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科目のねらい | | 現代世界における諸問題を考える際、イスラム圏に対する理解は不可欠といっても過言ではない。本講義では世界に広がるイスラム圏のうち、中東地域を主たる対象としてその歴史を概観する。まずイスラムやイスラム史を理解するために必要な基本事項を学ぶ。その上で7世紀におけるイスラムの誕生(預言者ムハンマドの時代)から、第一次大戦の戦後処理過程で決定づけられた最後のイスラム帝国たるオスマン帝国の崩壊と中東諸国体制の成立まで、さらにその後の現代にいたる過程をいくつかのトピックをとりあげて学ぶ。講義を通じて、イスラム圏の果たしてきた世界史的役割を考えたい。 |
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到達目標 | | イスラム圏、特にその中核である中東地域やイスラムの歴史についての基礎的な知識を身につける。 中東イスラム圏の世界史における役割を理解する。 現在の中東地域における諸問題について、その歴史的背景を理解したうえで受講前よりも深化した考察ができるようにする。 |
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授業の内容・ 計画 | | 授業計画 第1回 ガイダンス 第2回 コーヒーはアラビア語:日本と中東世界の歴史的関係 第3回 イスラム圏の世界的広がりとその多様性 第4回 イランはアラブではない! 第5回 キリスト教はヨーロッパの宗教か? 第6回 イスラム圏史のとらえ方:カリフとイスラム法をキーワードとして 第7回 神の預言者ムハンマド 第8回 東西の回廊としての中東 バグダードを要とした国際商業ネットワーク 第9回 支配者になった軍人奴隷:遊牧騎馬民族と中東 第10回 トレドにおける文化伝播/野蛮人フランクの記憶:レコンキスタ・十字軍・12世紀ルネサンス 第11回 モンゴルの平和/イスラムと商業:イブン・バットゥータの旅を可能にした世界 第12回 「柔らかい専制」オスマン帝国の歴史的意義 第13回 パレスチナ問題からみた中東近現代史(1)「土地なき民に、民なき土地を」の虚構 第14回 パレスチナ問題からみた中東近現代史(2)パレスチナをかえた6日間 第15回 パレスチナ問題からみた中東近現代史(3)オスロ合意の実態 |
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評価方法 (基準等) | | 平常点(授業態度、小テスト):20%、学期末試験:80% |
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授業外の学修 (予習・復習) | | 予習:高校世界史教科書の該当部分を読んでくること。予習範囲については講義中に提示する。 復習:講義中に配布するハンドアウトや資料を復習。 |
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教科書・ 参考書 | | 講義中にハンドアウトや資料を配布する。 参考文献は適宜紹介する。 |
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参照URL | | |
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質疑応答 | | |
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備考 | | |
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更新日付 | | 2016/02/22 20:06:36 |