サブタイトル | | 日本経済の産業構造変化とその課題について理解し,近い将来の産業構造およびその対応について考察する |
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科目のねらい | | 現代産業論Aでは,現代経済における分業の構造すなわち産業連関と,その分析について学びました。これは,ある時点における経済の構造を産業の観点から切り取って映し,分析対象とするという点で,静態的(スタティック)でした。現代産業論Bでは,産業構造の変化とその経済全体への影響という,動態的(ダイナミック)な面での内容を扱います。 最初に,戦後日本における産業構造の推移を,日本経済の歩みとともに学びます。次に,産業構造が変化する要因について,需要・供給の両面から学びます。以上を踏まえて,現在の日本経済における産業構造の課題について考察したうえで,近い将来の産業構造の予想とその対応についても考察します。 |
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到達目標 | | 本講義では,以下の3つを到達目標とします。 (1)戦後日本における産業構造の推移について理解する。 -日本経済の歩みと産業構造 (2)産業構造の変化要因について理解する。 -需要(内需)面および供給面の要因 -貿易と海外直接投資の影響 (3)近い将来の産業構造の予想とその対応について考察する。 -(1)と(2)を踏まえて自分なりに考察し,レポートとして提出 |
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授業の内容・ 計画 | | 1.イントロダクション 【第1講】 ・授業計画について ・現代産業論Aの復習(「産業別生産関数」など)
2.戦後日本における産業構造の推移 【第2~4講】 ・日本経済の歩みと産業構造
3.産業構造の変化要因 【第5~10講】 ・内需:所得増加と少子高齢化 ・供給:技術変化 ・貿易と国際分業:国内産業への需給面の影響
4.近い将来の産業構造の予想とその対応 【第11~15講】 ・(1)と(2)を踏まえてディスカッションし,自分なりに考察
※ただし,進度および内容は,受講者の状況に応じて調整します。 |
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評価方法 (基準等) | | 小テストおよび受講態度・参加度(授業中の発言・質問など)=30% 学期末レポート=70% |
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授業外の学修 (予習・復習) | | (1)予習 ・事前に配布する資料は,予め目を通すようにしてください。
(2)復習 ・数字や名称の暗記は重要ではありません。考え方をよく理解するよう心掛けてください。 |
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教科書・ 参考書 | | (1)教科書 指定しません。必要な資料は,プリント(紙)またはpdfファイルで配布します。 (2)参考書 ①浅子・篠原編『入門・日本経済 第4版』有斐閣,2011。3,500円+税 ②三橋他『ゼミナール日本経済入門』日本経済新聞出版社。3,200円+税(最新25版,2011) ③コーエン『大停滞』NTT出版,2011。1,600円+税 ④ブリニョルフソン他 『機械との競争』日経BP社,2013。1,600円+税 ⑤参照URLに掲載された諸資料 |
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参照URL | | |
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質疑応答 | | ・基本的には,授業時間中に自由に質問・発言してください。 ※授業中の質問・発言は他学生の勉強にもなり,平常点に加点します。 ・授業中にできなかった質問などは,オフィスアワーに研究室に来てください。 |
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備考 | | ・現代産業論は発展科目です。基礎科目のマクロ経済学(特に「国民経済計算(GDP統計)」と「マクロ生産関数」)およびミクロ経済学(特に「生産者の理論」)の知識を前提とします。 ・数学に関しては,「%」や「生産性(1人当たりまたは1時間当たりの生産・付加価値)」が出てきますので,「四則演算(特に割り算)」や「等式の性質」について,よく復習しておいてください。また,「1次関数」「ベクトルと行列」「2変数の関数」「偏微分と全微分」についても復習しておくと,授業がよりよく理解できるようになります。 |
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更新日付 | | 2015/02/12 23:48:15 |