サブタイトル | | |
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科目のねらい | | 「古文書学Ⅰ」は古代・中世の古文書を学ぶ。国家や行政機関で使われた文書、社会のなかで使われた証文、私人同士でやりとりした手紙などである。文書のかたちやすがたを知り、その発給手続きを知ることで国家や領主・大名の支配システムを理解し日本史研究の基礎的方法を学ぶ。講義では、時代順に、紙の使い方、文書の書き方、社会的機能について、活字資料と写真版のコピーを併用して具体的に講義する。 |
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到達目標 | | 古代・中世の古文書の様式と読み方を学ぶ。文書は日本風の漢文で書かれている。 単語の独特な読み方や意味、返り点、読み下し文(漢字・仮名まじりの文体)に慣れるようにする。 これにより、文書の時代ごとの特徴がつかめるようになる。 |
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授業の内容・ 計画 | | 1 古文書とはなにか 2 書状と書札礼-手紙を書く人と受け取り人の立場- 3 古代国家の文書-官宣旨など- 4 院政期の文書-院宣・院庁下文- 5 鎌倉将軍家の文書-将軍家下文と政所下文- 6 鎌倉幕府の文書-御教書と下知状- 7 建武政権の文書-綸旨と雑訴決断所牒- 8 室町将軍の文書-御内書と奉行人奉書- 9 南北朝の合戦と戦功の認定・恩賞-軍忠状と感状- 10 室町期の守護の文書-書下と奉行人発給文書- 11 神仏と契約する文書-起請文と契状- 12 土地の売買・譲渡に関する文書-売券と譲状- 13 戦国大名・国衆の判物-東と西の紙の使い方の違い- 14 東海地域の戦国大名の印判状-今川氏・戸田氏・水野氏など- 15 織田信長・豊臣秀吉の印判状-朱印と黒印- |
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評価方法 (基準等) | | 筆記試験。なお、期間中に小テストを行い、出席は毎回確認する。 |
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授業外の学修 (予習・復習) | | 古文書学の基礎を学ぶ本には、 1 佐藤進一『古文書学入門』(法政大学出版会) 2 飯倉晴武『古文書入門ハンドブック』 などがある。全部を読まなくてよいから、興味のあるところに目を通そう。 歴史学科の研究室にそろえてあるから、みてみましょう。 |
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教科書・ 参考書 | | |
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参照URL | | |
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質疑応答 | | |
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備考 | | 高校時代に使った国語辞書・古語辞書を必ず持参すること。 |
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更新日付 | | 2016/01/28 16:12:21 |