開講年度2015
科目名機会均等論/教育の機会均等Ⅰ
(全)開講学科宗教文化学科 2014年度以降入学
宗教文化学科 2013年度入学
歴史学科 2013-2014年度入学
国際文化学科 2013-2014年度入学
日本文化学科 2013年度以降入学
グローバル英語学科 2013年度以降入学
総合政策学科 2013年度以降入学
総合政策学科 2008-2012年度入学
健康科学科 2013-2014年度入学
開講種別秋学期
対象学年2年
担当者鈴木 佳代
単位数2
曜日・時限秋学期 木曜日 1時限
キャンパス


サブタイトル
機会は皆に開かれているか
科目のねらい
私たちの多くは、「頑張れば報われる」「機会は誰にでも開かれている」と信じて日々努力しています。しかし、こうした認識は果たして正しいのでしょうか? 社会には常に不平等が存在しており、均等な機会を人々に開き続けるのは容易なことではありません。この授業では機会均等をめぐる歴史や理論的根拠、社会の実情と課題について学び、社会が持つ力についての洞察を深めることをめざします。
到達目標
目標1.機会の均等について多角的に学び、社会が個人に与える影響について理解する。
目標2.ディスカッションを通じ、「自分の考えを伝える能力」「他者の考えを聞き理解する能力」を身につける。
目標3.自らの意見に論理的な考え方を取り入れる。
授業の内容・
計画
【授業形式】講義とグループ・ディスカッションを組み合わせたスタイルで授業を行います。グループ・ディスカッションでは3~4名の学生が意見や考えを交換し、それらをワークシートに記入して提出します。また、毎回の授業終了前に、新たな気づきや学び、意見や感想を受講票に記入して提出します。

【進行】毎回の授業は、およそ次の流れで進められます: ①前回のグループ・ディスカッションや受講票の紹介とコメント・フィードバック、②講義1、③グループディスカッション1、④講義2、⑤グループディスカッション2、⑥まとめ、受講票記入

【授業スケジュール】
1. 機会とは何か―ライフチャンス概論
2. 結果の平等と機会の平等
3.ロールズの正義論―なぜ「平等」を論じるのか
4.センのケイパビリティ論―「人は皆同じ」ではない
5.ジェンダーと機会均等
6.人種・エスニシティと機会均等
7.子どもの育ちと機会均等
8.教育の機会均等
9.雇用(1) 採用時に発生するバイアス
10.雇用(2) 非正規雇用が意味すること
11. 若者のライフチャンス―家庭・地域と機会均等
12. 社会保障と機会均等(1)―生活保護について考える
13.社会保障と機会均等(2)―社会保障の世代間格差
14.グローバル視点からの機会均等
15. 機会と格差をめぐる課題
評価方法
(基準等)
1.受講票30%…毎回の授業の終わりに記入して提出します。学びや気づきの深さ、授業外の学修、時事問題への認識等により評価します。
2.グループ・ディスカッション30%…毎回の授業で各グループ1枚のワークシートにディスカッション内容を記入して提出し、基本的にはグループ全員に同じ得点が与えられます。ディスカッションの深さや幅広さにより評価します。
3.定期試験40%…授業で学んだ現代社会に関する基本的な知識の理解を問う試験です。
授業外の学修
(予習・復習)
1.ニュースや新聞に目を通し、現代社会における機会均等に関する気づきや理解を深めること。
2.授業で学んだ内容について、新聞や書籍、インターネットで学習を深めること。
※これらの内容について受講票に記すことで、受講票の得点がアップします。
教科書・
参考書
【教科書】授業冒頭にレジュメや資料を配布します。
【参考書】レジュメの末尾に関連図書を提示します。各自復習・発展学習に利用してください。下記は比較的読みやすい文献です。
阿部彩『子どもの貧困―日本の不公平を考える』岩波新書、2008年
宮本みち子『若者が無縁化する―仕事・福祉・コミュニティでつなぐ』ちくま書房、 2012年
奨学金問題対策全国会議編『日本の奨学金はこれでいいのか!奨学金という名の貧困ビジネス』あけび書房、2012年
参照URL
質疑応答
オフィスアワー(火曜4限・G609)に受け付けます。
備考
画像
ファイル
更新日付2015/02/12 12:04:39