開講年度2015
科目名歯周組織の常態、病態と病因
科目ナンバー
開講学科歯学部歯学科 2002-2014年度入学
(全)開講学科歯学部歯学科 2002-2014年度入学
部門専門  
開講種別秋学期
対象学年3年
担当者三谷 章雄
実務経験教員
関連性が高いディプロマ・ポリシー
単位数1
曜日・時限秋学期 水曜日 2時限 楠元第3講義室


コーディネーター
担当講座
歯周病学講座
担当者
主任教授:三谷章雄
特殊診療科教授:福田光男
准教授:菊池毅
講師:林潤一郎
短期大学部教授:稲垣幸司
非常勤講師:吉成伸夫、内記良一
授業の概要
(目的)
 歯周病学は歯を支える組織に生じた疾患を対象とする学問である。本講義では歯周組織の構造、歯周病の病態と病因を学び、診断・治療法の講義および実習に向けての基礎的知識を習得することを目的とする。
教材(教科書、
参考書等)
『教科書』
○「臨床歯周病学 第2版」医歯薬出版

『参考書』
○「歯周病学用語集 第2版」 日本歯周病学会編,医歯薬出版
○「糖尿病患者に対する歯周治療ガイドライン」 日本歯科医学会監修, 日本歯周病学会発行
○「歯周病と全身疾患」 野口俊英編,HYORON
○「新編 治癒の病理」 下野正基著, 医歯薬出版
講義(実習)
の方法・形式
講義はコンピューターによるスライドと動画を使用する。
理解度の確認のために講義中にWeb回答集計システム(クリッカー)による小テストを行う。
必要機器
webにアクセス可能なスマートフォン、PCなどの機器。
課題
(定期試験・
レポート試験・
授業内試験)の
フィードバック方法
講義・実習
講義(実習)項目・一般目標(GIO)講義(実習)内容・到達目標(SBOs)・
予習・復習
担当者
1歯周病学総論

一般目標(GIO)
歯科臨床での基本的知識として歯周病を理解するために、歯周病の特徴を知る。
歯周病の特徴

到達目標(SBOs)
1)歯周病の特徴を列挙できる。
2)歯肉溝、歯肉ポケット、歯周ポケットの違いを説明できる。
3)歯周病の初発因子を説明できる。
4)歯周病と全身疾患の関係について説明できる。

E-3-1) -⑤
E-3-2) -④
E-3-3) -(3)-②
「臨床歯周病学 第2版」序章:P.2〜7
三谷章雄
2特別講義
喫煙と歯周病

一般目標(GIO)
・ニコチン依存症について理解し、学習する。
・喫煙と歯周病との関係について理解し、学習する。
・禁煙支援を理解し、学習する。
喫煙と歯周病

到達目標(SBOs)
1)タバコがやめられないのは、ニコチン依存症であることを理解し、説明できる。
2)喫煙と歯周病の関係について理解し、説明できる。
3)禁煙支援について理解し、概説できる。

「臨床歯周病学 第2版」P.160, 161 203〜205
稲垣幸司
3, 4, 5歯周組織

一般目標(GIO)
歯周病の発生機序や治癒機転を理解するために、歯周組織の常態についての知識を修得する。
歯周組織の常態

到達目標(SBOs)
1)歯周組織の解剖学的構造について図解し、各部の名称を列挙できる。
2)歯周組織の組織学的構造について図解し、各部の名称を列挙できる。
3)歯肉のターンオーバーについて説明できる。
4)病原因子に対する歯肉の防御機能について説明できる。
5)歯根膜の機能について説明できる。
6)セメント質を組織学的に分類できる。
7)セメント質と歯槽骨を比較し、類似性や相違点について説明できる。
8)歯周組織の恒常性の維持に関する仕組みについて説明できる。

E-3-1)-⑤
E-3-2) -④
E-3-3) -(3)-⑤
「臨床歯周病学 第2版」P.146〜155
林潤一郎
6特別講義歯周組織の炎症に関わる免疫応答の基礎内記良一
7歯周病の病態と原因(病因1)

