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科目のねらい | | 教育方法を学ぶというと、普通、学校で教師が児童・生徒に「どのように教えるか」について学ぶことと思いがちです。私たちは小学校に入学してからずっと、学校において「教育」に慣れ親しんできたため、「どのように教えるか」という問題についてもわかりきった、非常に単純なことのように考えています。しかし、実際に教室という場で自分自身が児童・生徒に教えることを思いえがくと、ことはそれほど単純ではありません。まず、教えるとはどういう営みであるのかという、根源的なことがらが問われてくることになります。教室という場においては、教えることは教師から児童・生徒への一方通行であることは許されません。授業は、教室という同一の場を共有する教師と子どもたちとの間で成立する、複雑でダイナミックなコミュニケーションの過程です。すなわち教育方法は、教師が「どのように教えるか」ではなく、教室という現場で教師と子どもとがともに、どのような学びを、どのようにつくっていくのかを探究するものであると言えます。この授業では、そのような教師と子どもとの間のダイナミックなコミュニケーション過程について、多面的に探究していきます。 |
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到達目標 | | 教育方法が教育の目的・内容と密接な連関のなかにおいて成立するものであることを理解する。 「教える」という営みがどのような作用をもつものであるか、受講生自身の経験や、授業実践の事例を検討することを通して理解する。 |
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授業の内容・ 計画 | | 〈第1回〉 introduction 〈第2回〉 教えることのむずかしさ 〈第3回〉 教えることと学ぶこととのずれ 〈第4回〉 ずれの教育的意義 〈第5回〉 実践事例における「ずれ」の検討 〈第6回〉 教えるという行為の意味 〈第7回〉 「内面に育つもの」とは? 〈第8回〉 大村はま(1):「言論自由の職員室の空気」 〈第9回〉 大村はま(2):「教えない教師」 〈第10回〉 大村はま(3):教師のアイデンティティ 〈第11回〉 大村はま(4):教育の射程 〈第12回〉 熟練教師と初任教師 〈第13回〉 授業評価について 〈第14回〉 学習指導要領について 〈第15回〉 まとめ |
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評価方法 (基準等) | | 定期試験 試験は論述形式です。授業内容をしっかりと習得したうえで論を展開することを求めます。 |
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授業外の学修 (予習・復習) | | テキストをあらかじめよく読んでおくこと。 授業では多くの資料が配付されるので、授業後に読み返し、理解を深めること。 |
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教科書・ 参考書 | | @テキスト 大村はま『新編 教えるということ』ちくま学芸文庫、1996年 @参考文献 佐藤学『教育の方法』左右社、2010年 その他随時紹介 |
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参照URL | | |
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質疑応答 | | 授業期間中の毎週火・水・木の昼休みに、2号館2階講師控室にて対応します。 |
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備考 | | 授業では出席をとります。2/3以上の出席がない場合は失格します(公欠は出席扱いしません)。 |
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更新日付 | | 2015/02/09 12:30:33 |