開講年度2016
科目名統計学Ⅰ
(全)開講学科宗教文化学科 2014年度以降入学
宗教文化学科 2013年度入学
宗教文化学科 2008-2012年度入学
歴史学科 2015年度以降入学
歴史学科 2013-2014年度入学
歴史学科 2002-2012年度入学
国際文化学科 2013-2014年度入学
国際文化学科 2011-2012年度入学
英語英米文化学科 2015年度以降入学
日本文化学科 2013年度以降入学
日本文化学科 2004-2012年度入学
グローバル英語学科 2013年度以降入学
グローバル英語学科 2011-2012年度入学
商学科 2013年度以降入学
経営学科 2013年度以降入学
経済学科 2013年度以降入学
法律学科 2013年度以降入学
法律学科 2007-2012年度入学
現代社会法学科 2013年度以降入学
現代社会法学科 2007-2012年度入学
総合政策学科 2013年度以降入学
総合政策学科 2008-2012年度入学
心理学科 2013年度以降入学
心理学科 2010-2012年度入学
健康科学科 2015年度以降入学
健康科学科 2013-2014年度入学
健康科学科 2010-2012年度入学
健康栄養学科 2013年度以降入学
健康栄養学科 2012年度入学
健康栄養学科 2008-2011年度入学
開講種別春学期
対象学年1年
担当者岡田 朋子
単位数2
曜日・時限春学期 火曜日 1時限
キャンパス日進キャンパス


サブタイトル
基礎からの統計学入門
科目のねらい
統計学の基礎を学び,実務に役立てられるような知識を身につけることがこの授業の目的です.

数学やコンピュータの基礎知識を仮定しないで,主にエクセルを使って統計の基礎を学習します.
到達目標
エクセルを使えば,データベースの作成,検索や並べ替えが簡単にできるし,見やすいグラフが簡単に作成できます.さらに,計算も早く正確にできるので,統計解析がより便利に情報量豊かに行うことができます.用語の概念の理解も助けてくれます.

データの入力方法,グラフの作り方から始めて,平均や分散,標準偏差などを求めたり,度数分布表を作ったり,簡単な統計解析を行います.

理由や意味を理解しないまま,ただ解くだけの問題演習をするのではなく,統計学の用語の表す意味がどんなことかや,実際にその概念がどのように使われているかを考察します.
日常的な例を使って十分概念を説明してから定義や問題を考えていきます.
たとえば,株価の平均収益率を例にとって幾何平均を理解したり,行きと帰りの時速から往復の時速を求める問題を例にとって調和平均を理解したりします.

また,2変量のデータについて散布図を描いたり,相関係数,回帰直線を求めたりして,その相関関係を明らかにします.

毎回受講生の知識や理解度を確認して,それに応じて次の授業内容を考えるつもりです.
授業の内容・
計画
以下,(PC)は「コンピュータを使用する」という意味である.

1. 授業内容の具体的な説明.

2. データベースの作成.
データを入力する.データを修正する.列の幅を変える.データを保存する.行,列の挿入,削除をする.
データベースを作成する問題.(以上PC)

3. データの検索.
条件を満たすデータを検索する.データを並べ替える.関数の挿入を利用する.データのコピーをする.データを移動する.
データの抽出,並べ替え,合計を求める問題.(以上PC)
和を表す記号Σ(シグマ)についての計算練習.

4. 1変数のグラフ表現.
棒グラフを作る.円グラフを作る.折れ線グラフを作る.レーダーチャートを作る.(以上PC)
基礎統計量の定義.
平均,中央値,最頻値,分散,標準偏差とは.中央値を求める問題.最頻値を求める問題.

5. 株価の平均収益率を求める.
幾何平均とは何か.幾何平均を求める問題.平均収益率の求め方.幾何平均を使って平均収益率を求める問題.

