開講年度2016
科目名東西交渉史Ⅰ
(全)開講学科歴史学科 2015年度以降入学
歴史学科 2013-2014年度入学
歴史学科 2002-2012年度入学
開講種別春学期
対象学年3年
担当者松井 真子
単位数2
曜日・時限春学期 水曜日 2時限
キャンパス日進キャンパス


サブタイトル
東洋と西洋を架橋する回廊:イスラム世界の拡大と国際交易ネットワーク
科目のねらい
7世紀に誕生したイスラム世界は、ユーラシア大陸の東と西を結ぶ回廊の中核を占め、多様な文化圏の交流の舞台となってきた。イスラム世界は移動と通商を奨励する極めて開放的な構造をもち、文化交流をその発展の原動力としていた。イスラムの平和のもと、陸と海の道を通して、人やモノの移動とともに文化・思想・技術の伝播がなされた。イスラム世界を経由して西洋にもたらされた知は、ルネサンスや科学革命の基盤ともなった。本講義では、イスラム世界の拡大とその結果形成された国際交易ネットワークに焦点をあて、東西交流の諸相をたどり、さらに大航海時代以降の変化を考察する。
到達目標
イスラム圏を軸として東西交流の歴史的諸相を理解する。
イスラム圏とヨーロッパとの関係の変遷をたどることで、他のアジア地域と対比させつつ、16世紀以降におけるヨーロッパ世界の拡大が非ヨーロッパ地域に与えた影響について考察できるようにする。
授業の内容・
計画
授業計画
第1回 ガイダンス
第2回 歴史上のグローバル化の諸段階:イスラム圏とその他の諸文明圏
第3回 イスラム世界の誕生と広がり
第4回 イスラムと商業
第5回 アッバース朝時代の交易ネットワーク
第6回 ペルシア湾ルートから紅海ルートへ
第7回 12世紀ルネサンスの衝撃:文化伝播の一断面
第8回 モンゴルの平和の下で
第9回 地中海世界の商業と十字軍
第10回 パクス・イスラミカの時代における東西交易(1):三大イスラーム帝国の鼎立
第11回 パクス・イスラミカの時代における東西交易(2):オスマン帝国を事例として
第12回 ヨーロッパ拡大以前の諸地域システム
第13回 大航海時代とインド洋海域
第14回 東インド会社の役割
第15回 世界の一体化と植民地時代
評価方法
(基準等)
受講態度:10%、学期末試験:90%
授業外の学修
(予習・復習)
予習:講義中に紹介する参考文献を各自で予習。
復習:講義中に配布する資料やハンドアウトを復習。
教科書・
参考書
教科書は特に指定しない。資料やハンドアウトを配布する。参考文献は講義中に適宜紹介する。
参照URL
質疑応答
講義終了後に受けつける。
備考
画像
ファイル
更新日付2016/02/12 15:22:56