一般目標(GIO)
歯周病の病態を理解し、患者に歯周病を説明するために、病因についての知識を修得する。
歯周病の原因(病因:総論)

到達目標(SBOs)
1)歯周病の病態を説明できる。
2)歯周病の病因を列挙できる。
3)歯周組織破壊のメカニズムを説明できる。

E-3-2)-④
「臨床歯周病学 第2版」第1章:P.18〜25
三谷章雄
8, 9, 10歯周病の原因(病因2, 3, 4)

一般目標(GIO)
歯周病の病態を理解し、患者に歯周病を説明するために、病因についての知識を修得する。
歯周病の原因(病因:各論)

到達目標(SBOs)
1)歯周病の初発因子と修飾因子を説明できる。
2)プラークの付着・形成・成熟過程を説明できる。
3)歯周病原細菌について説明できる。
4)外傷性咬合の原因について説明できる。
5)歯周組織破壊のメカニズムを説明できる。

E-3-2)-④
「臨床歯周病学 第2版」P.18〜25, 146〜155, 176〜205, 218〜225
菊池毅
11特別講義
ペリオドンタルメディシン

一般目標(GIO)
医科歯科連携を強化するために、ペリオドンタルメディシン(歯周医学)についての最新の知見を知る。
特別講義

到達目標(SBOs)
1)ペリオドンタルメディシン(歯周医学)の概念を説明できる。
2)歯周病によって誘発される可能性がある全身疾患を列挙できる。
3)歯周病と双方向性を示す関係のある全身疾患を識別できる。

「臨床歯周病学 第2版」第20章:P.206〜217
吉成伸夫
12, 13歯周病の検査

一般目標(GIO)
歯周疾患の進行の程度を把握するために、歯周組織の検査法について学習する。
歯周病の検査

到達目標(SBOs)
1)問診の目的について説明できる。
2)歯周病の検査法を列挙できる。
3)歯周病の検査の目的について説明できる。
4)プローブを用いた歯周組織検査の検査項目を列挙できる。
5)プロービングデプスと、それを測定する意義を説明できる。
6)クリニカルアタッチメントレベルと、それを測定する意義について説明できる。
7)歯周組織の炎症の検査法について説明できる。
8)歯の動揺度の判定基準(Millerの判定基準)について説明できる。
9)咬合・フレミタスの検査法について説明できる。
10)プラークの診査法について説明できる。
11)歯周病に関連する習癖の検査法について説明できる。
12)疫学調査で使用する指数を説明できる。
E-3-2)-④
E-3-3) -(3)-②
「臨床歯周病学 第2版」P.26〜35, P166
福田光男
14歯周病の診断と分類

一般目標(GIO)
歯周病の病態の違いを理解するために、歯周病の診断名と分類について学習する。
歯周病の診断と分類について

到達目標(SBOs)
1)歯周病の分類と、その変遷について説明できる。
2)歯肉炎、歯周炎、咬合性外傷について説明できる。
3)歯肉増殖について説明できる。
4)壊死性歯周疾患の特徴について説明できる。
5)歯周炎の進行程度の区分について説明できる。

E-3-3) -(3)-②
「臨床歯周病学 第2版」第14章:P.156〜165
林潤一郎
15歯周病分野における最先端研究

一般目標(GIO)
歯周病学の発展のために、近年行われている歯周病分野の研究内容を知る。
歯周病分野における最先端研究

一般目標(GIO)
1)歯周病分野における研究の目的について理解する。
2)歯周病分野における研究の手法について理解する。
3)今後行うと興味深いと思われる歯周病分野の研究テーマを討議する。

A-6-2) -①
三谷章雄
留意事項
理解度の確認のために講義中にWeb回答集計システム(クリッカー)による小テストを行う。
授業以外の
学習方法
予習復習に努めること。講義の内容や、それに関連する興味のあること、分からないことについて、図書館配架の参考書や指定図書なども参照の上、自主的に学習すること。
成績評価方法
期末試験にて評価を行う。但し受講態度等を考慮することがある。
参照ホーム
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更新日付2015/02/26 20:39:09