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科目のねらい | | 日本文化学科のカリキュラムポリシーのひとつである「国際社会の中の日本文化という視点を重視」に従い、普段あまり意識することのない母語である日本語の特徴を、英語や中国語との比較も取り入れながら、主として文法面から考察することを目指します。授業では、「生きた文化」である、日常生活で実際に使用している生の日本語表現を題材としてとりあげることにより、カリキュラムポリシーにある「文化探求現場主義」をできるだけ体現できるように努めます。 |
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到達目標 | | この講義では現代日本語の品詞・活用に関する基礎的なことがらを学びます。品詞・活用については、すでに中学校や高等学校で学習していますが、それらの内容は、ごく限られたものにとどまっていますし、問題となる点もあります。この講義では、毎回、品詞・活用に関する様々な角度からの具体的なテーマが設定されますので、その答えを考えることによって、中学校・高等学校で学んだことをさらに発展させた、多面的なより深い理解を得ることができます。 |
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授業の内容・ 計画 | | 次のような具体的テーマで講義します。 1 文法論の範疇-九官鳥やオウムは「ことば」を話しているの?- 2 単語の認定-「こなゆき」は1単語?それとも2単語?- 3 品詞分類(橋本進吉)-「ぼくはネ、きのうネ、公園にネ、行ったネ」- 4 品詞分類(時枝誠記)-独特の文の組み立て「入子(いれこ)型」構文論- 5 品詞分類(山田孝雄)-用言に話し手の意識が収斂(しゅうれん)される- 6 品詞分類(渡辺 実)-単語の「はたらき」の違いで分類する- 7 品詞の連続性(1)-「ある」は動詞?それとも形容詞?- 8 品詞の連続性(2)-「病気」と「元気」は品詞が異なるの?- 9 学校文法の活用表の問題点(1)「書く」の語幹は本当に「書(か)」なの? 10 学校文法の活用表の問題点(2)「書く」の未然形にはなぜ「書か」「書こ」の2種類が入っているの? 11 さまざまな活用表(1)-学校文法の活用表とは大違い- 12 さまざまな活用表(2)-外国人が作った日本語の活用表- 13 活用の種類の見分け方(1)-「終止形」をみるだけで活用の種類がわかるの?- 14 活用の種類の見分け方(2)-音便はどんな動詞にもあるの?- 15 まとめ |
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評価方法 (基準等) | | 定期試験の成績を100%として評価します。ただし、遅刻・欠席をするなど受講態度の良くない点については10%の範囲内で減点します。また、無断退室等、受講態度の極めて悪い者に対しては、大幅な減点を含む厳しい対処をします。 |
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授業外の学修 (予習・復習) | | 下記参考書を予習・復習に役立ててください。また、日頃から日本語の様々なありかたをよく観察するようにこころがけ、興味・疑問をもった表現・現象があったら、すぐにその場でメモを取っておいてください。それらの表現・現象についての質問があれば答えますし、また、それらが授業内容に関することであれば、できるだけ授業でもとりあげて解説します。 |
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教科書・ 参考書 | | 教科書は使用せず、プリントを配布します。なお本学図書館には、『日本語大事典』(810.3/052/1~2)・『日本語学研究事典』(810.3/051)・『国語学大辞典』(810.3/032)・『日本語のシンタクスと意味1~3』(815.9/011/1~3)等が開架されており、授業で扱う様々な事柄についての詳しい解説が掲載されています。いずれも、授業内容をより深く理解するために有益な参考書です。 |
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参照URL | | |
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質疑応答 | | 質疑応答は、授業中または河野の研究室で行います。河野の研究室は2412(2号館4階)です。オフィスアワーは「木曜日の2限~昼休み」ですが、在室時は随時応対します。 |
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備考 | | 日本語について様々な疑問・関心を持っている人の受講を望みます。 |
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更新日付 | | 2016/02/14 09:35:28 |