6. 棒グラフ,円グラフ,レーダーチャート,折れ線グラフを描く問題.(以上PC)
行きと帰りの時速から往復の時速を求める.
調和平均とは何か.調和平均を求める問題.往復の時速の求め方.調和平均を使って往復の時速を求める問題.

7. 1変数の統計量.
定義式から平均値を求める.エクセル関数を使って平均値を求める.定義式から分散,標準偏差を求める.公式から分散,標準偏差を求める.エクセル関数を使って分散,標準偏差を求める.基本統計量についての分析ツールの利用法.
定義式から平均値,分散を求める問題.エクセル関数を使って平均値,分散を求める問題.公式から分散を求める問題.
(以上PC)

8. 統計学が実際にどのように利用されているのかを学ぶ.
野球におけるセイバーメトリックスとは何か.

9. 2変数のグラフ表現と統計量.
散布図を描く.相関係数とは何か.定義式から相関係数を求める.公式から相関係数を求める.エクセル関数を利用して相関係数を求める.相関係数についての分析ツールの利用法.(以上PC)
散布図のタイプを考える.正の相関,負の相関,無相関.
相関係数を求める問題.

10. 散布図を描く問題.定義式,公式から相関係数を求める問題.エクセル関数を利用して相関係数を求める問題.
回帰直線とその予測.
回帰直線とは何か.公式から回帰直線を求める.エクセル関数を利用して回帰直線を求める.回帰直線についての分析ツールの利用法.(以上PC)
散布図,相関係数と回帰直線の関係.

11. 公式から回帰直線を求める問題.エクセル関数を利用して回帰直線を求める問題.
時系列データと明日の予測.
3項移動平均をする.5項移動平均をする.移動平均についての分析ツールの利用法.指数平滑についての分析ツールの利用法.
折れ線グラフ,3項移動平均の折れ線グラフ,5項移動平均の折れ線グラフを作る問題.(以上PC)

12. 度数分布表の定義.
変量,階級,階級値,度数,相対度数,累積度数,累積相対度数,度数分布表,ヒストグラムとは何か.
度数分布表を作る.
データを大小の順に並べ替える.データの中の最大値と最小値を取り出して,データの取りうる範囲を求める.階級の幅,つまり,範囲÷階級の数を求める.大小の順に並び変えたデータを各階級に振り分ける.データに基づいて,階級値,度数,相対度数,累積度数,累積相対度数を求め,ひとつにまとめて度数分布表を作る.

13. 度数分布表を作る問題.
ヒストグラムと度数分布多角形の描き方.
度数分布表を基にしてヒストグラムと度数分布多角形を描く問題.

14. 度数分布表とヒストグラム.
エクセル関数を利用して度数分布表を作る.棒グラフからヒストグラムを作る.分析ツールを利用してヒストグラムを作る.
エクセル関数を利用して度数分布表を完成させ,そのヒストグラムを作る問題.(以上PC)

15. 今までのまとめ.問題演習.
評価方法
(基準等)
授業中に出題する問題の解答やエクセルで作成した課題などを毎回提出し,その評価の合計で総合評価します.
授業外の学修
(予習・復習)
授業外でもテキストを読んだり問題を解いたりすることを勧めます.
教科書・
参考書
テキスト: やさしく学ぶ統計学 Excelによる統計解析 石村貞夫,劉晨,石村友二郎 著 (東京図書)

参考文献: やさしく学べる統計学 石村園子 著 (共立出版)

上記の参考文献はやさしく具体的に解説が書かれていて,数式の展開も丁寧に行っているので,自習書として活用すれば授業の予習,復習に役立ちます.また,すべての練習問題には解答がついているので,授業外で数多くの例題,練習問題を解けば,授業内容をより深く修得することができます.
参照URL
質疑応答
問い合わせ:tomoko@dpc.agu.ac.jp
備考
受講者数調整科目で,調整人数は50です.
画像
ファイル
更新日付2016/02/04 11:46:24