開講年度2015
科目名民法/民法Ⅰ
(全)開講学科商学科 2013年度以降入学
経営学科 2013年度以降入学
経営学科 2007-2012年度入学
現代企業学科 2008年度以降入学
経済学科 2013年度以降入学
開講種別秋学期
対象学年2年
担当者近藤 久雄
単位数2
曜日・時限秋学期 月曜日 1時限
キャンパス


サブタイトル
市民生活と法
科目のねらい
 民法は、市民生活を規律する最も基本的な法律です。本講義では、その民法の財産法の分野を学びます。
 われわれの営む私的生活関係は大別すると物の所有・売買・取引を中心とする財産関係と夫婦・親子・相続といった家族関係を中心とする生活関係に分かれます。前者を規律する法を財産法、後者を規律する法を家族法と呼んでいます。
 本講義では、財産法の基礎となる総則と財産取引の基礎となる契約を中心に学びます。経済、経営系の学生が対象ですから、法人の設立や契約については少し詳しく説明しようと思っています。おそらく、ほとんどの人が民法を学ぶのは初めてだと思います。初学者が法を学ぶには日常生活と密接な関係にある民法は、比較的入りやすい法だと思いますが、それでも基本的な約束事を理解するのは、やはり骨のおれる作業だと思います。あせらず、じっくり取り組んでください。
到達目標
知識
市民生活に必要な財産法の基礎的知識を修得することを目的とします。財産法分野での資格試験対応力を身につけます。
態度
判例・事例研究を通して、市民生活における問題解決能力の修得をめざします。
授業の内容・
計画
1. 民法とは何か 
2. 市民生活への参加資格 自然人の能力 権利能力・行為能力・意思能力  
3. 法人とは何か
4. 法人の種類
5. 法人の設立と登記
6. 法律行為とは
7. 契約の成立・有効要件
8. 意思表示 心裡留保・通謀虚偽表示・錯誤
9. 代理
10. 消滅時効
11. 取得時効
12. 売買契約I
13. 売買契約II
14. 特殊の売買 訪問販売・通信販売・マルチ商法
15. 賃貸借契約
評価方法
(基準等)
期末試験、小テスト、授業態度を評価の対象とします。それぞれの配分は期末試験(80%)、小テスト((10%))、授業態度(10%)です。
授業外の学修
(予習・復習)
次回の学習内容については、あらかじめ配布するプリントや参考書等を活用して内容を把握しておいて下さい。プリントに判例がある場合には、その判例を参照しておいて下さい。
教科書・
参考書
テキスト
プリントを配布します。
参考書
内田貴「民法I(総則・物権総論)」東京大学出版会
 具体的な事例を取り上げ、そのような場面に直面した場合、どのように解決したらよいのか、というところから出発していますから、初学者にもわかりやすい内容になっています。
内田貴『民法II(第3版)債権各論』東京大学出版会
 書籍の内容は同上
内田貴『民法III(第3版)債権総論、担保物権』東京大学出版会
 書籍の内容は同上
道垣内弘人『リーガルベイシス民法入門』日本経済新聞社
 諸学者のための入門書とはしがきにありますが、判例や事例が豊富で実務にも参考になります。
参照URL
質疑応答
講義の前後、講義中でも勿論、どんどん質問して下さい。双方向のやり取りを望んでいます。
質問が出ないようですと、プリントに書いて提出してもうこともあります。
備考
関連条文を参照しながら講義をしますから、六法は必ず持参して下さい。
画像
ファイル
更新日付2015/02/11 11:21:52