開講年度2016
科目名古文書学Ⅰ
(全)開講学科歴史学科 2015年度以降入学
歴史学科 2013-2014年度入学
歴史学科 2002-2012年度入学
開講種別春学期
対象学年2年
担当者福島 金治
単位数2
曜日・時限春学期 月曜日 4時限
キャンパス日進キャンパス


サブタイトル
-古代・中世の古文書を読んでみよう-
科目のねらい
 「古文書学Ⅰ」は古代・中世の古文書を学ぶ。国家や行政機関で使われた文書、社会のなかで使われた証文、私人同士でやりとりした手紙などである。文書のかたちやすがたを知り、その発給手続きを知ることで国家や領主・大名の支配システムを理解し日本史研究の基礎的方法を学ぶ。講義では、時代順に、紙の使い方、文書の書き方、社会的機能について、活字資料と写真版のコピーを併用して具体的に講義する。
到達目標
 古代・中世の古文書の様式と読み方を学ぶ。文書は日本風の漢文で書かれている。
 単語の独特な読み方や意味、返り点、読み下し文(漢字・仮名まじりの文体)に慣れるようにする。
 これにより、文書の時代ごとの特徴がつかめるようになる。
授業の内容・
計画
 1 古文書とはなにか
 2 書状と書札礼-手紙を書く人と受け取り人の立場-
 3 古代国家の文書-官宣旨など-
 4 院政期の文書-院宣・院庁下文- 
 5 鎌倉将軍家の文書-将軍家下文と政所下文-
 6 鎌倉幕府の文書-御教書と下知状-
 7 建武政権の文書-綸旨と雑訴決断所牒- 
 8 室町将軍の文書-御内書と奉行人奉書-
 9 南北朝の合戦と戦功の認定・恩賞-軍忠状と感状-
 10 室町期の守護の文書-書下と奉行人発給文書-
 11 神仏と契約する文書-起請文と契状-
 12 土地の売買・譲渡に関する文書-売券と譲状-
 13 戦国大名・国衆の判物-東と西の紙の使い方の違い-
 14 東海地域の戦国大名の印判状-今川氏・戸田氏・水野氏など-
 15 織田信長・豊臣秀吉の印判状-朱印と黒印-
評価方法
(基準等)
筆記試験。なお、期間中に小テストを行い、出席は毎回確認する。
授業外の学修
(予習・復習)
 古文書学の基礎を学ぶ本には、
 1 佐藤進一『古文書学入門』(法政大学出版会)
 2 飯倉晴武『古文書入門ハンドブック』
 などがある。全部を読まなくてよいから、興味のあるところに目を通そう。
 歴史学科の研究室にそろえてあるから、みてみましょう。
教科書・
参考書
テキストはプリント配布する。
参照URL
質疑応答
 授業終了後に質問を受け付けている。
備考
 高校時代に使った国語辞書・古語辞書を必ず持参すること。
画像
ファイル
更新日付2016/01/28 16:12:21