サブタイトル | | なぜ政府は社会的弱者に手を差し伸べなければならないか |
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科目のねらい | | 財政の役割の1つとして所得分配の公平がある。所得分配の公平が図られず、貧富の格差が大きいと、経済・社会の発展を妨げられ、人々は安心・安定した生活を送ることができない。貧富の格差は、社会の治安を悪くするだけではなく、極端な思想を流布させ社会の安定を脅かす。 財政学Ⅱの授業では、経済学的に見て、格差の存在がなぜ望ましくないのかを考える。その上で格差を是正するにはどのような政策手段があるのかを検討する。そして現在の日本において政府による格差是正策が有効に機能しているかを検証する。 そして、政府による格差是正策がうまくいっていない場合に我々はどのような自衛策をとる必要があるかを考えることを狙いとする。 |
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到達目標 | | 格差を是正する手段として、租税制度による是正と社会保障制度による是正の2つの手段がある。それぞれどちらの手段を使うにしても、是正のための費用がかかり、メリットとデメリットがある。単純にコストがかかりすぎるからという理由で弱者救済策をゆがめることが妥当かどうか考える必要がある。制度的問題点を十分理解して、所得分配の公平がどのように図られるべきかを考えることを目標とする。 |
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授業の内容・ 計画 | | 1 財政の役割としての所得再分配 2 所得分配と市場原理 3 公平の諸概念 4 所得分配の平等の尺度 6 所得格差の是正と税制 7 社会保障制度による救済 8 公的扶助と負の所得税 9 公的保険制度 10 社会保障制度の歴史 |
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評価方法 (基準等) | | 試験50点、受講態度50点 両方合わせて60%を合格とする。 |
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授業外の学修 (予習・復習) | | 予習・復習のために、日本経済新聞を毎日読むこと しばしば宿題を出すが、宿題の内容は予習を必要とするものもあり、復習を必要とするものもある。 宿題の提出は必須である。 |
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教科書・ 参考書 | | 教科書:竹内信仁編著『スタンダード 財政学』中央経済社(社会保障制度を含めて政府が何をやらなければならないかを包括的に知ることができる文献) |
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参照URL | | |
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質疑応答 | | 毎回授業の最後に質問時間を設けるので授業内容だけではなく経済に関する質問を積極的にして下さい |
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備考 | | (1) 社会の出来事に大きな関心を持っている事が望ましい。 (2) 授業中の、私語、携帯利用、教室の出入り等授業を妨害する行為は厳禁とする。行為者を確認の上、期末試験受験資格を剥奪する。 (3) 研究室602 オフィスアワー 火曜日16:45~17:15 |
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更新日付 | | 2015/02/09 13:42:43 |