京大学出版会、2000年 【308/024/1】 |
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参照URL | | |
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質疑応答 | | 毎回の講義終了時もしくはオフィスアワー時に対応します。 |
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備考 | | ・卒業・進級を理由とした特別配慮は他の履修者に対して不公平になりますので、一切行いません。 ・講義資料はweb campusを通じて配布するので、各自ダウンロードして持参すること。 |
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更新日付 | | 2016/02/09 23:44:34 |