開講年度2016
科目名史学概論Ⅰ
(全)開講学科歴史学科 2015年度以降入学
歴史学科 2013-2014年度入学
歴史学科 2002-2012年度入学
開講種別春学期
対象学年2年
担当者小林 隆夫
単位数2
曜日・時限春学期 金曜日 4時限
キャンパス日進キャンパス


サブタイトル
西洋史学の展開と課題
科目のねらい
西洋における歴史思想や歴史学の方法の展開、現代歴史学の課題などを古今の歴史家のアプローチを時系列順に学んでいく。歴史観は時代や各自の現代をとらえる意識によって変化していく。過去は単なる固定化した事実であって暗記の対象であるという考え方は根本的に誤っている。このような初学者が誤まりやすい歴史認識を改めるためにも、この講義では、歴史とは何か、何のために学ぶのか、どのような方法によって研究するのかなどについて、古今の西洋の歴史学者による歴史へのアプローチと時代背景・それら歴史意識の問題点などを紹介する。
 
到達目標
時代の価値観によって歴史認識が異なることを理解して、歴史学科の学生が、いま生きている時代の価値観とは何かに気づき、そのうえで自らの歴史観を形成していくための基礎力を身につける。
授業の内容・
計画
Ⅰ.ガイダンス
1.歴史を記すときの意識
Ⅱ 古代の歴史叙述
2.ギリシアの歴史~繰り返す歴史・記録としての歴史?
3.ローマの歴史~「鋏と糊」による歴史
Ⅲ 西洋中世の歴史~農業時代の歴史
4.キリスト教の歴史(1)~神のシナリオに基づく歴史
5.キリスト教の歴史(2)~はじめとおわりのある歴史
Ⅳ ルネサンスの歴史意識
7.教訓としての歴史
Ⅴ 啓蒙主義時代の歴史
8. 批判する歴史・歴史学は科学か?
9.西洋の優位と停滞するアジア?
Ⅵ 工業化時代の歴史
10. 歴史は段階的に進歩する
12.社会改革のための歴史~マルクス主義
Ⅶ 現代歴史学とその課題
13.民衆の歴史~アナール学派
14.歴史家は現実から逃避していないか?ウォーラーステインの「世界システム」論
総括
15.論文作成の前に~先行研究の重要性
評価方法
(基準等)
小テスト30点と学期末テスト70点の合計100点満点にて評価する。小テストは実施2週間前に予告する。
授業外の学修
(予習・復習)
予習 毎回配布される講義資料を次回講義までに目を通して内容を確認し、不明なところがあれば     下調べを行い、疑問点を』確認しておく。
復習 講義で学習した内容の要点を確認し、配布資料に示された要点の確認問題を解いておく。
教科書・
参考書
教科書:資料(レジュメ)を毎回配付する。
参考文献:配布資料で紹介する。       
参照URL
質疑応答
オフィスアワー時に教員研究室3413にて。メールによる問い合わせは、takoba@dpc.agu.ac.jpにて。い。
備考
画像
ファイル
更新日付2016/02/01 15:09:22