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科目のねらい | | 哲学とは、日ごろ問わないことを問うてみる学問であり、みなさんが専攻しているすべての学科の基礎でもあります。 とくに、いま、あらためて「社会のあり方」と一人ひとりの「生きる意味」が問い直されています。たとえば、テロが多発するなか「正義とは何か」、「多様な人々がいかに共存するか」、あるいは「税や年金、健康保険料をだれがどれだけ負担すべきか」、「格差はどの程度まで許容されるか」といったことが議論されています。 こうしたテーマには、さまざまなアプローチが可能です。そのなかで、今年度は、社会哲学の基礎知識を、身近な例を参照して分かりやすく紹介しながら、既存の体制が崩壊しつつある今、進むべき道をみなさんとともに模索してまいります。「正解」を教わろうという考えは捨ててください。自分で考えてみる、哲学してみることが大切です。哲学Ⅰでは古代から近代の思想を、哲学Ⅱでは現代の議論を紹介します(全体を把握するために哲学Ⅱのシラバスもご覧ください。ただし、哲学Ⅱを履修する必要は必ずしもありません)。 |
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到達目標 | | 哲学の主なトピックスを一通り学習することで、大学生にふさわしい教養を身につけ、3・4年次の各自の専門分野に哲学の内容を応用できるように導いていきます。同時に、この授業を通して、大学生にふさわしい思考力、議論力、論述力を習得します。これも哲学の重要な要素です。 |
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授業の内容・ 計画 | | 以下、授業で扱いたい項目を列挙します。ただし、みなさんの質問や意見、時事的な出来事により順序が変わる可能性があります。また、全体と部分を往復しながら説明します。了承していただける方のみ登録をしてください。
1、ソクラテスからの問題提起 『ソクラテスの弁明』(プラトン) 2、プラトン『国家』 3、アリストテレス『ニコマコス倫理学』 4、マキャヴェッリ『君主論』 5、ホッブズ『リヴァイアサン』 6、ロック『市民政府二論』 7、ヒューム『市民の国について』 8、ルソー『社会契約論』 9、スミス『道徳感情論』 10、カント『永遠平和のために』『実践理性批判』 11、ヘーゲル『法哲学』 12、マルクス『資本論』 13、ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』 14、ニーチェ『力への意志』 15、論述指導 |
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評価方法 (基準等) | | レポート試験。レポートのテーマは「授業内容をふまえたうえで、自ら問題を立てて論述する」です。本文1200字以上、A4用紙に書いてください。 最初にレポートの書き方についてのプリントを配布し、書き方を指導します。とくに引用箇所は「 」で囲み、出典をページ数まで明記してください(これができていないレポートは不可とします。必ず学術書二冊以上から引用してください)。 どなたでも下書きを見せていただければ、指導します。とくに留学生の方には日本語のチェックもしますので利用してください。 |
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授業外の学修 (予習・復習) | | 日ごろから、授業で扱ったこと(時事問題を含む)に関心をもち、関連する書籍や新聞などを読んでください。また、授業内容が分かっているか、ノートを家で見直してください。そして、分からないところがあれば質問したり、自分の意見を述べる準備をしてください。 |
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教科書・ 参考書 | | テキストはありません。適宜、参考文献を紹介いたします。「授業の内容」欄の書籍も参考にしてください。 |
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参照URL | | |
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質疑応答 | | 説明が分かりにくければ、授業中でも、授業の前後でも、いつでもご指摘ください。分かるまで説明します。 |
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備考 | | 毎回、お伝えしたい概要を紹介し、それについて質問があれば受け付け、議論するという形式で進めてまいります。そのさい、教室が勉強をする雰囲気になるように、みなさんの協力をお願いいたします。問題があれば、そのつど指摘しますが、ご容赦ください。 個別に何か教員が配慮すべきことがあれば、あらかじめ教えておいてください。十分にコミュニケーションをとって、気持ちのよい授業にしていきましょう。どうぞ宜しくお願いします。 |
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更新日付 | | 2016/02/20 15:08:32 |