サブタイトル | | |
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科目のねらい | | 1つのテーマに対する様々な視点・観点からのアプローチを学ぶことで、ただ知識を得るだけでなく、統合的に問題を捉えて解決したり、創造性を持って新たな課題を見い出したりする力をつけます。 |
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到達目標 | | 私たちの日常生活には、「生と死」に関連するさまざまな事象があります。「生と死」というテーマは、古来よりいろいろな立場や観点から探求されてきました。それだけ、このテーマを解決することは難しいことだと思われます。 本講義では、「物理学」、「化学」、「生物学」、「医学」の自然科学分野の担当者が、それぞれの観点からそのテーマに関する問題を提起します。そこから種々の知的発見や喜びが味わえることを期待します。各人がより多面的に深く考える機会となり、自分なりの「生命観」・「人生観」・「死生観」を築き、積極的かつ充実した生き方を見い出していただければ幸いです。 授業において随時、質疑するなど積極的な参加を歓迎します。 |
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授業の内容・ 計画 | | 最近の生命科学の進展にはめざましいものがあります。その中では、生命現象もいろいろな物理化学現象がその根源となっていることが明らかにされています。物理化学現象の1つの総和として、「細胞」が生命活動の基本単位となっています。ヒトは60兆個ともいわれる細胞からなる個体としての「生命活動」をしています。個体の生命活動は、膨大な数の細胞の「生と死」によって支えられています。さらに、私たちは「脳死問題」、「尊厳死」といった「人の生と死」と直接的に関わることもあります。テーマを物質的な側面から見ることもありますが、1つの山もいろいろな登り道があるように、「生と死」について多面的見方を提供します。
0.初回講義は、担当者全員による概要説明を行います。 1.「物理学より見た生と死」: 有馬 (1)物質とは何か (2)エネルギーとは何か (3)原子力とは何か 2.「化学より見た生と死」: 伊藤 (1)生命観の歴史 (2)化学進化と生命の起源‐1 (3)化学進化と生命の起源‐2 (4)宇宙における生命 3.「生物学より見た生と死」: 溝口 (1)地球上生命36億年の歴史とわれわれ (2)無限の命の生殖細胞と有限の命の体細胞 (3)細胞の寿命を決めるもの (4)生物の適応戦略と死 4.「医学より見た生と死」: 小出 (1)人間の生と死(臓器移植と脳死問題) (2)疾病と治療(遺伝子治療と臨床例) (3)終末期の医療 (尊厳死と安楽死をめぐって) |
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評価方法 (基準等) | | 4人の教員それぞれが評価点を決め、それらの平均点が最終評価となります。 各担当者の評価内容は以下の通りです。 有馬:担当分終了後、レポート提出を課します。また、毎回提出物を課します。 伊藤:担当分終了後、レポート提出を課します。また、毎回小文を提出してもらいます。 溝口:担当分終了後、レポート提出を課します。 小出:担当分終了後、レポート提出を課します。また、講義終了時に次回課題を課します。 4レポート中、2つ以上の未提出がある場合は、E評価となります。 |
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授業外の学修 (予習・復習) | | 普段から問題意識を持つこと、関連ニュースに注目することなどが予習につながります。 それぞれのレポートをまとめる際には、講義で学んだことを復習し、自分なりの考えをまとめることになります。 |
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教科書・ 参考書 | | 〈教科書〉ありません。 〈参考書〉担当者が必要に応じて、随時提示します。 |
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参照URL | | |
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質疑応答 | | 授業中の質問を歓迎します。講義時間内に対応しきれない場合は、オフィスアワーを活用します。 各教員のオフィスアワーは、WebCampusで検索してください。 |
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備考 | | 秋学期開講の「生命に関する諸問題II」も合わせて受講することを推奨します。より多角的に問題を捉え、応用できる力が身につきます。 なお、教員の学会出張や病気等で講義の順番が変更される場合があります。その場合は、事前に通知します。したがって休講は原則としてありません。 |
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更新日付 | | 2016/02/10 17:44:57 |